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“ネット・読書・映画”をはじめとする頭を使うインドアな活動も好きですが、“登山・ランニング・ロングトレイル”といった身体を使うアウトドアの活動も好きです。 『社会科学・人文学』の知見をベースにしてますが、世の中や人間、精神、自然、ビジネスに対する興味関心をあれこれ満たせるようなコンテンツをちょこちょこと書いていきます。 毎日を楽しく有意義に過ごすための『楽観主義(オプティミズム)』と悲観主義に陥らない程度にリスクに備える『現実主義(リアリズム)』とのバランスを取っていきたいなと思っています。

年金受給開始年齢を71歳以上に引き上げようとする自民党の社会保障政策:高まる社会保険負担と年金不信

年金制度は80代以上の人なら納付以上に支給される大きな恩恵があったが、『人口動態・給付水準・税収規模による年金給付の持続性』が元々考慮されてなかった。長寿化・高齢者増加に長期の対応ができない。

年金受給開始、71歳以上も=自民、「1億活躍」で提言

年金給付開始年齢の設定はぐだぐだで曖昧だが徴収はしっかりしてる…5月1日にきっちり通帳から1年分の国民年金(193,730円)が引き落とされていて、もはや確定申告で控除する税金として諦めるしかない境地になっているが庶民にとって約20万の年間負担はやはり重たい。国民年金基金も合わせると結構な金額になってくる。

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貧困で病院に行けない中高年の問題、 ロシア贔屓のトランプ大統領の捜査妨害の疑い

○中高年の貧困は『病気・孤立(離婚)・うつ・食事の乱れ』と結びつく。お金が心配で病院に行けないもあるが、原疾患・うつの悪化でゴミ屋敷になったり健康管理する気力がなくなる影響も大きい。

貧困で病院に行けず、気づけば末期がんに 民医連調査の悲惨な事例

貧困に負けず高額治療費のかかる慢性・重症の病気に立ち向かえる人は、『身体さえ健康になったらまた働いて稼いでやる(医療費くらい元気なら払える)の気迫』がある事が多い。医療費の不安で病院に行けない人は『病気が多少良くなってももう年で稼げない・守るべきものもない』など悲観的認知に落ち込みやすい。

『(経済事情と関係なく)医療を受ける権利』と『生存権』をセットで考えるならば、医療は公共インフラとして無料に近いサービスにならなければならないが、『常備薬程度の最低限度の薬の処方』くらいは無料化できても、『入院や手術・研究開発コストの高い先端高度医療・精密検査』までも無料に近づけることは不可能かもしれない。

医療は社会福祉とビジネスの二つの側面を持っているが、医師や看護師の国家免許取得までのコスト、医療機関の設備・装置のコストなどを考えると、どうしても他の一般的なサービスと比較して高額になる。最低限の医療や軽症の薬・措置なら数千円だが、医療が進歩するほどやれることが増えて追加コストも嵩む。

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戦国時代から江戸時代にかけての『兵法家(剣客)・軍学者・儒学者』の虚実と実用性の喪失:『戦術・剣術・政治学』は商売・士官の処世術に。

現代における日本刀(真剣)は芸術品・骨董品であり実用の武器として使われないが、刀はその実用性が弱くなり床の間に飾られるような存在になってから高価な芸術品となり、『武士の魂の象徴』として観念的に神聖視されるようにもなっていった。

江戸以前の武士・剣客には、刀に対する過度の精神性の投影(神聖視)はなかったとされ、宮本武蔵も佐々木小次郎との巌流島の決戦では刀の使用にはこだわらず、(脇差で削った)櫂を木剣として使い、勝つためには何でもする姿勢で勝利した。
古代日本には青銅器時代はないので『銅剣・銅矛』は実用の武器として人を殺すために使われたことはほとんどないが、実用性のない輸入(模造)された銅剣・銅矛は祖先祭祀の道具や政治権力・富裕の象徴として神聖視されていた。

現役で実用性の高い武器は、機関銃・拳銃・ミサイルなどがそうであるように神聖視されることは少なく(北朝鮮の核兵器崇拝などの例外はあるが)、実用性を失ってからの武器のほうが権力者に神聖視(権威権力の象徴化)されることになる。

『鉄砲伝来以後の弓矢・槍』なども、天下泰平の江戸時代以降に『有力な武門一族の象徴』として盛んに『弓矢・弓馬の道、槍一筋の家柄』などが(実際に戦もしたことがなく武術の腕も落ちているサラリーマン化した武士の口から)喧伝されていた。

徳川家康も自分が敵を射殺す弓の名手などではないが、『海道一の弓取り』として武士の中で突出した武芸・指導力の持ち主として象徴的な呼び方をされた。

戦の仕方を忘れた江戸時代の大名に流行した『軍学』という戦術戦法・軍備・布陣・築城・軍編成の学問というのも、基本的には『実戦に応用できない権威的・仮想的な虚学』だったが、藩を治める大名は形式的には『常に有事の戦に即応できる軍事体制(徳川幕府の救援に駆けつけて戦える軍事体制)』を敷いておかなければならないとされていたから、もっともらしい軍学を理路を通して説く弁舌家は徴用されやすかった。

軍学者は、武田信玄の戦術継承を『甲州流』として自称した小幡勘兵衛景憲を先駆けとするが、軍学者の多くは軍学を『出世・俸禄獲得の道具』とした勉強・読書・演説が得意な人たちであり、軍学の根拠となっているのは『太平記』『甲陽軍艦』などの物語的な軍記文学だったのである。

不満分子の浪人を動員して幕府に弓を引いた『由井正雪の乱』で知られる由井正雪も、『楠流』を称する大軍学者として当時求心力を高めていた人物だが、読書人の架空の戦術・軍事の限界(弁論は立つが実戦では勝てない)をあっさり露呈した。
とはいえ、江戸時代の軍学者は、普通は藩主や上級武士に講義をするだけでやるかやられるかの実戦の機会は皆無なのだから、本当に実戦で通用するかしないかはわからないまま終わっていたのである。

国学者の荻生徂徠などは軍学ははったりに過ぎずまともな軍学は古来の『孫子』くらいしかないだろうと語り、実戦で強かった薩摩藩の島津氏も『当家には当家に伝来する戦のやり方あり』という理由で持論で説得してくる弁舌家の装いがある軍学者は重用しなかったという。

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『ふるさと納税』は返礼品を廃止すると寄付が集まらない、 資生堂パーラー銀座本店のフルーツサンドウィッチは豪華だ。

○ふるさと納税自体が年収400万以上の中流層の『実質的な減税策(返礼品も貰える減税策)』として機能しているものであり、『お世話になった市町村に感謝・寄付の納税をする趣旨』は軽視されている。

ふるさと納税返礼品、やめたら寄付ゼロ「でも良かった」

現実問題として『選択的納税が民主主義の参加ケンという建前・正論』は機能しておらず、所沢市への寄付はゼロになったわけである。『返礼品のないふるさと納税』をわざわざ面倒くさい事務手続きまでして納税先を変えたい人などは極めて限られている。そもそも特定の自治体に強い愛着・郷愁がある人が都市部では少ない。

ふるさと納税は返礼品があってもなお、かなりの人が『節税目的』もあって事務手続きをしているわけで、『メリットのない善意・感謝・寄付だけに動機づけられるふるさと納税』がまともに機能しないからこそ返礼品を準備するものに変えたわけである。全自治体に返礼品を提供することを禁止すれば、制度は有名無実化する。

生まれ育った自治体に特別な思い入れがある人を除けば『どこの市町村に寄付するかの区別の条件』がイコール返礼品(特産品)になりやすい。全国の市町村一覧を見ても、どの市町村に寄付したいか選別基準はない。しかし地場産業・地域特産品のPRになるふるさと納税やその人気ランキングは一定の広報・活性化の効果がある。

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一人っ子政策をやめても中国人も子供を産みたがらなくなっている問題、 ブックオフが中古品売買の高級路線も開拓

○中国も農業から工業・情報産業に産業構造が転換し、子供に教育投資が必要な都市部居住・サラリーマンの雇用が急増している。農村・都市の格差が大きいが、人口・家族が多くて貧しい環境を中国人が受容しなくなりつつある。

日本人だけじゃない! 中国人も「子どもを産みたがらなくなっている」

中国の都市部、特に香港の女性特殊出生率は日本よりも低く、物価・生活コストも少子化率も世界最高水準になっている。シンガポールや韓国、台湾といった教育・経済が発展して競争も激しいアジアの国の出生率も日本より低く、アジアも経済成長した国ほどかつてのような農業国的な大家族・人口増加はない。

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17歳少女の交際相手による放火殺人事件、医学生が歯科医を刺した事件:恋愛・男女関係のトラブルが過激化する危うさ

放火殺人を犯した高3加害者が悪いのは前提だが『人の気質性格・環境によっては男女関係(恋愛・結婚)のトラブルは生死・暴力に関わるリスク』も孕む。人を見る目を培うにも、高校生では限界がある。

部屋に放火、17歳少女殺害=容疑で交際の高3逮捕―警視庁

思春期の恋愛は『恋愛感情・別離・浮気の重みづけの落差』が大きなトラブルになりやすい。学生は『付き合ったけど1週間で別れた・他に気になる人ができた』のライトな恋愛感もある一方、『いったん付き合ったからにはしがみついても別れない・どんな理由でも裏切る相手は許せない』など激しい執着に駆られるタイプもいる。

この男子高校生による放火殺人事件の動機は現状では不明であるが、周囲のクラスメイトの証言では『暴力を振るったりかっとくるようなタイプではない・女性には優しく接していた』などが多く、恋愛で何のトラブルもないのに(ささいな喧嘩くらいでは)放火殺人を意図的に引き起こすとは考えにくいようには思う。

男女関係が上手くいかなくなったり不本意に別れなければならない時には、誰しも心理的な苦痛・抑うつを感じたり将来を悲観したり相手を非難したりといった『ストレス反応』を示しやすいが、精神・人格が正常である限りは『相手への不満・怒り・未練』はあったとしても『物理的な暴力・殺傷』までエスカレートしない。

家庭環境や成育過程で『親の愛情に恵まれなかった・ずっと孤独感を抱え続け恋人への依存と独占が強い(恋人だけが心の支え)・恋愛初期に既に結婚などずっと一緒の前提が固まる(他の選択は全く頭にない)』などの人は、『突然の別れ・拒絶に対するストレス耐性』が弱くなり興奮・激怒・暴力に逸脱するリスクは高まるが。

少年の男女関係のトラブルからの殺人は、『無差別殺人・猟奇的な快楽殺人』と同列の凶暴性・反社会性があるわけではないのが難しい所だ。根っからの悪人というよりは『自己中心的・幼稚なしがみつく恋愛観』を前提とした『依存性・愛情飢餓(見捨てられ不安)』が強く、心の支えが他にない近視眼的な人だろう。

少年に限らず大人の男女でもそういった人はいるし、実際、大人の男女・夫婦のトラブルで殺傷事件は少なからず起こるが、『自分の思い通りにならない異性との付き合い方・どうにもならない決定的な別離や拒絶の受け入れ方(諦め方)』を学べなければリスクが高まる。関係が良い時は純愛・熱意として受け取られたりもするが。

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