「インターネット」カテゴリーアーカイブ

ラ・ブリュイエールやマルクス・アウレリウス・アントニヌスの名言などから思ったこと

ラ・ブリュイエールの名言……“我々は自分の幸福を自分の外部、他人の評判の内に求める。他人はみな軽薄かつ不公平で、嫉妬、気まぐれ、偏見に満ちている事を百も承知なのに”

しかし同様に、自分も『置かれた立場・利害・誘因』によっては軽薄・不公平・嫉妬・気まぐれな側面を完全には否定し得ないもので、自分にとっての他人は“鏡”なのだとも思う。

マルクス・アウレリウス・アントニヌス『自省録』の名言……“名誉を愛する者は自分の幸福は他人の中にあると思い、享楽を愛する者は自分の感情の中にあると思うが、もののわかった人間は自分の行動の中にあると思う。君が何か外的理由で苦しむとすれば、君を悩ますのはその事自体ではなくそれに関する君の判断だ”

客観的な事実ではなく、主観的な物事の捉え方(解釈や判断)によって悩ませられるというのは、認知療法的な因果関係でもあり真実の一面を突いているなと思う。

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若者世代の草食化・恋愛への無関心化:魅力的な異性とふれあう楽しみもあるが、人間関係にリスクや不快(面倒)はつきもの。

異性の魅力や情緒・性の欲求を完全に無視するのは認知的不協和だがそうなりやすい若者世代の経済問題や異性選択の変化もあるから簡単ではない。

若者世代が「面倒」「コスパが悪い」と恋愛を完全否定 カップル見ても「一緒にいて何が楽しいんですか」とバッサリ

恋愛するか否かとは無関係に『好感・魅力を感じる異性とのちょっとしたダイアログ(対話)・知覚刺激(顔を見る)』は楽しいものであるはずだが、自分が若くて相手の女性も若いという時は、逆に用事もないのに気軽に声を掛けづらい、『自分の好意・欲求』を知られる事に抵抗が強い(変なプライドからの無関心)もあるかも。

若い時は明らかに自分より魅力的な異性には確かに声をかけづらい、よほどアクティブで社交的(自信家)でない限り自分など相手にされないのではと構えがちだが、中年世代は逆に『恋愛云々を抜きにした異性との会話・軽口の賞賛を楽しめる余裕・厚かましさ』が備わったりで社交や会話の動機づけも面白い面あり。

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アニメ『PSYCHO-PASS(サイコパス)』の感想:正義にまつわる『デスノート』からの連想

タイトルだけは随所で聞いていたアニメ『PSYCHO-PASS(サイコパス)』だが、huluで幾つか見てみたら、人間の心理状態をサイコマティックで数値化して管理するという『シビュラシステム』を主軸とした近未来SFのプロットが面白くてはまってしまった。パート1(全22回)の第13回まで見終わったところである。

西暦2112年、人間のあらゆる感情、欲望、価値観、社会病質的(サイコパス的)な心理傾向はすべて『シビュラシステム(高度かつ社会網羅的な人工知能)』によって記録・管理され、常に監視官・執行官が社会を巡回して『個人の犯罪係数』を測定することによって、あらゆる犯罪はシステマティックに可能な限り事前抑止されるようになっている。

犯罪係数が規定値を超えれば、精神の色相(社会適応・他者配慮・平和志向・感情制御などの精神の安定度)が濁っていると見なされ、実際に犯罪を犯していなくても、遠からず必然的に犯罪を犯すに違いない『潜在犯』として拘束あるいは即時にドミネーターで分子レベルまで分解されて排除される。

ドミネーターという公安局の監視官・執行官が持っているシビュラと連携した武器の発想も面白い。ドミネーターを対象に向けて照準を合わせると、『犯罪係数(サイコパス)の自動測定』がスタートし、犯罪係数が一定以上の数値を示すと『執行モードの選択』が可能になる。

犯罪係数の低い一般の人間に対しては一切の制圧・殺傷(パラライザーやエリミネーターのモード)の発砲をすることができない。監視官と執行官は『対象の処遇』に対して自由意志で判断するのではなく、シビュラシステムの数値計測・選択可能なモードにすべてを委ねていて、執行モードでトリガーを引くか否かだけを選択できる。

そのお陰で『対象(犯人)に対する殺意・怒り・排除への罪悪感』など、監視官・執行官は精神の色相を濁らせる感情を持つリスクが低く、シビュラから与えられた使命・任務を黙々とこなすだけである。

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第3次安倍改造内閣が発足:小泉・中曽根に迫る“安倍政権の長期化”

安倍政権は2012年12月から第2次・第3次で既に3年近く政権を担い更に3年近い任期を残している。近年では小泉・中曽根に続く長期政権だが、自民総裁の連続任期は2期6年でこれを延長する議論もある。

第3次安倍改造内閣が発足 守りを優先、サプライズなし

安倍首相の周辺では自民党総裁の連続任期を2期6年から3期9年にまで延長しようという意見が出ている。2020(平成32)年の東京五輪・パラリンピックを招致した安倍首相で迎えたいという事だが、6年の任期では安倍氏は2018年までしか総裁の座を維持できず、自民党は異なる議員を総裁にしなければならない。

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ベラルーシの女性作家スベトラーナ・アレクシエービッチがノーベル文学賞受賞,シリア戦争の激化

ベラルーシのジャーナリスト作家・スベトラーナ・アレクシエービッチの作品は未読だが、『第二次世界大戦の女性・ソ連占領下のアフガン・チェルノブイリ原発事故』など歴史的な重要事件を題材にした骨太なノンフィクション作品を描く。

ノーベル文学賞、ベラルーシのS・アレクシエービッチ氏に

フィクションで個人の心象風景を精細に描写する作品が好きな村上春樹、ノンフィクションで社会的・歴史的な大事件を分析し世に訴えるアレクシエービッチは、良くも悪くも完全に対照的な作家だと感じる。小説の面白さを抜きにして、より社会的インパクトがある作品という意味では、アレクシエービッチに軍配が上がるか。

しかし日本人で、スベトラーナ・アレクシエービッチの作品を読んだ人は殆どいないのではないかと思う。Amazonで検索すると日本語で読めるのは『チェルノブイリの祈り』『戦争は女の顔をしていない』『ボタン穴から見た戦争』『死に魅入られた人びと―ソ連崩壊と自殺者の記録』だが在庫がないものが多い。

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栗城史多氏がエベレスト再挑戦で登頂を断念:プロ登山家にも色々なチャレンジやスタンスがある。

栗城史多氏は2008年までは世界の高峰に順調に登頂したが、09年のエベレスト敗退から登頂率低下、12年に凍傷で指9本を喪失した。記録挑戦の登山家というより、ウェブを介した高峰登山の共有化の先駆者だと思う。

<エベレスト>栗城さん、登頂に再挑戦するも下山

栗城氏に対する批判は過去の冒険的な登山家と比較した時に『ストイックさ・フィジカルな体力・テクニカルな技術・公称記録の正確さ(単独無酸素・アルパインスタイル等)』で劣るというものだが、エベレストの単独無酸素も七大陸最高峰登頂も既に前人未到の記録ではなく、栗城氏は困難なバリエーション開拓の登山家でもない。

それでも一般の登山者から見れば、かなり危険で困難な世界の高峰の登山に挑戦しているプロ登山家ではある。

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