“ユーザーとの関係構築が必要なロボット”は実質的に人間の役割に近づくが、人とロボットの比較で浮かぶ差異が微小になるほど、人の固有性と存在意義の輪郭線が朧になりそう。
ロボット中毒が社会問題に!? 元Pepper開発リーダーに聞く「人とロボットの未来像」
『僕らはAIと同様に脳の神経回路であるニューラルネットワークに脳内分泌物質のバイアスをかけたコンピューターであるとも言える』は、ロボット工学や人工知能、認知科学の前提だが、ロボット中毒問題の仮定は『人工物の上位にある生命・DNA・自意識(感情・労働・関係)の特権性』が変わらずに続くかの試金石かも。
続きを読む 『ロボット中毒(ロボットとの会話や関係が楽しすぎる)』が未来社会で問題になるとしたら、人間独自の存在意義と他者の必要性はどこに求めれば良いのだろう? →
○鶴保庸介沖縄・北方担当相は『土人』は差別用語でないとし、その根拠を『現在は差別用語でも過去には流布していたものもある』と語ったが、明治の福沢諭吉の語用において既に土人は『文明・知性の乏しい野蛮』を含意した。『沖縄県民を土人と呼んだ文脈(コンテクスト)』は土着民でなく文明・知性の程度を低く見たものだ。
土人には確かに『土着の民・素朴な原始的生活を送る民』といった中立的な意味もあり、文化相対主義や価値多元性を前提にするならば『近代化されていない文明社会から隔てられた素朴な民』は別に差別や蔑視ではないかもしれない。だが現代を生きる沖縄県民やデモ参加者は土着性・原始性の意味でも土人ではないだろう。
現代社会を生きる日本人・文明人には『土人』と呼称されるに相応しい『野生的原始的な素朴な生命力に満ちた民』のような人はまずいない。また差別・蔑視でないならば『この土人が』という表現にはならない。そもそも中立性や文明人の憧れに基づく土人であれば、『あなたは文明に毒されない土人ですね』の話し言葉にはならず、ほぼ書き言葉の叙述になるはずである。
続きを読む 鶴保庸介沖縄・北方担当相の沖縄県民の活動家に対する『土人』発言は差別でないのか?, ポケモンGOの速度規制とながら運転の危険性 →
中国のような異論・不満・格差を武力で押さえ『表面的秩序』を保つ一党独裁国家は、『人民の本音のやり取りで浮かぶ政権批判・連帯』が一番怖いので、ネットの匿名での本音を規制したいと思うだろう。
ネット実名義務化・「扇動」は厳禁 中国が新法を採択
自由民主主義が浸透している先進国では、『ネットのトレーサビリティ強化(違法行為があれば発信者を特定して検挙する・プロバイダでの固有番号割り当て等)』は有り得ても、『実名での書き込みしかできなくする規制(権力と世間、対人関係の監視を前面に出して本音を封殺して発言量を減らす)』はまず有り得ない。
暴言や中傷、サイバー犯罪があるから自分は実名制でもいいという『主観的な規制強化の容認』の意見はあるが、ネット上の発言は『誰かに向けての感情的・攻撃的な発言』だけがメインなわけではなく、『特定のテーマ・事象・問題・コンテンツに言及する意見の自由度・多様性』こそメインであることを忘れてはならない。
続きを読む 中国のネット規制強化(ネット上の発言の実名義務化・反政府の言論規制)についての雑感 →
○慢性疲労症候群(CFS)は他の身体・精神疾患で説明がつかない強度の慢性疲労の除外診断で診断されることが多い。原因は様々な仮説はあるが不明で、大半の医師は実際に診断した経験自体がないだろう。
血液検査で診断可能に?=慢性疲労症候群―大阪市大など
慢性疲労症候群は医師によっては、原因不明の不定愁訴や曖昧な自律神経失調症に近い認識で、真剣に診断しないケースも多い。実際、『慢性的な疲労感・活動性の低下・身体各部の不調』は多くの疾患に共通するのでCFS単独の確定診断は相当に難しいはずだが、血液検査で診断可能性があれば医師が向き合う姿勢は変わるかも。
現代人は広義のストレスの影響があるので、慢性的な体調不良や疲労感、だるさのようなものをうっすら感じている人は多数に及ぶ。疲労感・倦怠感・集中力低下で日常生活が困難になる慢性疲労症候群はうつ病との区別が曖昧化しやすいが、自己否定感や自殺願望のようなものはなく、基本は6か月以上続く身体症状の疲労になる。
続きを読む 慢性疲労症候群(CFS)が血液検査で診断可能に。 mixiのSNSとしての長期継続性はなかなかのもの →
寺内樺風被告は統合失調症でなく異常性格を前提とした解離性障害の可能性があると思うが、自己と他者の現実感が希薄な『人のモノ化』がある。性犯罪が第一の動機ではない女性の監禁は特殊・稀である。
寺内被告「少女は被験者」=誘拐、監禁で本人質問―さいたま地裁
寺内被告が性犯罪だけを目的としたペドフィリアやサイコパスなら、被害女性は長期監禁されず殺害されていた恐れもある。『被験者を長期間かけて洗脳実験したい』という男の異常性や変則の動機で助かった面もある。相当歪んだ異常なパーソナリティーだが、直接の暴力・性虐待には向かわず、精神支配に向かった特殊性はある。
無論、被害少女に配慮した報道規制もかかっているはずで、厳密には性被害が皆無という事ではなく、相対的に精神支配・長期監禁に焦点づけされているだけだが、現時点では性犯罪者というより従順な好みの共同生活者を求める孤独な解離者のイメージが強い。『無感情なクールさ』を装うが、臆病な愛情飢餓者ではないか。
続きを読む 埼玉県朝霞市の女子中学生監禁事件と寺内被告の特異な心理・コンプレックス →
元恋人・元配偶者によるストーカー事件は、異性と付き合う事と別れる事の難しさを伝えるが、別れ際にトラブルになる人はいても、愛憎で殺傷を企てる所までいく人と付き合ってしまった不運もある。
コンビニで助け求めた女性を殺害容疑 「元彼」の男逮捕
コンビニに助けを求めても、殺す気で刃物を振り回してくる闖入者を撃退できる店員がそうそういるとは思えない。可能性でいえば、加害者が来る前に事務所に匿って『ここには来てない・その女性を知らない』とシラを切れば良かったかもしれないが、被害者が必死に殺される恐れを訴えなければそこまでしてくれないだろう。
続きを読む 元恋人・元配偶者による『ストーカー事件』の危険をどう回避すれば良いのか? →
政治経済・社会・思想の少し固めの考察から、日常の気楽な話題まで!mixiの日記・つぶやきのログも兼ねてます。