稲田朋美氏の『PKO日報問題・公選法違反の選挙演説』は、安倍政権の支持率急落の一因になった。安倍首相の閣僚人事は稲田・金田・山本・今村と『役職の見識欠如』が仇となった情実人事で、重要な答弁が拙い。
安倍首相は悪く言えばネポティズム(縁故主義)の利権政治・仲間優遇、良く言えば昭恵夫人と合わせて親しい付き合いの相手との義理人情に厚いとか断りきれない優柔不断さでもあるのだろう。森友学園・加計学園の不正関与の疑惑でも、知人や友人からのメリットもある要請をやんわりグレーゾーンで聞き入れた事に端を発す。
稲田朋美氏の『PKO日報問題・公選法違反の選挙演説』は、安倍政権の支持率急落の一因になった。安倍首相の閣僚人事は稲田・金田・山本・今村と『役職の見識欠如』が仇となった情実人事で、重要な答弁が拙い。
安倍首相は悪く言えばネポティズム(縁故主義)の利権政治・仲間優遇、良く言えば昭恵夫人と合わせて親しい付き合いの相手との義理人情に厚いとか断りきれない優柔不断さでもあるのだろう。森友学園・加計学園の不正関与の疑惑でも、知人や友人からのメリットもある要請をやんわりグレーゾーンで聞き入れた事に端を発す。
アンダーグラウンド文化にも法整備の網をかけるのが現代だが、刺青を彫る為だけに医師免許を取得する人はおらず、医療行為とはかなり異なる動機付けによるものなので、『彫り師』の別資格を創設すべきだろう。
日本では刺青は、反社会的な暴力団や粗暴な性格、内面の屈折、犯罪行為を連想させるために忌避されやすく、偏見・先入観をゼロにすることはできない。海外でもタトゥーが普通のサラリーマンで一般化しているとまではいえず、『芸能・スポーツ・肉体労働・不良や遊び人の文化・やんちゃな自己主張や攻撃性』と相関している。
刺青・タトゥーには確かに『ファッション性・芸術性・文化性』のプラスの側面もあるが、日本だけでなく海外でも『大人しくて真面目なタイプではないという悪ぶった示威的な自己主張』がタトゥーには含まれる。欧米でも男はマッチョやアウトロー、女はビッチやパリピのイメージと重なり、反知性・反骨精神の意味合いもある。
続きを読む タトゥーを彫れるのは医師免許所持者のみとすべきなのか?:現代におけるタトゥーのファッション性と偏見・差別の心理
人は決定的な苦境や欠乏に落ち込まなければ、プライドと自己洗脳によって『後悔しない知的動物』だが、子供は人生の価値観競争になりやすい。80代になれば尚更『今になって後悔することの意味』はないものだ。
81歳の今だから語れること「子どものいない人生に一度も後悔はありません」
『子供のいない人生に意味はない・寂しい』というのも、『子供のいない人生で後悔・寂しさがない』というのも、それぞれのやり直せない選択の自己補強であり、共感者・賛同者を増やしたいとする洗脳合戦でもあるが、あまりに強い(違う人を全否定する)自己主張だと逆に『自己信念の揺らぎ・不安』の漏出になってしまう。
客観的に80代にもなれば、生命の炎がか細くなり、自己意思を貫徹する土台の脳・健康そのものが揺らいできて、頑固になる人もいるが、かなりの割合の人は『まぁまぁ、あなたも頑張ってきましたねというこだわりの無さの境地』に至る。年を重ね『自分らしさへの過剰なこだわり』が緩む方が精神的に余裕のある人になる。
個人の幸福追求は人並み(世間体)とセットになった『宗教なき近代の信仰』だが、どんなに良い状態でも自分の納得がなければ『幸福実現の終着点』はない。維持も変化も手間がかかる。
『これ以上のものは要らない、もう別の事はしなくても良い(もう別の誰かにアプローチすることもない)』と納得できれば維持(保守)のモードに入れる。就職・結婚・子供は維持のモード(別の選択を捨てやるべきことが明確に)の一つの踏ん切りになる。変化(探索)のモードと維持(保守)のモードは、人間の心と人生の振り子で、人に完全な幸せの固定がないことの現れだろう。
総合評価 90点/100点
近未来の地球は、植物が枯死する異常気象が連続して起こり食料生産が激減している。異常気象に適応して食べることに必死にならざるを得ない社会では、教師・技術者をはじめとする多くの知的な仕事は価値が落ちてしまい、政府も長年何の結果も出せなくなった教育科学分野への予算投入を大幅に減らしていた。
経済社会が大きく縮小した社会では、もっとも重要で確実な仕事は『農業』になっていて、学校の進路指導でも下手な夢を持たずに食うための農業に勤しむことが勧められている。元宇宙飛行士だったクーパーも、15歳の息子トム、10歳の娘マーフィー(マーフ)を養うために今はトウモロコシ農場の経営をしていた。
人類は地球環境の変化と生物資源の枯渇によって、段階的な滅亡の危機に晒されていた。決定的な打開策はなく、人類は緩やかな滅びに向かうかに見えたが、大昔に解体されていたはずのNASAが、秘密裏に『第二の地球』を別の銀河系に求めて移住するテラフォーミングの『ラザロ計画』を遂行中だった。
かつての上司で天才宇宙物理学者のブランド教授は、優秀な宇宙飛行士だったクーパーをラザロ計画に引き抜くが、『成功確率は非常に低く生還できる保証もない・帰って来れるとしてもいつになるか分からない(宇宙空間の時間と地球の時間の速さの違い)』という条件を前に、幼い娘のマーフィーは泣きながら強く反対する。
クーパーは何度も『ミッションを達成して必ず戻ってくる』と娘のマーフィーを説得しようとするが、ワームホールを抜けて宇宙空間を移動しながら人類が生存可能な惑星を探すという半ば自殺行為に等しい(どれくらいの時間がかかるかも分からない)無謀な挑戦に、マーフィーはどうしても賛成できず、宇宙飛行船に乗り込む当日にも父親を見送らずに、いじけたまま部屋に閉じこもっていた。
『インターステラー』では何もせず無抵抗のままに滅びることを潔しとしない人間のチャレンジ精神を鼓舞するために、イギリスの詩人ディラン・トマスの“Do Not Go Gentle Into That Good Night(穏やかな夜に身を任せるな)”が繰り返し引用される。
宇宙探索の絶望的な状況化でも、各メンバーはギリギリまで諦めずにできる限りのことをするが、あらゆる生命の存在と人類のテクノロジーを拒絶するような『宇宙・地球外惑星の圧倒的な過酷環境(超重力と時間の歪み・極暑極寒・大量の水と氷・生命のない不毛の土地)』を前にして力及ばず生命を落としていく。
お金を増やすことだけを第一の目的にして他の全てを捨てて働ける人は資本主義では困窮しないが、現代日本は逆に『お金・労働より時間資源を優先する人の率』が増えて労働力・消費の不足に陥りやすい。
本当に一切の自由時間・余暇活動を捨て、朝から晩まで複数の仕事を掛け持ちして働き続ければ、『健康を壊すリスク』さえヘッジできれば特別な能力がなくてもかなり稼ぐことは可能だが、実際は『ほどほどに働きたい人・ある程度の余暇も確保したい人』が多い。大卒でもハードな総合職より一般職希望の人が増える時代である。
資本主義は差異の拡大で共同体的連帯を衰退させ、個人単位の競争原理によって『自他の境界線(私とあなたは関係がなく、私のものは私のもの)』を強める傾向があり、結果として『拝金主義』が多数を占めるに至るが、その背景に金銭万能と生の空虚化が混合した『消費主義的ニヒリズムの罠』も生じやすい。