「コミュニケーション」カテゴリーアーカイブ

現代人はなぜ一人になりやすいのか?:孤独に悩むけれど誰でもいいから傍にいてほしいわけでもない心理

現代人に一人が増えた理由は『地縁血縁=義務的な縁が多く失われたこと』と『自分が関わりたいと思う好きな相手としか付き合いたくない人が増えたこと』だろう。

“たまたまひとりでも大丈夫”と思えれば、世間の目なんて気にならない/月読寺・小池龍之介さん(後編)

独りが嫌という人も『誰とでもいいから一緒にいたい人』『色んなタイプのいる大きな群れ・集団の一員にいつもなっていたい人』は、今は滅多にいない。むしろ気が合わない人や魅力・楽しさを感じない人と会うよりも、『一人でやりたいこと(趣味・娯楽・教養・文化)をしたい人』が多数派を形成しているように思える。

一人は嫌といいつつ、家族・地縁血縁を軽んじたり、職場の飲み会・社員旅行を辞退したり、自分が気を遣う場・相手を避け、気になるメンバーのいない集まり、上司・先輩の誘いは敬遠したりしていないだろうか。大勢で賑やかにやる場には『望まない相手・役割・力関係』もつきもの、楽しいばかりともいかないので遠ざかる人もでる。

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睡眠不足で甘い物が食べたくなり肥満リスクが上がる, 聞き上手で共感的な人は相手から好印象を持たれる

〇睡眠不足は肥満・生活習慣病になりやすいとされるが、確かに無理して精神力で起き続けると、空腹でなくても甘い物・炭水化物を摂取したくなり『過食』になりやすい。脳の前頭前皮質の働きだったのか…。

「寝不足で甘い物」解明=脳の前頭前皮質が制御―筑波大

〇相手に対する好印象を形成するコミュニケーションの基本だが、『相手の存在・話題に素直な興味を持つ』と『相手の意見・経験・価値にポジティブな反応や承認を返す』で聞き上手な人と思われる。同意・納得・笑顔がないと相性が悪いと思われる。

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現代で突然『草食系男子の増加』が起こったわけではなく、昔から大半は草食系である:半強制的な皆婚文化の終焉

常識的に考えて、バブル世代以前も『年齢制限のある皆婚の圧力』があっただけで、皆が積極的な色恋の口説き・誘い方・遊びに通じて謳歌する『皆恋愛の文化・意識』などなかっただろう。

「草食系男子の増加」という勘違い 実はバブル世代でも彼女ナシが7割!

40代以上の中高年男性が『昔は皆肉食系の女好きで何人も付き合いモテた』は多くは話を盛ってるが、今のその中高年の風貌・話術・雰囲気がダメなら、若い時もさほどではないはず。1980年代以前は皆婚の為、妙齢の若い女性なら今より格段にモテた(プロポーズされた=恋愛と結婚は同義に近い)はあるらしいが。

なぜ40代以上の男女で『昔は相当にモテた』と信憑の薄い武勇伝を恥じらいなく語る人がいるのかは端的には『何十年も前の事実確認の検証などできない・そこまで興味ないから』で、若い人だと『現在進行形で異性にどう思われているか・日頃の異性との交遊』が周囲の知人間ですぐ分かるので余り大風呂敷は広げられない。

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慢性疲労症候群(CFS)が血液検査で診断可能に。 mixiのSNSとしての長期継続性はなかなかのもの

○慢性疲労症候群(CFS)は他の身体・精神疾患で説明がつかない強度の慢性疲労の除外診断で診断されることが多い。原因は様々な仮説はあるが不明で、大半の医師は実際に診断した経験自体がないだろう。

血液検査で診断可能に?=慢性疲労症候群―大阪市大など

慢性疲労症候群は医師によっては、原因不明の不定愁訴や曖昧な自律神経失調症に近い認識で、真剣に診断しないケースも多い。実際、『慢性的な疲労感・活動性の低下・身体各部の不調』は多くの疾患に共通するのでCFS単独の確定診断は相当に難しいはずだが、血液検査で診断可能性があれば医師が向き合う姿勢は変わるかも。

現代人は広義のストレスの影響があるので、慢性的な体調不良や疲労感、だるさのようなものをうっすら感じている人は多数に及ぶ。疲労感・倦怠感・集中力低下で日常生活が困難になる慢性疲労症候群はうつ病との区別が曖昧化しやすいが、自己否定感や自殺願望のようなものはなく、基本は6か月以上続く身体症状の疲労になる。

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年を重ねても仲の良い夫婦・カップルになるためにどうすべきか?:つがい幻想の維持と相手への尊敬・感謝

相手への尊敬・感謝を維持できるか否かは、本質探求の思索者よりミクロな生活者としての適応が問われる。対(つい)や番(つがい)の共同幻想を良い形で維持できるかどうかは相性もあるが、孤独を恐れる帰属・貢献の強度も相関する。

年取ってもイチャイチャ!? 男性が考える「いい夫婦」像6選

その時々の好意や言動に感謝することはできても、共同生活の必然性が弱まった現代で、本心から他者を尊敬するというのは『尊敬の本質』を考える人ほどなかなか難しいもので、採用面接などで『尊敬する人は誰か?』という質問も深く考えるほどに難問なのである。生身の人への持続的な尊敬が困難なればこそ離婚も別離もある。

実直なイワンの馬鹿の黄金律ではないが、誰々をリスペクトして、両親を尊敬している(両親のような家族を作りたい)というような『シニカルな視点のないストレートな情緒と社会観・明るい対幻想と親への尊敬、地道な生活に基づく家族主義』は良い夫婦関係の持続性に関係する。主観の共同性と情緒の親和性が絆を深める。

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店員に顔を覚えられるのは好きか?そのお客は『顧客・常連』として扱われたいかどうか?

買い物だけが目的のお店では、顔を覚えられて特別な挨拶・雑談・配慮をされるのはストレスに感じて逆に足が遠ざかる事もある。顧客や常連としての扱い・雑談を求めている店・人であるかどうかだろう。

店員に顔を覚えられるのは好き?嫌い?20代女子の過半数は…

お店から顧客・常連として特別に構われたい、優遇して扱われたい人というのは、一般に友人関係のコミュニティが充実しやすく内輪で盛り上がれる学生・若者やカップル・団体客には少なく、20代の男女の多くが顔を覚えられたくない(特別な常連扱い不要で匿名的にスルーして買い物・食事だけさせて欲しい)のはそうだろう。

店員に顔・名前を覚えられたいというと高級ホテルや夜の飲み屋、百貨店・ディーラーの上得意が典型で、あるいは人恋しさ(話し相手の不足感)のある高齢者・中年者にも多い。商品やサービスだけではなくて『一定の人間関係・コミュニケーション』込みで買い物をする人だが、そういう人は滞在時間が長く非定型の会話が多い。

『顔を覚えられること』と『顔を覚えて他と区別した接客・対話をすること』は異なる。小売・飲食などは大半の客は個人認識したコミュニケーションを求めていない、大勢の客が来る店はそこまで時間をかけた接客はできないので、店員は常連の顔を覚えてはいても敢えて知らない振りか定型の挨拶(いつもありがとうございます程度)に留めるだろう。

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