「コミュニケーション」カテゴリーアーカイブ

嫉妬感情や被害妄想によるクレーム:自分で自分の人生や人間関係を楽しくなるようにする(腐らないようにする)のは半ば義務でもある

若い女性店員が結婚指輪をしているかどうかを気にするのは、その女性が気になる男くらいではないかとも思うのだが、女性でも同性の指輪の有無を気にして、更にそれを口に出して言う人もいるものなのか。反対に、男性で知らない同性の指輪の有無を気にする人は余りいないのではないかと思うが。

「年下の店員が結婚指輪するのは不快。外させろ」 このクレームは理不尽なのか?

嫉妬感情からくるクレーマーということになるだろうが、嫉妬の感じ方や表現の仕方が珍しいタイプではあるだろう。

通常、嫉妬感情というのは見ず知らずの他人や自分とかけ離れた立場の相手に対しては抱きにくいもので、『身近な友人知人・自分の比較対象として意識される相手』などに抱きやすいものだが、『過度の孤独感・疎外感』がプライドを捨てさせるような攻撃性(八つ当たり)を生み出すケースというのは少なからずある。

その場で事務的にレジのやり取りをする同性の相手が指輪をしていようがいまいが普通は気にならないものだがそれが気になって仕方がない、言えば自分が惨めになるだけなのに一言いわずにいられないというのは、よほど結婚(既婚者)に対する憧れ・劣等感が強いかそれが上手くいかなかったことの裏返しであるが、この相談が実話だとすればかなり精神的に追い込まれているとも言える。

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楽天が鯨肉の販売を禁止:国際的な反捕鯨運動の高まりに合わせ始めた日本のIT企業

福岡県のスーパーでは鯨肉は普通に売られている事が多い感じがある。鯨のベーコンや塩鯨、おばいけは概ね298~398円でそれほど割高な食材でもないが、日本人でも米食と連結した鯨食文化は衰退傾向。

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鯨肉、特に塩漬けの塩鯨はどう調理しても、トーストやパスタ、豆の欧米風の食文化とは相性が悪い。『現在残っている鯨食文化圏』は、鯨の絶滅危機や倫理的問題だけではなく食・味の嗜好の面でも拡大できる可能性があまりないのが難しい所。どう主張しても、わざわざ鯨を食べなくても…という前提が反捕鯨国からは抜けない。

塩鯨のお茶漬けは、数ある茶漬けの中でも鯨の油との相性が生み出す特別な美味さがあるが、その味をそもそも米を食べない反捕鯨国の人々に受け入れてもらうのは不可能に近く、お茶漬けのような食べ物自体を必要としていない。独特な鯨の油の香りは、欧米圏の平均的な食文化では、『嫌な臭み』として知覚される。

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“他人とのコミュニケーション”の面白さ・煩わしさ:共通点がなさそうな相手との雑談の苦手意識

職場で上司や同僚、取引先と『直接の業務以外の雑談(おしゃべり)』をする若者が減っているというが、関係性に合わせてやり取りをする『儀礼的なコミュニケーション機会』が社会から減ってきていることも関係しているだろう。

現代社会は『親密なコミュニケーションを取る範囲』を地域社会の顔見知りからご近所の隣人、近しい血縁者、同居の家族、親しい友人知人、付き合っている恋人などへと縮小するゲゼルシャフト化(利害共同体化)の傾向を示してきた。

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それは『煩わしいムラ社会・儀礼的な人付き合い・噂話が生み出す世間体』から逃れたいという欲望と経済・技術の進歩がシンクロした必然の結果でもある。

ウェブ社会の発達やソーシャルメディアの浸透は、『自分の好きな人とだけコミュニケーションしたい(自分の好みや相性で選んだ相手とだけつながっていたい)』という個人の欲望を技術的に充足させやすくした。『好きでも嫌いでもない相手とのコミュニケーション機会』は限定的となり、『不快で嫌いな相手』はアクセスそのものが禁止(表示そのものがブロック)されたりもする。

お互いの状況や考え、気持ちについて頻繁に会話をする『プライベートな人間関係の範囲』はかなり狭くなり、携帯電話の普及によって『話したい相手』と『話したくない相手』との主観的(好き嫌い)な選別もより技術的に簡単になった。

自分にとって感情的なメリットや関係維持の必要性がないと思える他人と、なぜ話さなければならないのか(なぜ話題をあれこれ考えてあげなければならないのか)、自分がまったく興味のない話題や同意できない旧世代の考え方などをなぜ聞かされなければならないのかという価値観を持つ人もおそらく増えていると思う。

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草食系男子の増加が言われる現代の性の欲望2:人の男女関係の後半戦に求められるもの

どんなに魅力的で献身的で優しい異性であっても、『永続的な異性(エロティシズムの客体)としてのアウラ』を伴い続けることはできないわけで、相手との交際・結婚期間が長くなるにつれて『性的なパートナー(興奮する相手)』としての意味合いよりも『情緒的・共同体なパートナー(安心する相手)』としての意味合いが強まりやすい。

毎日、協力して生活しなければならない夫婦が、いつも夜通し行為をしたいほどに興奮していてはメリットよりもデメリットのほうが多いだけである。『家族的な意識』が強まればインセストタブーも相まって性的関心は弱まることになる。身内感が強まると、性行為そのものの違和感や不潔感も強まりやすい(恋人時代の初期には進んでやりたがっていた行為も、いずれは義務的となりやがては不潔感なども感じやすくなる)。

たとえ、憧れの芸能人であっても一般人離れした美人であっても、セックスの機会が増大して日常化すれば、『異性としてのアウラ・魅力』は次第に薄れてゆき、妄想していた時ほどの圧倒的な神聖さや快楽の大きさを感じ取ることができなくなっていくだろう。

単純な身体的快楽だけにこだわるのであれば、リアルのセックスが面倒くさくて疲れるとか、オーラルや冒険的なセックスが汚らしいという心理になる人がでてくるのもそれほどおかしなことではないのだが、『身体的快楽以外の要素・必要性』を感じ取れる人同士がくっついているかどうかで、『性愛の賞味期限・持続性』はかなり可変的になってくる。

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夫婦間の『会話の短さ・欠如』は珍しくないかもしれないが、

意図的かつ長期間の『無視・無反応』は実質的な関係の破綻、相手の人間性の否定のようなものだろう。

夫が妻を「23年間無視」 長期間の会話ゼロは「精神的DV」なのか?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130520-00000392-bengocom-life

口を開けば喧嘩になるだけなので話さないようにしようなど、双方が同意の上であれば、お互いが家でできるだけ顔を合わせないようにしてそれぞれで生活をする『家庭内別居・家庭内離婚』という形態もあり得る。

しかし、どちらかがそういった冷戦状態に精神的に耐えられないのであれば『別居・離婚』に至ることになるだろうし、一言も話したくないとか相手が話すこと全てにイライラするとか、顔も見たくないとかいうレベルになると、通常は共同生活は著しく困難となり別れるだろう。

生活を共有していない恋人時代には、会話が少ない(弾まない)とか全くないとかいうことは、よほど無口(寡黙)な人でないと余り考えられないが、付き合いが長期化したり生活時間を共有しはじめると、『共通の話題がなくなる人・相手の話すことへの興味がなくなる人・仕事や家事育児が忙しくて雑談する気持ちの余裕がなくなる人』もポツポツと出始める。

相手のことを知りすぎて話すことがなくなるという場合もあるが、『相手の話しかけてくる内容や質問に意識を向けて答えるかどうか』ということが重要であり、それと合わせて『相手がゆっくり会話できるような余裕・時間がある状態にあるかどうか』の見極めも大切である。

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