「ニュース」カテゴリーアーカイブ

国会の『一強多弱』と自民党中心の長期政権の兆し:小沢一郎に対抗軸が作れるかは疑問だが…

小沢一郎は野党を大同団結させて与党を切り崩す『政局の名手』で、自民党と社会党の擬似二大政党制(イデオロギー対立図式)の『55年体制』を崩壊させた功績はあるが、結局、91年のソ連崩壊という『米ソ冷戦構造の終結』の余波を受けてのものでもあった。

小沢一郎氏、埋没回避に躍起―野党結集に意欲

現代でも右翼や左翼といった分類は無いわけではないが、安倍晋三首相率いる自民党のような“復古主義(改憲)・国家主義(安保と軍事重視)・自由競争原理・人権制約”の立場を『右翼』とし、それに反対する“進歩主義(護憲)・個人主義(自由と対話重視)・市場原理抑制・人権尊重”の立場を『左翼』としているに過ぎない。

自民党的な政策・価値観・思想性の対立軸として機能する政党が殆どなくなり、議席を大幅に減らした民主党もまた、自民党に近接する価値観や政治思想を持っている議員は少なくなく、政治が一つの流れに収斂しようとする『一強多弱のフレームワーク』はかなり強固である。

続きを読む 国会の『一強多弱』と自民党中心の長期政権の兆し:小沢一郎に対抗軸が作れるかは疑問だが…

岡山県女児監禁事件の人間(異性)をモノ化する異常心理とその原点にある所有欲

岡山県倉敷市で11歳の小学校5年生が車で連れ去られて行方不明となっていた事件は、近所の住民が『偽装ナンバーの付け替え』をする不審な容疑者の様子を見ていて、偽装ナンバーの下にある登録ナンバーを記憶していたことで無事に解決に至った。

岡山女児監禁:スーパーの防犯カメラ、容疑者複数回映る

女子生徒が怪我もなく無事に帰宅できた事は本当に良かったが、容疑者の供述から伺われる『幼稚で自己中心的な支配欲・中年男が小学生を自分の妻だという小児性愛(あからさまな嘘をつき、幼い子供としか関係の釣り合いが取れない精神発達の停滞)』の不気味さには震撼させられた。

逮捕された藤原武容疑者(49)は、去年に自宅の一区画を監禁用に改装して『窓がまったくない防音仕様+外側からしか鍵が開けられない人を閉じ込められる部屋』を作っており、数ヶ月前からこの被害児童を逮捕監禁の対象として目をつけ、ストーカーのように自宅周辺を張り込んでいたという。

しかし、何回も女子生徒の自宅周辺をシルバーの車でうろついたり、長い時間にわたって停車していたりしたため、女児の母親および近隣住民から『不審人物・不審車両』として目をつけられていた。そのことが、今回の容疑者特定と逮捕・被害児童の保護につながったのだが、仮にゆきずりの一回限りの犯行であれば容疑者・車の特定は相当に困難だった恐れがある。

この事件の特異性は、半年以上も前から『女子児童の長期監禁計画』に具体的に着手していたことであり、女子児童を自分好みの女性に洗脳して育て上げていくという不気味な妄想・構想だけであれば、実際の犯行計画よりも相当に前から考えられていた可能性があることである。

50歳になろうとする容疑者が『心身共に未熟で自己決定できない女子児童を恋愛や結婚の対象にしていたこと』も常識から外れ過ぎているが、密室に閉じ込めて10年以上も長期監禁するという事件は、2000年に発覚した『新潟少女監禁事件(10年以上の監禁)』を思い起こさせる。

続きを読む 岡山県女児監禁事件の人間(異性)をモノ化する異常心理とその原点にある所有欲

鳥取城跡のマスコットキャラクター『かつ江さん(渇えさん)』が批判を受けて公開中止!

飢えた女性をパロディにした不謹慎さはあるが鳥取市のキャラではなく鳥取城跡のキャラだと考えれば、『鳥取城のイメージ』が羽柴秀吉の兵糧攻め以外、一般に余り思い浮かばない影響もあるのではないか。 今回のニュースは一時的に公開を中止するだけで、かつ江さんのイラストそのものは採用を続けて、名前を変更するということのようだ。

<鳥取城>飢餓キャラ「かつ江さん」 市民の批判で公開中止

名前が『かつ江』というのは『渇え(かつえ)』のアナロジーだが、存命の女性に同じ名前の方が多くいるので望ましくない。『鳥取城の戦国時代における歴史の悲劇を学ぶ目的』を掲げていれば、テーマ外れのキャラとまでは言えないが、渇え殺しは播磨三木城の兵糧攻めと並び豊臣秀吉の攻城戦の徹底的な無情さの事例かも。

続きを読む 鳥取城跡のマスコットキャラクター『かつ江さん(渇えさん)』が批判を受けて公開中止!

安倍政権の集団的自衛権・富国強兵路線と徴兵制を危惧する意見:現代の戦争から失われる当事者意識

安全保障を外国任せではいけないという論法で集団的自衛権に賛同する人が、海外派遣・自衛戦闘の任務を自衛隊(自分以外の国民)任せにして、一般国民(自分)の徴兵は有り得ない話だとするのは道義的な矛盾はある。

安倍首相が猛進する富国強兵 少子化で徴兵制も

自衛隊(軍隊)に志願しているのだから一定の生命・身体の危険は覚悟のはずだ、自分で決断・選択していない国民と隊員の責任は違うはずだというのはその通りだが、戦後に一人の戦死者も出していない自衛隊の海外活動で死者が出始めれば、志願者・入隊者が減少する可能性はある。

続きを読む 安倍政権の集団的自衛権・富国強兵路線と徴兵制を危惧する意見:現代の戦争から失われる当事者意識

“ジェンダー・資本主義・マナー・性的魅力”と相関して変わってきた体毛の印象

大学課題「女子は腋毛伸ばせ」、10週間ムダ毛処理止め男女の違い学ぶ。

日本でいえば江戸時代以前、前近代的な社会においては、女性であっても腋毛や脛毛を全く見えないようにする形で、剃ったり脱毛処理したりするケアは求められていなかったが、『頭髪以外の体毛=ムダ毛・美の障害物』と見なす美的感覚は、美貌や清潔を貨幣経済によってある程度まで操作できる『近代西欧文明』の先端にあるものと考えられるのではないかと思う。

ムダ毛を処理していなければ『美しさ・清潔・マナー』から外れて、美しくないだけではなく社会常識やマナーのない人間のように見なされかねないという意味では、現代社会におけるムダ毛処理(男のひげ剃り・女の腋や脛の処理)は個人の強迫観念を超えた直接的な社会生活上の要請に近い。

会社員・公務員であれば男でさえ、無精ひげを伸ばし続けたり髭をデザインしてカットしたりすることは許されないし、現代では女性から見た男性の性的魅力さえも『体毛や髭が薄いほうが魅力的に見える(中には体毛が濃いというだけでNGという女性もいる)』方向に変化している。このことは自由・人権が守られた先進的な経済社会が概ね、『女性原理(たくましさ・荒々しさ・豪快さよりも美しさ・優雅さ・清潔さを評価する)』に近づくことと無縁ではないだろう。

資本主義との相関でいえば、『ムダ毛がないほうが美しいという価値観』は、剃刀やシェーバー、エステ・美容外科の脱毛(レーザーやニードルの脱毛処理)などの定期的な消耗を義務付けるものであり、体毛を自然に任せて放置して良い文化よりもたくさんのお金が常に動き続ける。

米国の投資家ウォーレン・バフェットが世界最高水準の鋭利な複数刃の剃刀を開発したジレット社に、『これから世界中の男が丁寧に毎日ひげを剃る時代になるから、付加価値の高い高額な剃刀の需要は安定して伸びる(今は贅沢な複数刃の剃刀がスタンダードな必需品と化す)』という理由で大金を投資した所以でもある。

実際、ジレットの株価はバフェットの初期投資の時点から5倍以上に膨らみ、コカ・コーラと並んで、必需品化するビジネスを愛好するバフェットの長期投資の典型的な成功事例(ブルーチップ株の合理的予測)と言われる。

続きを読む “ジェンダー・資本主義・マナー・性的魅力”と相関して変わってきた体毛の印象

『炭水化物抜きダイエット・糖質制限食』の効果と健康管理のための食事・少食の工夫

米・パン・麺の炭水化物は活動のエネルギー源や食事の満足感と関係する主食で、『糖質制限食』でも全く食べないほど減らすのはきついしリバウンドの過食になりがち。腹7分の少食傾向の習慣づけ。

「糖質制限食」副作用リスクめぐり激論、体重・血糖・血圧では改善

1回の食事につき、ご飯を茶碗に1杯、パンを1枚食べるだけで、健康を崩すほどに体重が重くなり、血糖・血圧が上がり過ぎるという事はないはず。タンパク質の過剰摂取は、太らなくても腎臓に負担が大きくなる。食事の満腹感・量的な満足感の閾値が高くなると、基礎代謝・運動の消費カロリーを超えた摂食になってしまいやすい。

続きを読む 『炭水化物抜きダイエット・糖質制限食』の効果と健康管理のための食事・少食の工夫