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アメフト部員が熱中症で死亡。『炎天下のスポーツ』も状況によっては延期・中止を考慮。

連日35~40度を超えるような猛暑が続いていて、冷房を入れない室内でもそれ以上の気温になることもあるが、『猛暑日の屋外での激しいスポーツ』は練習にせよ試合にせよ十分な注意が必要か、気温・日差しが極端に強い時には思い切って中止すべきなのかもしれない。

<熱中症?>アメフット試合中倒れ2日後死亡 大阪の強豪校

猛暑日には体温調節能力が低下した高齢者や未熟な子供を中心に、1000人以上が救急搬送されて数人が死亡するという統計的な傾向がでていることから、猛暑日の屋外やクーラーなしの室内では『年齢・体調・持病(循環器系・呼吸器系など)』によっては誰が倒れてもおかしくはない。

熱中症は単純にこまめに水分・塩分の補給をしていればならない病気ではなく、どんなに普段鍛えていてこまめに水分を摂っていても、『長時間の強烈な直射日光・大量発汗・体温上昇』などがあると、わずかな身体のコンディションや潜在的な持病の存在によって熱中症の症状が出るリスクがある。通常は、ギラギラ照りつけるような直射日光をまともに浴びながらの状態で、激しい運動を続けることはどんなに練習を積んでいてもハイリスクな行為である。

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非正規雇用の“5年ルール”と“日本の労働市場の非機能性”

戦後日本の企業・役所の雇用は、一部の日雇い的な労働形態を除いては『終身雇用・年功賃金』が前提とされていたが、それは『成長経済における固定費(人件費)』をどう配分するかという問題に過ぎなかった。派遣労働(非正規雇用)が拡大する2000年代より前は、アルバイト以外の非正規雇用を大量に雇うことは困難で、『固定費(人件費)削減の手法』そのものが大企業では特に限定的だったからである。

2018年、失業者を大量発生させる非正規労働契約の5年ルール

国際競争力の強化や雇用形態の多様化と選択などを理由にして、小泉‐竹中の市場原理の経済政策で派遣労働の規制緩和が行われた結果、『正規雇用と非正規雇用の不合理な格差(擬似的な身分制としての効果)』が問題視されるようになり、働く意志と正規雇用に近似の能力があっても『雇い止め(有期雇用契約)』に遭う派遣労働者が生活に困窮するなどの弊害がでてきた。

雇用形態の多様化や労働時間の選択性というのは、元々、学生・主婦(主夫)のように『働いても働かなくても生活に行き詰まらない状態(自分とは別の主な家計の担い手である配偶者や親がいる状態)』にある労働者の便宜を図る効果があるだけで、『絶対に働かなければ生活できない状態にある人』にとってはずっと同じ会社で働かなくても良いとか、短時間労働だけどいつ契約を打ち切られるか分からないというのはそれほど望ましい条件の変更ではなかったからである。

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社会保障制度改革を議論しても『超高齢化社会の負担増・給付減の現実』の厳しさへの対応は簡単ではない。

現在40代以下の世代だと『公的年金』にはほとんど頼れないか、最低でも68歳以上の給付開始で現在よりも大幅に減額された年金となる可能性が高い。60代で引退して年金と貯金だけで悠々自適に暮らすという『戦後日本の一時期のライフデザイン』が通用しなくなり、原則として『生涯現役社会・自己責任的な共助自助の社会』に再編されていくことになるのだろうが、現役世代の税金・保険料が上がり続ける中で給付が段階的に削減される状況は、『いずれかの時期の政治決定』で公的年金制度そのものが大幅に抜本改革されるだろう。

公的健康保険にしても財政悪化が続いており、現役世代の負担率、特に殆ど病院に行かないのに払っている若い層の負担率は限界に近づいている。年収300~400万くらいのゾーンでも、国民健康保険であれば月額3万円以上を支払わなければならず、もしもの時の全額自己負担を考えても、10年~20年と健康でいる人にとっては殆ど掛け捨てで、自分が高齢になった時に現行の割安な自己負担率(年金でも支払い可能な医療費の上限額)が維持されている可能性は低いだろう。

現在の若年層は、自分たちが高齢になる時には現状ほどの老後社会保障が維持されていないだろうと半ば諦めている部分もあるが、50~60代以上くらいの世代だと今まで『長く払い続けてきた負担感』と『ここまで払ってきて減額・受給年齢引き上げは許せない』という思いも強くなるので、社会保障制度改革では最大の抵抗勢力(今まで通りの制度を維持してほしいとする勢力)になる。

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部活動の先輩・後輩の上下関係と戦後日本(企業適応)の規律訓練システム

小学生までは年齢(学年)による上下関係がさほど意識されることはないし、そもそも『先輩‐後輩の関係性』について先生が言及することがほとんどない。小学校と中学校では随分と学校の雰囲気は変わるわけだが、それは『校則と規律・集団主義の強化』と『先輩と後輩の上下関係の明確化』、『学業・運動による進路選択の選別性』が強まるからだろう。

先輩が言うことは絶対!? 部活の厳し~い上下関係エピソード

中学校では部活(クラブ活動)には入っても良いし入らなくても良いという自由選択制の学校もあれば、必ずどこかの部活に参加してメンバーにならなければならないという強制性の学校もあるようだが、日本の『部活(特に体育部)』には二つの存在意義があると分析できるかもしれない。

1.好きなスポーツの練習・試合を通して『個人の能力・体力』と『集団の団結・一体感』を高めるという目的。何もやりたいことがない生徒が非行・逸脱行為(迷惑行為・犯罪)に走らないように放課後の時間まで拘束して、後は家に帰るだけの状態にするという目的。

2.階層構造(トップダウン)や理不尽な規範のある企業社会に適応するための規律訓練システム

先輩と比べてたった一歳~二歳だけ年齢が下というだけで、まるで『封建主義社会(身分制度のある時代)』に戻ったかのように、常に無条件に尊敬・謙遜の態度を示したり理不尽な指示・指導・命令に従わなければならないというのは、『抵抗困難な差別・慣習』であると同時に『究極の平等(結果としての立場の平等)』をも実現するシステムだった。

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中高生のネット依存症とライフスタイルの変化2:もう一つの世界としてのネットの使い方と新時代の想像

若い人が自分の将来において、インターネットを長時間使えるようなライフスタイルを無理なく導入したいのであれば、『ウェブでの学習・仕事・セルフマーケティング・稼働(収益)の機会』を意識しながら、遊びや娯楽、おしゃべりばかりではない『効果的なウェブの使い方(ウェブを使うことが自分にとって何らかの実際的な仕事・利益・楽しい関係につながるような使い方)』を身につけることが必要になるかもしれない。

中高生のネット依存症とライフスタイルの変化1:ネット依存症が起こりやすい要因とその問題点

物理的世界(従来のリアル世界)における『身体性』を軸にした仕事や運動、勉強、娯楽、人間関係、コミュニケーション、経済行為も大切であるが、それと同時にネット世界が『もう一つのリアル世界』としての存在感・時間消費率を高めてくるのは必然の流れであり、『従来のリアル世界』と『もう一つのリアル世界』を各人がどのように有効に使い分けるか、毎日を楽しめる知的・情緒的・持続的なライフスタイルを作り上げられるかが近未来の課題になる。

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中高生のネット依存症とライフスタイルの変化1:ネット依存症が起こりやすい要因とその問題点

ネット依存の中高生、国内に51万人 厚労省推計

いわゆる『ネット依存症』に陥る大きな要因は、以下の4点に集約できる。

1.他者とコミュニケーションするためのコストがゼロに近く、365日24時間いつでも話そうと思えば誰かと話せる(寝ている友人などから即時の返信はなくてもメッセージだけを送ったりできる)。

2.ウェブ上の情報量と娯楽のバリエーションは、個人から見て実質的にほぼ『無限』であり、『環境・相手・サイト・ゲーム』を変えれば飽きるということがなく終わりなく続けられる。

3.『朝・昼・夜』といった時間区分や『営業時間』といった時間制限が存在しないため、24時間いつでも情報・他者・サービス・ゲームにアクセスできる。『ウェブの時間感覚(区切りのない無時間性)』が『現実社会の常識的な時間感覚(学校・会社・役所・お店の時間など)』からズレやすい。

4.現実社会と比較すると『お金』『人間関係』『社会規範』に縛られにくい環境であるため、『お金が足りないからやめる』とか『親・先生・警察などがもう遅いから帰れ(明日の学校があるからもうやめろ)と注意される』というようなウェブ時間を抑制する動機づけが働きにくい。

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