「ニュース」カテゴリーアーカイブ

稲田朋美防衛大臣の資質・能力とスーダンPKOの日報問題:揺らぐ安倍政権の支持率

稲田朋美氏の『PKO日報問題・公選法違反の選挙演説』は、安倍政権の支持率急落の一因になった。安倍首相の閣僚人事は稲田・金田・山本・今村と『役職の見識欠如』が仇となった情実人事で、重要な答弁が拙い。

<PKO日報問題>稲田氏、聴取受ける 特別防衛監察

安倍首相は悪く言えばネポティズム(縁故主義)の利権政治・仲間優遇、良く言えば昭恵夫人と合わせて親しい付き合いの相手との義理人情に厚いとか断りきれない優柔不断さでもあるのだろう。森友学園・加計学園の不正関与の疑惑でも、知人や友人からのメリットもある要請をやんわりグレーゾーンで聞き入れた事に端を発す。

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タトゥーを彫れるのは医師免許所持者のみとすべきなのか?:現代におけるタトゥーのファッション性と偏見・差別の心理

アンダーグラウンド文化にも法整備の網をかけるのが現代だが、刺青を彫る為だけに医師免許を取得する人はおらず、医療行為とはかなり異なる動機付けによるものなので、『彫り師』の別資格を創設すべきだろう。

広がるタトゥー、彫るのは医師のみ? 法整備どうする

日本では刺青は、反社会的な暴力団や粗暴な性格、内面の屈折、犯罪行為を連想させるために忌避されやすく、偏見・先入観をゼロにすることはできない。海外でもタトゥーが普通のサラリーマンで一般化しているとまではいえず、『芸能・スポーツ・肉体労働・不良や遊び人の文化・やんちゃな自己主張や攻撃性』と相関している。

刺青・タトゥーには確かに『ファッション性・芸術性・文化性』のプラスの側面もあるが、日本だけでなく海外でも『大人しくて真面目なタイプではないという悪ぶった示威的な自己主張』がタトゥーには含まれる。欧米でも男はマッチョやアウトロー、女はビッチやパリピのイメージと重なり、反知性・反骨精神の意味合いもある。

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最近のラーメンは高級化したが、ラーメン800円は高いのか?,データ通信料を安くした“au ピタットプラン”はお得か?

○20年以上前なら380~580円程度が普通のラーメンの相場、30年前なら200=300円台もあったが、今の時代にラーメン一本で店舗を借り人を雇い生計も立てようと思えば、1杯1000円近い単価で数を売らないと経営を続けられない。

ズバリ質問!「ラーメン800円」は、高い? 安い?

そもそも、『外食するラーメン』の位置づけが大衆的な日常食ではなくなってきて、昔のシンプルなラーメンや古びた内装のボロい店舗(大衆食堂系ラーメンは現在の衛生基準だと客が寄り付かないレベルも多かった)と比べて、『材料代・アイデア・店舗の外観内装・人件費』にお金がかかるようになってきた変化もある。

ラーメンの味と看板だけで商売する昔ながらの安いラーメンの店もないわけではないが、段階的に味・店舗・クチコミで淘汰されてきた結果、チェーン店系・本格ラーメン・アイデアの凝ったラーメンの店が生き残り、単価も高くなっていった。昔、美味しい名店とされた店でも、時代の味覚に合わせた微調整を怠れば客足が遠のく。

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欧米列強と日本の中国侵略・共同統治(権益配分)の歴史:蒋介石・毛沢東の国共合作と抗日闘争・中国ナショナリズム

日本一国で急に侵略をしたのではない。ロシア革命後のワシントン体制下の日米英仏の中国共同統治・権益分配があり、日清戦争・満州事変で得た権益を日本は死守し、『北伐・国共合作』を成した国民党・蒋介石は満州を奪い返そうとした。

国土が小さい日本、なぜ中国を侵略しようと思ったのか「理解に苦しむ」=中国報道

1911年の辛亥革命から孫文・袁世凱の系譜を継ぐ『北京政府』が1928年まで存続したが、北京政府は中国全土や中国人のナショナリズムを統一するほどの影響力を持たず、『列強諸国の分割統治+軍閥割拠の内戦状態』で弱体だった。日清戦争で中国に優越感を持った日本は逆らうなら懲罰する暴支膺懲で舐めていた所がある。

その風向きを急速に変えたのが軍閥を統合して、バラバラだった中国人に『反帝国主義・抗日思想・独立心』を植え付けた国民党・蒋介石と中国共産党・毛沢東(背後にソ連・コミンテルン)であり、この新勢力が北京政府を北伐したことで中華民国は侮れない(以前のように簡単に降伏せずゲリラ的抵抗を続ける)国に変質してきた。

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核兵器禁止条約の実効性の弱さと日本の不参加:核抑止力・独裁国家の核開発をどう超えて禁止できるか

核兵器禁止条約に被爆国の日本が署名できないのは情けないが、条約に実効性を持たせるには核兵器を一元管理できる国際機関承認が必要だ。国家単位の利益追求と武力による問題解決がある限り難しい。

核兵器禁止条約採択、米など反発 日本は「署名しない」

参加国の利害対立を武力で解決することがないEUのヨーロッパ共同体のようなものが、中朝も参加する東アジア共同体として実現しない限り、核兵器禁止条約と安全保障体制の両立は困難だろう。国家単位で自国の利益を最優先して、他国と利害や主張が対立した場合の最終的な選択肢として戦争・核がある状況では禁止できない。

東アジア共同体+ロシア、EU+ロシア、南米アメリカ共同体+日中のような『広域仮想共同体・集団安全保障(全会一致のみで核兵器使用可能)』があれば、核兵器禁止条約の条文は現実のものとして機能する可能性がでるが、これは相互の重なり合いを結びつければ『実現プロセスが見えない空想近似の世界政府構想』である。

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『週刊少年ジャンプ』のお色気表現の是非の議論と男女の身体の非対称性・人類のエロス論

弁護士の太田啓子さんの批判のポイントは『女性の水着が脱げそうな描写』より『嫌がっている女性の裸を見たがる男性心理』にあるようだが、少年誌のお色気描写の規制論も『絵柄・行為』だけでなく『心理・ジェンダー』まで含めると複雑になりすぎる。

江川達也氏が「少年ジャンプに抗議を」に真っ向反論

そもそも論では、子供向けの実写でも漫画でも性描写で問題になるのは『女性キャラの露出度』で、『男が女の身体を見て興奮するベクトル』である。少年誌では男性キャラが意図的に脱がせたり行為したりの表現はしづらいので、偶然に水着が脱げるとかこけて密着する、下着が見える等で一方的に喜ぶ表現になりやすい。

批判のポイントは、広義の少年誌におけるお色気描写への反対意見だが、『同意のない女性の水着姿・裸体を男性がまなざして一方的に喜ぶ(漫画の女性キャラはきゃーきゃー嫌がっているのに見たがる)』という男性主義的な性欲充足を前提にした描き方へのジェンダー的抗議かもしれないが、他の描き方は別の問題が生じそうだ。

男女平等主義が普及しても、男性の身体と女性の身体の扱い方はフラットにならない部分が残る。

パブリックな場で言葉にできない女性の性的部位のタブー度は、女性が男社会に保護されているとも言えるし、逆に男社会によって所有・管理されているとも言える。ラディカルフェミニストやろくでなし子さんのような思想では『私の性器は猥褻物ではない』と確信犯で公の場に公開・言及しようとするが、賛同者は極めて少ない。

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