2005年からの自殺減少要因は『統計的な自殺定義』『中流社会崩壊の慣れ・格差受容』『少子高齢化の進展』『一部の景気回復』が考えられるが、不審死・行方不明含む実質的な自殺の問題は依然深刻だろう。
自殺者、10年間で3割以上減らす目標 厚労省
自殺の心理は『耐えがたい主観的な苦痛と絶望の持続』と『社会的な孤立・対人的な孤独や排除(いじめ)・経済的な困窮・思想的な意味欠如・身体的な病気』が合わさることで危険な水域になってくるが、前者の苦痛・絶望は、後者の原因となる出来事をなくしたり支援して緩和することによって和らぐ可能性がある。
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中央の意識による『東北への思い入れの薄さ・当事者性の欠如』が図らずして漏れた今村復興相だが、政治家は学者ではない、合理的計算よりもTPOに合わせた義理と人情で支持されないと失言になりやすい。
<今村復興相辞任>「ご迷惑かけた」辞表提出後の発言・全文
東京に大地震が起きた時に想定される『全体の被害規模・経済的損失・政治経済の中枢機能麻痺』は、確かに東北地方で大地震が起きた時よりも深刻であり日本は容易に復興できないシビアな状態に追い込まれるが、それは『敢えて比較しなくても分かっている合理的な事実』で政治家としては不要・不快な蛇足の言葉である。
『東北で良かった』は、経済被害・中枢機能で東日本大震災における個別の被災者の人命の価値や悲哀の深さを希薄化する思いやり・温かみのない失言となる。政治家は合理的であるべきだが冷淡な人柄・無感情・皮肉屋であるべきではなく、本当はそんな人間でなくても失言によってそう決めつけられるデメリットは相当に大きい。
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〇出金日を知らせていたみずほ銀行から外に漏れた可能性がなければ、被害者の会社員が大金を下ろす日時・場所を誰かに話してしまってたのか。3億8千万円を現金で下ろし一人で行動するのは無用心だ…
韓国籍男ら、福岡空港で身柄確保 強盗事件の事情知る?
東京在住の29歳の社長・役員でもない会社員が、福岡のみずほ銀行までわざわざ飛んできて3億8千万円もの現金を単独行動で下ろし取引先に手渡す取引というのは常識的には考えにくい。金額が大きいだけに警察も『本当に取引先が実在して現金を渡す予定だったのか』まで捜査しそうだが、どんな業種の会社員なのかと思ったら『金・貴金属の買い付け』のために下したお金だったようだ。
博多駅周辺では数ヶ月前にも、複数で輸送中の『数億円の金塊』が強奪される事件が発生しているが、街で大きな荷物を抱えた人に『数千万~数億円以上の現金・金塊』を密かに移動させている人が混じっているわけである。なぜかそんな大事な時に限って、どこからか情報を嗅ぎつけた強盗犯が近寄ってくる…その後の報道では初めから襲撃するつもりの『取引相手(中国系・韓国系の業者)』がいて、数億円単位の金塊を売りたいという商談を持ちかけて、現金取引を要求してくるという仕掛けがったようだ。
福岡市は博多駅から福岡空港までの地下鉄でのアクセスがスムーズなので、外国に高飛びしたいような外国籍の強盗犯にとってはうってつけの立地というのもあったのだろうか。逮捕された韓国籍の4人の男らの取り調べで、『会社員男性が大金を持っていると目をつけた経緯(知人か否か)』が明らかにされれば全体像も見えやすくなるが、『金・貴金属の現金取引の持ち掛け』には複数人でがっちり現金を警護していくなど十分な注意が必要だ。
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○山本幸三地方創生担当相の問題は『学芸員の存在の全否定』と『否定理由に上げた事項のほぼ全てが事実誤認の間違え』という事だろう。文化財で儲ける観光マインドを強調するなら具体案で成果を出すべき。
<山本担当相「がん」発言>学芸員怒り心頭「現場知らない」
学芸員が博物館・美術館・国宝や重要文化財を担当しているから『観光マインド』がないとする根拠が不明なのだが、なぜ山本大臣は学芸員だけを極端に敵視し否定しているのだろうか。観光マインドや市場主義の価値以外にも、『展示のテーマ性・内容のある企画や収集』『重文・国宝・資料の安全な保管や展示』も重要なわけで。
得意気に『大英博物館は観光マインドのない学芸員を改装時にクビにした』と語ってたが、インタラクティブなネット時代の今、誰かがすぐ大英博物館に問い合わせして返信も返ってくる。大臣が具体例を適当な又聞き感覚で述べ、本人から『事実誤認』と返されるのは情けない話で、観光マインド以前に閣僚の心得を持つべき。
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婚活を通じて複数の男性を練炭などで殺害したとされる木嶋佳苗(きじまかなえ)死刑囚は、『女性の美』に執着した演技性パーソナリティーのパラノイアだと思われるが、『女性間の美の競争』から下り『自分が落とせる水準・属性の男』に照準を絞って搾取する閉鎖的戦略を取った。
「そもそも、女は外見でモテるわけではない」小谷野敦が「木嶋佳苗」を分析
木嶋佳苗という女性の特異性は、美で優越しそうな他の女や自分に批判的な男を一切寄せ付けず『自分を最高の美的存在とする妄想世界』を広げながらも、『見せかけの愛・奉仕・女性らしさで自分の妄想世界に引きずり込めるタイプ(心理・属性)の男』を篭絡する嗅覚と手管に非常に優れていた事だろう。
美人でもない木嶋佳苗がなぜモテるのかという問い自体が成立しないというか、女性は『自分の魅力が通用するタイプの男』に積極的にアプローチして愛と奉仕を示せば、必ずモテる相手を見つけることができる。木嶋並みに『お金・従順・純真』だけで男を篩にかけ自分の好みを脇におけばトリコにできる男は必ずどこかにいる。
記事にあるように『男性に振られたり馬鹿にされたりするリスク』もあるので、木嶋死刑囚は『自己洗脳(自分をいい女と完全に思い込む)によるメンタルタフネス』も相当にあったはずで、普通の女の人はいくらお金が欲しくてもそこまでガツガツと心を折らずに攻め続けることがまずできないものである。
続きを読む 木嶋佳苗死刑囚はなぜある種の男にモテて騙すことができたのか?:女性的な美への執着と妄想的な世界観・自己像の確立 →
○公衆トイレの屋根裏は盲点だが『屋外で合法的に無料・長期に寝泊りできる場所』がまずない。就労意欲のないホームレスになれば、好むと好まざるとに関わらず公有地か私有地の不法占拠になるだろう。
「屋根裏に人が」公衆トイレで寝泊まり数年 侵入の疑い
結局、近代社会は初期まで住宅のない乞食を『浮浪罪』で犯罪者として処遇したように、『お金・住宅・家族・労働意欲』がなく『行政から保護される為の交換条件』も拒絶すれば合法的な生活拠点の確保が困難になる仕組みになっている。ホームレスになる自由、世俗・労働社会と絶縁する自由はあるようでないのが現実である。
マクロな視点で見れば、現代人(近代人)はよほどの資産でもない限りは、身体も行動も生活拠点も国家権力(法治主義)・市場経済に雁字搦めに管理されていて、原則お金を稼ぎ続けないと合法的に生きられない。不自由だけれどもその管理・義務の目から完全に抜け落ちれば『一箇所で寝る・食べる事自体が犯罪の針の筵』に…。
続きを読む 公衆トイレの屋根裏に寝泊りしていた男とホームレス問題、 昨日の大雨と熊本地震から一年が経過。 →
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