「人生哲学・自己啓発」カテゴリーアーカイブ

仏教の“四苦八苦”で苦しむ思い通りにはならぬ人間:人の人生のつらさはどうすれば和らぐのか?

生老病死の四苦の生に『いじめ・虐待・裏切り・金銭問題』も含まれるが『他者から酷い危害を加えられたか』と『欲求・自己愛の強さ』で人生のつらさの度合いはかなり変わる。

今までの人生で一番辛かったこと 「いじめられる為だけに学校へ」「裏切られて借金」

人生や人の身体には不可避な苦(つらさ)が内在するが、『健康・お金・強さ・美しさ・賢さ・優しさ・若さ・努力・忍耐』など美徳や長所の幾つかが備わり、自分・他者・社会を肯定できる間は、四苦は意識化して人を苦しめることはなく、むしろ世俗や人生を謳歌できる。だが永続性はない、個人差と人生の波をどう越えるか。

四苦八苦の八苦まで広げると『生のつらさ』の具体的内容になる。『怨憎会苦(嫌な恨む他者と出会う苦)・愛別離苦(愛する者と離れる苦)・求不得苦(欲求が思い通りにならない苦)・五蘊盛苦(五感で感じる痛みや苦しさ)』を決定的に免れる苦なき人は存在しないが、『無常と知足・緩急と尽力・専心と利他』が鍵だろう。

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「見た目問題」の苦悩と現代のルッキズムの承認欲求:過去以上に容姿・外見に振り回される現代人

現代はニーチェの貴族道徳のように『強さ・美しさ』で比較競争するが、『弱さ・醜さに寄り添う心』もまた人を動物と隔てる倫理的本性である。

「見た目問題は障害」バケモノと呼ばれた男性の願い 就活で心砕かれ…「君に会いたい」将来を導いた出会い

容貌障害が『広義の障害』として認知され、心身障害・知的障害と同じく公的支援を受けられるようになる事が目標なら可能と思うが、『自分の心の救済=自己肯定・劣等感克服』を成し遂げるには公的支援に加えて、現代の世俗的な価値判断や他者の反応・選好に振り回されない『自分の核』を構築する必要がある。

『見た目問題』と『美醜問題』の差異を論じたこともあったが、見た目問題は『遺伝子異常・先天疾患や腫瘍・大怪我で見た目が大きく変形・損傷した者』が社会経済的に不利な待遇をされる問題であり、正常範囲の容貌から極端に逸脱して社会生活や就労・交流が著しく困難になったり差別・偏見で心的外傷を受けやすくなる。

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なぜ『おばさん(おじさん)』と呼ばれると現代人はショックなのか?:結婚・出産の個別化とアンチエイジング・若さ重視の文化

おばあちゃんと呼ばれて気にする70代以上の人は少ないだろうが、30~40代前半は『若くもなく年寄りでもない年代』で、自意識も見かけも呼称の受け止め方も個人差が大きい。

「おばさん」と言われたことがなかった38歳女性、「初めておばさんと言われて」大ショック

『おばさん』も『おじさん』も中年期の男女を指す代名詞だが、その語感には『もう若くはない人・華やかな時期が過ぎた人・色恋の現役ではない人』といった意味がどこかしら含意されている。男性がおじさんと呼ばれるより女性がおばさんと呼ばれる方が気にする人が多いのは、若さと美で見られやすいジェンダーの影響だろう。

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なぜ美男美女が得というニュースや認識が増えてきたのか?:現代のルッキズムと地道な労働価値の評価されにくさ

近代以前は『身分・暴力』、近代初期は『勤勉道徳・物作り労働』によって『ルックスの価値』は低かったが、現代はメディア・豊かさ・労働の変質で人生を美を愛でる娯楽にしたい人が増えた。

美男美女は高収入を得やすい事実。ブサイクはコンプレックスをバネに馬車馬のように頑張るしかないのか?

芸能人のイケメンや美人が好きな人は、若者だけでなく高齢者にも若手演歌歌手や宝塚の追っかけをするような人は多い。メディアやネットを介し『好みの容姿・愛嬌(サービス精神)のあるアイドル』を現実のストレスを癒す娯楽として終わりなく消費する構造があり、昔と比べ『愚直・働き者の評価』が認めづらくなっている。

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美容雑誌『VOCE』が女の市場価値を『美醜・若さ』だけで決めつけて炎上:対象読者層・年齢層のニーズに見合った記事でないと意味がない

女性読者想定の『VOCE』で女性の年齢・容姿に関する差別的記事の企画を了承した編集長のセンスがない。商業媒体で読者層を不快にさせる題材はアウトで販売部数を落ち込ませるだけだろう。

美容雑誌『VOCE』が「女の市場価値」を男性目線で値踏みして大炎上 「資生堂やちふれから何も学んでいない」

若い美人が恋愛・結婚において有利な傾向はあるだろうが、改めて『架空の男性の上から目線の選り好みのコメント』で聞かされなくても読者も分かっている事で、記事にする価値が乏しい。年齢は本人の努力では変えようがなく、加齢は不可避なのでネガティブに捉えても暗くなるだけだが、各世代で年相応の楽しみ方を探すべき。

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まず否定・反論から入る人のコミュニケーション能力・対人関係の問題:議論・対決ではない楽しむための会話の工夫

楽しむための会話では、相手が話したいと思っているストーリーを途中で遮らずに共感的に聴く方が印象はいいし楽でもある。絶対に否定すべき必要性のある会話も少ない。

なんでも否定から入る人って一体なんなの? 会話中に「でも」「いや」連発されてウンザリ

内容や相手によっては『でも』『いや』という言葉自体がNGなわけではないが、『相手が楽しかった経験・思い出として語る内容』や『相手が高く評価している人物・モノ・出来事』などについて、敢えて『あなたが思うほど良くない、大したことない』の否定をするのは、話に水を差す野暮・無神経な反応として取られる。

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