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人体の冷凍保存に1000万以上のお金をかける人たち:不老不死の夢は方法や目的を変えて続くのか

実際に脳機能(自意識)を維持して蘇生できる可能性の低い人体冷凍保存(クライオニクス)に1000万以上のお金を支払う人もいる事を考えると、『不老不死の夢』は科学技術依存の形で古代王のミイラ・巨大陵墓から続いているのだろう。

頭部940万円、全身1760万円 人体冷凍保存で未来蘇生目指す

人間は死ぬからこそ価値があるのだというのは、『変更不可能な現実』から運命として帰納され納得されたものだから(どっちにしても最後は死ぬ以外の選択がなく選べる立場にない)、『技術的に不老不死(健康な超長寿)が可能な新たな現実』が生まれれば、人間は終わりがあるから尊いという『現時点における標準倫理』が急変する事は有り得る。

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『男性がいなければ性犯罪はほぼゼロ』は極論で、『男性保育士に一切女児の着替え・排泄を介助させない』も極論だが……

「女性なら社会問題になる事案」 “男性保育士に女児の着替えをさせない”は差別か、千葉市長が問題提起し議論広がる

1980年代頃まで、乳幼児の保育・幼児教育(子供の世話)・看護介護・接客接遇などの『心理的・身体的なケアの仕事』は、女性がすることが望ましくて普通(それらの女性向きとされる仕事をしたいという男性は一般的な性格・価値観ではない)とされる『男目線のジェンダーバイアス(男性の大半がやわらかい感じの女に優しくケアされたいとか丁寧なケアと合わせて性的満足も感じられるとかいう潜在的願望を持つことからの投影)』のかかった仕事であった。

しかし、男女雇用機会均等法や男女平等の原則を固めるジェンダーフリー教育などによって、看護婦が看護師、スチュワーデスがキャビン・アテンダントとなったことを典型的な変化の始まりにして、『あらゆる職業の男女平等化』が進んだ。

一部の過酷な肉体労働や女性(男性)であることそのものが売りの接客業などを除いては、『男性向き・女性向きの仕事』という固定観念が覆されることになり(実際には暗黙の了解で男性が欲しいとか女性が欲しいとかが求人段階で分かることも多いが)、事業者はどちらかの性だけしか雇わないという性差別的な雇用を禁じられることになった。男性保育士という表記自体が、『保育士=女性が圧倒的に多い職業という固定観念』の現れではある。

平常業務の遂行の一環として女児・女性の身体に必要な範囲でふれたり裸体を知覚したりすることになる職業は確かに保育士だけではなく、看護師も学校の教諭も医師もそうであるが、保育士の仕事は『自意識・言語能力がかなり未熟な乳児・幼児の日常生活全般に関わる』という特殊性はあり、性被害(男性の内面)に敏感な親御さんによっては『乳幼児の段階で非常に無防備な自分の娘+もしかしたらのリスク』を結びつけやすくなる。

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障害者虐待が最多の3154人で、施設職員被害が増加:なぜ感情労働の介護・福祉の仕事は虐待が発生しやすいのか?

子供(乳幼児)の面倒を見ることさえ大変なように、『意思疎通・知的能力・身体能力』に大きな問題を抱えている他人の世話をしてケアをする仕事は、忍耐・奉仕が前提のストレスの大きな感情労働になりやすい。

<障害者虐待>最多3154人、施設職員被害が増加

障害者虐待を防止するためには『資質と意欲のある職員を採用して教育すること』『職員の給与や待遇を上げること』『職場の良好な人間関係とオープンな意思疎通を保つこと』『職員の悩みや不満を相談できる場所を作ること』などがポイントになるが、障害者施設の慢性的な人材不足・教育研修の不足・財政難が根底にある。

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中小企業への『ストレスチェック制度』の導入で従業員のメンタルヘルスは良くなるか?

従業員が正直に答えれば『ストレスチェック』でストレスの強度や対処方法の見立てを判断する事ができるが、会社で実施される質問紙の心理テストは『望ましい回答』を選びやすい。

【過労自殺】従業員50人以上の全事業所に「ストレスチェック」制度導入も課題あり

確かに本人の許可なくストレスチェック(心理テスト)の結果は会社に通知しないことになっているが、企業が営利を追求する競争環境である以上は『自分がストレスを感じている・職場の人間関係や仕事内容に不適応になっている』を知られたくないから、通院治療や休職・配置転換に消極的になるサラリーマンは多いように思う。

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頸性神経筋症候群の症状・苦痛と治療:下向きで画面を見る時間が長くなったための現代病

スマホとPCの画面を見てる時間が長く、ストレスも多い現代人は姿勢・筋緊張が固定して『VDT症候群・スマホ症候群』を発症しやすい。僕の首・肩の不調と座った姿勢での気分の悪さもそれと関係した『頸性神経筋症候群』にほぼ該当するが、画面・下方を見ず休養を多めにするライフスタイル転換の決定的治療法が難しい……。

現代の西洋医学は『画像診断・血液検査・運動機能障害』にひっかからないこの手の慢性疾患・不定愁訴・自律神経症状の治療は苦手で、診断や治療法も選定しづらくリハビリか湿布・筋弛緩剤・抗不安薬しかない。『鍼灸・マッサージ・整体・ヨガ・岩盤浴』に効果はあるが根本は下向き・固定の姿勢の多いライフスタイルですな。

『頸椎症』は画像診断で一定の所見が見られるが、松井孝嘉医学博士が提唱した『頸性神経筋症候群(首こり病)』は画像所見はないが、固定姿勢による首のこりからくる『自律神経失調症(副交感神経系の機能不全)』である。頭痛・めまい・目の疲れ(ドライアイ)・呼吸のしづらさ・睡眠障害・集中困難など全身症状が出る。

精神医学で、ストレスや精神的原因がないのにうつ病類似の全身症状が出る『頸性うつ病』もある。首・肩・背中のこりや不調が前駆症状であってその後にうつ病的な症状が出た時に疑われる自律神経失調の疾患である。身体を鍛えたり精神力で乗り切ろうとすると逆に悪化しやすく、リラックス・画面注視の減少・休養しかない。

ネット検索すると、類似の症状で悩む人が意外に多い。『座った姿勢での息苦しさ・パニック感(その場に留まれない感覚)』は確かに、精神医学・臨床心理学の一般的知見からすれば『パニック障害』を疑わせるものだが、頸性神経筋症候群では精神的不安などが前提になく、首・肩のこりや不調を長く意識していた人がなりやすい。

一定時間以上、パソコン作業やスマホをしていると、頭・首・背中の気分の悪さで集中力が低下し、精神力でそれを乗り越えようとすると最後は横にならないと収まらないレベルの頭重・吐き気・めまいになりやすい。十分休めば一時回復する。悪い状態で無理して動くと飲食店に座るのもかなり気力が要る…地味に厄介な病気だな。

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睡眠不足で甘い物が食べたくなり肥満リスクが上がる, 聞き上手で共感的な人は相手から好印象を持たれる

〇睡眠不足は肥満・生活習慣病になりやすいとされるが、確かに無理して精神力で起き続けると、空腹でなくても甘い物・炭水化物を摂取したくなり『過食』になりやすい。脳の前頭前皮質の働きだったのか…。

「寝不足で甘い物」解明=脳の前頭前皮質が制御―筑波大

〇相手に対する好印象を形成するコミュニケーションの基本だが、『相手の存在・話題に素直な興味を持つ』と『相手の意見・経験・価値にポジティブな反応や承認を返す』で聞き上手な人と思われる。同意・納得・笑顔がないと相性が悪いと思われる。

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