「心理」カテゴリーアーカイブ

経済格差だけではない『児童虐待』を生みやすい『成育環境・愛情・教育』の格差の深刻な問題

東京足立区で起こった3歳児を『兎用ケージ』に監禁して殺害した事件のルポ記事を読んだ。無知・貧困・虐待・捨て子の世代間連鎖とでもいうべき加害者父母の劣悪な生育歴(善悪・常識・愛情・社会性を学ぶ機会の剥奪)が詳細に書かれていた。現代日本における『理性・愛情のない格差の底』は大半の人の視界にも意識にも入らず想像に限界もある。

どんな劣悪な家庭環境や異常な親子関係でも、犯罪を犯して良い理由にはならないし、類似の親でも犯罪・虐待をしない人もいるの正論も分かるが、まともな知性・愛情・良識を持つ両親のいる中流家庭で育てられ大学なり専門学校なりを出して貰った人が『機会の平等・罪刑法定主義』を盾に正論で叩くのにも違和感はあるな。

子供は親・環境を選んで生まれるわけにいかず、全ての親に最低限度の知性・愛情・良識・判断力(責任能力)があるとも期待できない、どうにもならない要素は多い。生まれながらに人格形成や愛情獲得、学習にハンディを負い、本能に動かされ負の連鎖は続く、『法の下の平等・機会の平等・義務教育』の建前の虚しさも響く。

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見てるだけで幸せになれる片思いと美貌の効用:『美・金・雰囲気(初期のアウラ)』を持つ人への欲望

『イケメン・美人は観賞用』の現実論ともすっぱい葡萄ともつかぬ言葉もあるが、『片思い(ほどほどの付き合い)の魅力』は『理想化された相手のイメージ像・推測的人格』が生活・利害・関係の変化で崩れないままに保存されやすい事だろう。

見てるだけで幸せ!? 大学生が思う片思いの醍醐味10選

また過度に理想化して見ているだけでハイテンションになって幸せという相手は、『ビジュアル・雰囲気・表面的なやり取りの魅力』に偏っていて、初期の時点で『自分よりもかなり魅力が高くて気後れする相手(釣り合いを欠く)』が多い。『付き合って性格・生活・価値観など深く知ると減点の評価になりやすいリスク』もある。

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『一人で過ごす時間』が価値があるのかつまらないのかは、その人の『世界観の広さ・主体性の強さ』で決まる

年齢を重ねるにつれ、一人でやりたい事が増える人とそうでない人は分かれる。一緒にいて『楽しい・安らぐ・有意義』な他者ならば、時間・労力を割いてでも誘いに乗りたくなる。

ひとりで過ごす「つまらなさ」こそ、豊かさの証し 「誘いを断る勇気」を持って

一緒にいて『楽しい・安らぐ・有意義』な他者でもないのに、その人と定期的に会ったり誘いに乗ったりする理由は大きく、『仕事・家族・収益・親友などの必要性及び所与性』か『孤独や退屈の回避・社会通念や平均への準拠』である。自分にとって価値や魅力、良い刺激、安らぎがある人と会うことには、大きな価値があるが。

10代~20歳前後ならまだ『自分一人だと何をしたいか分からない・どうして時間を過ごして良いか分からず退屈』もいるかもしれないが、30?40代以上になって『仕事・家庭などやるべきこと以外の自分でやりたいこと・集中できること』が何もないからとにかく誰かと一緒にいたいというのは未熟・不安定だろう。

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SNSを利用することによるストレス・嫉妬や劣等感:リアルの人間関係とSNSの人間関係の一致度の高さの問題

長期の付合いのリアルの友人を多く維持していて、自分の人生や仕事が上手くいってない人が『リアルの現状を伝え合うSNS』に参加すると脱退もしづらくストレスになりやすい。

「他人のほうが幸せそうに感じる」「『いいね!』が少ないと腹が立つ」―― 調査結果にカスペルスキー「SNSは諸刃の剣」

リアルとネットで話しているメンバーがほとんど一緒で、リアルとネットの融合度が強すぎると、逆に『SNSが息抜きの場として機能しづらい+自分の話したい話題や意見のやり取りができない』という問題も起こりやすい。自分が誰とどんな話題で語り合いたいのかの目的を見つめ直して使い方を工夫すれば良い。

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おひとり様の行動圏の拡大:一人でどこにでも行けるが、少しは承認されたい欲求

本気で行こうとすれば誰でも一人で行ける所ばかりだが、『一人でどこまで行けるかどうか?』より『一人でそこに行って楽しめるか?』や『現在の状況や関係に悩んでいないか?』の方が重要だろう。

焼肉、カラオケ、遊園地……「お一人様」どこまでいけますか?

一人でどこにでも行ける人、一人でどこに行っても楽しめる人は、確かに精神的自立度が高く、自分の世界や指針を持つ人である可能性が高い。だが一人で行けないというか行きたくない人(一人なら極力出かけない人)も、精神的自立や行動力は低いかもしれないが『集団協調・社会適応・もてなし』に優れている事もあるだろう。

一人行動の最大の魅力は『自由・気楽(他者の反応や都合に振り回されない)』なことであり、決まった同行者がいないことで『現地でのふれあい』もしやすい。一人が好きな人の中には『他人に対する興味・情の薄さ』がある事も多いが、逆に他人と一緒の共同・共感を求めているのに無理に一人で行くと、行けても楽しみづらい。

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人に嫌われることに恐怖する心理と必然的な相性による人間関係の取捨選択

好かれやすさと嫌われやすさの傾向的な特徴はあるが、大人になれば『浅い付き合い』なら礼節のある相手を一方的に嫌って傷つける人は、まともな人には少ない。『深い付き合い』というのも、『相手の選択・相手との相性・時間や気持ちのキャパの問題』であって、『単純に人から嫌われる』というのとは異なることが多いものだ。

例えば、恋愛や結婚は『まずまず好きな相手』がいても、『ひとりだけを選ばざるを得ない関係』であり、嫌われていなくても誰かひとりに相手を決めれば、その異性とは疎遠になっていかざるを得ないところがあるわけである。

「嫌われ恐怖症」と脳の関係。嫌われたくない心理は恋愛にどう影響する?

全員に好かれることは不可能だが、『自分から意図的な不快感や傷つきを与えない常識的な配慮』ができていれば良い(嫌なことを指摘されて改められることなら改めて)。親しくなれそうな人とは親しくして、攻撃してきそうな人とはやや距離を置いて牽制・融和し、離れていく人はまたいつかねで送る自然なスタンスが心地よい。

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