「心理」カテゴリーアーカイブ

障害者虐待が最多の3154人で、施設職員被害が増加:なぜ感情労働の介護・福祉の仕事は虐待が発生しやすいのか?

子供(乳幼児)の面倒を見ることさえ大変なように、『意思疎通・知的能力・身体能力』に大きな問題を抱えている他人の世話をしてケアをする仕事は、忍耐・奉仕が前提のストレスの大きな感情労働になりやすい。

<障害者虐待>最多3154人、施設職員被害が増加

障害者虐待を防止するためには『資質と意欲のある職員を採用して教育すること』『職員の給与や待遇を上げること』『職場の良好な人間関係とオープンな意思疎通を保つこと』『職員の悩みや不満を相談できる場所を作ること』などがポイントになるが、障害者施設の慢性的な人材不足・教育研修の不足・財政難が根底にある。

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中小企業への『ストレスチェック制度』の導入で従業員のメンタルヘルスは良くなるか?

従業員が正直に答えれば『ストレスチェック』でストレスの強度や対処方法の見立てを判断する事ができるが、会社で実施される質問紙の心理テストは『望ましい回答』を選びやすい。

【過労自殺】従業員50人以上の全事業所に「ストレスチェック」制度導入も課題あり

確かに本人の許可なくストレスチェック(心理テスト)の結果は会社に通知しないことになっているが、企業が営利を追求する競争環境である以上は『自分がストレスを感じている・職場の人間関係や仕事内容に不適応になっている』を知られたくないから、通院治療や休職・配置転換に消極的になるサラリーマンは多いように思う。

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現代人はなぜ一人になりやすいのか?:孤独に悩むけれど誰でもいいから傍にいてほしいわけでもない心理

現代人に一人が増えた理由は『地縁血縁=義務的な縁が多く失われたこと』と『自分が関わりたいと思う好きな相手としか付き合いたくない人が増えたこと』だろう。

“たまたまひとりでも大丈夫”と思えれば、世間の目なんて気にならない/月読寺・小池龍之介さん(後編)

独りが嫌という人も『誰とでもいいから一緒にいたい人』『色んなタイプのいる大きな群れ・集団の一員にいつもなっていたい人』は、今は滅多にいない。むしろ気が合わない人や魅力・楽しさを感じない人と会うよりも、『一人でやりたいこと(趣味・娯楽・教養・文化)をしたい人』が多数派を形成しているように思える。

一人は嫌といいつつ、家族・地縁血縁を軽んじたり、職場の飲み会・社員旅行を辞退したり、自分が気を遣う場・相手を避け、気になるメンバーのいない集まり、上司・先輩の誘いは敬遠したりしていないだろうか。大勢で賑やかにやる場には『望まない相手・役割・力関係』もつきもの、楽しいばかりともいかないので遠ざかる人もでる。

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現代で突然『草食系男子の増加』が起こったわけではなく、昔から大半は草食系である:半強制的な皆婚文化の終焉

常識的に考えて、バブル世代以前も『年齢制限のある皆婚の圧力』があっただけで、皆が積極的な色恋の口説き・誘い方・遊びに通じて謳歌する『皆恋愛の文化・意識』などなかっただろう。

「草食系男子の増加」という勘違い 実はバブル世代でも彼女ナシが7割!

40代以上の中高年男性が『昔は皆肉食系の女好きで何人も付き合いモテた』は多くは話を盛ってるが、今のその中高年の風貌・話術・雰囲気がダメなら、若い時もさほどではないはず。1980年代以前は皆婚の為、妙齢の若い女性なら今より格段にモテた(プロポーズされた=恋愛と結婚は同義に近い)はあるらしいが。

なぜ40代以上の男女で『昔は相当にモテた』と信憑の薄い武勇伝を恥じらいなく語る人がいるのかは端的には『何十年も前の事実確認の検証などできない・そこまで興味ないから』で、若い人だと『現在進行形で異性にどう思われているか・日頃の異性との交遊』が周囲の知人間ですぐ分かるので余り大風呂敷は広げられない。

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なぜ洋式トイレばかりになり、和式トイレが衰退してなくなろうとしているのか?:現代人の視覚・嗅覚の潔癖症化

洋式トイレは座れて楽なのもあるが、排泄物が便器の外に漏れる事がまずなく、視覚的な不快感がない。和式トイレは一定の確率で便器や周辺が汚れやすく、公衆トイレだと汚した人が後片付けをせずに放置するマナー違反が多いので嫌がられる。

和式トイレが衰退した理由を専門家に聞いてみた

公園・駅で清掃管理が行き届いていなくて設備も古い和式トイレは、視覚的にも嗅覚的にも酷い惨状を呈していることが多い。よほど切羽詰ってないと使わない。現代人は潔癖性やビジュアリズムの影響を自然に受け、『視覚など五感を刺激する不潔感・不快感への耐性が一般に弱った。心理的だけでなく嘔吐反射も起こりやすい。

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現代人の名前は漢字・読み・音の響き(格好良さ)にこだわる名前が増えた:個人主義と言霊思想

現代人の難読・当て字・奇抜な名前は『キラキラネーム』と揶揄されるが、音韻・漢字(字義)のセンスとして昔より『個人としての卓越・洗練・幸福・美形と結びついた主人公感』をイメージさせるものになったのだろう。

2016年生まれの子どもの名前、「大翔」「葵」がトップに~明治安田生命調査

なぜ昔も太郎・久・花子・良子とか亀・鶴・サダとかじゃなくもっと『格好の良い響きと意味を持つ名前』にしなかったのか、支配階級さえ単純で凡庸な響きや漢字の名前が多いのはなぜかの問いも逆にあるが、20世紀後半まで『個人主義の差異化の価値観』はなく『悪目立ちや名前負けを忌避する身分制・世間体』も強かった。

現代人の名づけはある種の『個人主義化された言霊思想』であり、良い意味と響きの名前をつければつけるほど子供が人並み以上に幸せになり成功したり不運を避けやすくなったりするという願いが込められている。『他者との差異化+個性と良い運命の表現』を追求しすぎて、格好良い響きと漢字のルーティン化に至った感もある。

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