「心理」カテゴリーアーカイブ

北海道釧路のイオンモールで4人が死傷(女性1人が死亡)する無差別事件:現代を生き抜く処世術

無差別殺傷事件は、『孤独・貧困・絶望』をこじらせて自殺ではなく他殺に走る『拡大自殺・巻き添え・社会憎悪・自暴自棄の心理』と関係する。現代は人知れず絶望したりひきこもったりする無数の人が、『不可視化』されて再起しづらい社会であり、大多数は『他害・犯罪』ではなく『自己否定・うつ』に向かいやすい。

男が切りつけ女性4人死傷 釧路のイオンモール (朝日新聞デジタル – 06月21日 16:28)

33歳の容疑者の男は新聞配達のバイトをして、両親・妹・妹の子と暮らしていたという。高齢に近づく親とシングルマザーの妹との同居で暮らし向きは厳しく、将来の明るい見通しも立ちづらかっただろうが『自分の不幸・絶望・怒り』の責任を八つ当たりで無関係な他人に求めても無意味で自分が決めて変わる以外の方法はない。

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電車でイチャつくカップルを迷惑に感じるのはなぜか?:パーソナルスペース拡大と公共空間における縄張り意識

本質は公共空間でのパーソナルスペースの主導権争い。電車では儀礼的無関心で静かにする人が大半だが、カップルのイチャつき、集団の大騒ぎ、不良の屯等は『公共空間の私有感・他者の軽視』で嫌がられやすい。

駅や電車で見かけた迷惑バカップル シートで膝枕?恋人見送りホームをダッシュ!?

儀礼的無関心とは他者に直接声をかけたりはしないが、そこに他者が存在する事に最低限の配慮をした状態。過度のイチャつき・集団の騒ぎ・大声や威圧等は『公共空間におけるパーソナルスペースの平等』を崩す。『カップル・集団・不良の私的領域の拡張』で周縁にいる儀礼的無関心の人が居心地の悪さ(よそ者感)を感じる。

公共空間は私有地ではないが『過度のイチャつき・集団の騒ぎ・不良の徒党や大声』などは『擬似的・縄張り的な私有地(主導権)の範囲』を広げる心理効果がある。結果、周縁者は近くに長居しづらい気分にさせられ、遠慮・萎縮・辞去をさせられやすい。度を超すとカップルやヤンキーの部屋が公共空間に持ち込まれた感じになる。

公共空間におけるパーソナルスペースの争いを考えると、イチャつくカップルも車内の空気・メンバーを見て『安全安心』と判断してからしているはずで、ガラの悪い輩・集団がいればしない。儀礼的無関心で遠慮する相手ならカップルのスペースは拡張するが、遠慮なく声かけする(からかう)輩がいればスペースは急に縮小する。

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中学1年生の男子が14階から転落死で自殺の可能性:菓子の持込みでの厳しい指導

中学生くらいの世代の自殺が目立つが『長期の深刻ないじめ・虐待』を除けば、『悲観主義・自己否定に根ざすメンタルの不安定と思春期の過敏さ』が自殺企図の原因になりやすい。菓子持込みの注意が自殺の原因になったのではないかというのが記事の論調ではあるが、『いじめ・虐待の有無の確認』と合わせ『本人が何を感じて考えていたのか』を明らかにして自殺予防の対応に活かすことが必要なのではないかと思う。

中1男子が14階から転落死、自殺の可能性 東京・大田

お菓子の持ち込みを注意されたことだけが原因ではなくて、元々、中一男子本人に『人生がつらい面白くない・嫌々ながら学校に義務的に行っている』などの悲観的というか厭世的な側面があったのではないかと推測する。菓子という本人には瑣末な問題で厳しく注意され、逃避的受動的な攻撃・衝動で自殺した可能性もあるか。

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擬似恋愛を商品化する距離の近いアイドル業、あるいは偏執狂(パラノイア)を惹きつける愛想の良い美人のリスク

アイドル(idol)は理想の異性像のアニマ(女性)やアニムス(男性)として機能する『偶像』であり、アイドルの芸能稼業は『不特定多数の好意・憧れ・情欲の総体としてのサポート的な購入行動(熱狂的ファンの過剰な追っかけと購入はリターン無視の盲目的な献金・布施にも近い)』に支えられている。

■女性アイドル刺され重体=ファンの男、傷害容疑で逮捕―イベント前・警視庁

昭和期のアイドルは、遠く離れた高いステージの上にいて、『観客席との距離感・厳しい警護体制』が『非現実的な接点のない偶像性(自分とは違う世界に生きている人)』を強化した。いかに熱狂的ファンであろうとも直接的に話したり触れたりすることはできないという越えられない一線(立場の違い)を、誰もが認識できる舞台装置(アイドルを高みに置く見せ方)を用いて明確に引いていたのである。

アイドルはファンとの距離を縮めて『あなたを個人として認識していますよ』という幻想を煽るほど強いサポートを受けることができ、半ば洗脳に近い熱狂と貢献(高額の購入行動)をさせることができるのは確かだ。

だが、これは商売上のメリットだけではなく、勘違いする男性心理(女性心理)のリスクを高めてしまうやり方でもある。

アイドルの主要顧客層(特に高額購入層)は、恋愛・女性に不慣れで純粋・真面目すぎるオタク層とかなり重なると言われるが、純粋で真面目な人は熱心に一途に応援してくれる一方で、アイドルの偶像性・仮想性(キャラ性)を飛び越えて、『実際の一女性(私人の部分の人格者)としてのアイドル』まで自分に都合の良い形で理想化してしまうことがある。

例えば、人気アイドルが商売上のリップサービスやキャラクター設定として『私は今好きな人はいません。今までキスもしたことがなくて受身で奥手なタイプなんです。好きな男性のタイプは真面目で誠実な気取らない人で、格好良過ぎる人は緊張しちゃってほんとダメなので内面重視です』などと言っていて、イケメンのジャニーズや俳優との熱愛連泊旅行がスクープされたとすると、アイドルの仮想性を飛び越して、本気で激怒・号泣したり代理的な破壊行動(CDを叩き壊す・写真集を破ったり燃やしたりする・ネットで口汚く誹謗中傷する)をしたりする者もでてくる。

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タレント女医が、診療報酬不正請求事件で詐欺を認める

医師でタレントになるだけでも自己顕示欲は強そうだが、愛情不足やトラウマ、コンプレックスなど何らかの要因で『男関連の承認欲求・支配欲求』が異常に強まって愛情飢餓の泥沼に嵌った印象を受けた。

タレント女医、詐欺認める=診療報酬不正請求―東京地裁

数百万円を散財したホストクラブの関係者から、『あの人を好きだった人なんて誰もいませんよ。お金になるから合わせてただけです』みたいに露骨に嫌悪感・軽蔑感を出されて性格・振る舞いの悪さ(内面などどうでもいいからさっさとイケメンつれてこい等)を語られるのは、飲み屋に入れ込んだ中年おじさんでもそうないだろう。

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『褒める教育』と『叱る教育』と『貶める教育』:学ばせるのは自発性か服従性か

適切に褒める事は『正の強化子』で自己評価を高めて柔軟な思考・行動を発現しやすくさせる。『無闇な賞賛(へりくだり)・注意しない(何でも容認)』は褒めて育てる教育ではなく、歪な上下関係や自己中心性、向上心欠如、虚弱性になりやすい。

「褒めて育てることの弊害」が囁かれはじめている

『褒める教育』というのは、子供を何でも自分が一番の王様にするための甘やかしではなく、子供の自発的な行動力や好奇心を引き出すために『子供の人格・失敗・試行錯誤を否定しない(頭ごなしに馬鹿にしない)』という事である。適切に『叱る教育』も必要だが、子供の自発性を潰して従わせる『貶める教育』と混同されやすい。

自己肯定ややる気を試行錯誤で伸ばしていく『褒める教育』は、『明るい人間関係+民主的・自由主義的な環境+知性・創造性・自発性が求められる仕事』との相性が良いが、確かに『攻撃的で嫌な相手+ストレスの強い環境+とにかく規律や作業に従う場』などに耐えられない脆弱なメンタリティーを醸成する可能性はあるだろう。

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