「政治」カテゴリーアーカイブ

安倍政権の改造内閣についての雑感

安倍政権の改造内閣は『サプライズのない閣僚経験者・年配の重鎮中心の無難な組み換え』だが、安倍長期化で一般の関心が低下していること、『政権交代可能性(力ある野党の対立軸)を前提とする民主主義の緊張感』が弱まっていることは懸念される。現実、自民党の連立政権以外の選択肢は野党の縮小自滅で消えかかっている。

安倍政権を独裁体制として揶揄する声もあるが、これは安倍首相と自民党・公明党が意図的に独裁に近づけているというよりも、『二大政党制の崩壊以後の日本政治』が方向性と対立軸のダイナミズムを失って、投票率も政治的関心も低下していることによる副作用のようなものである。敵がいなければ自公政権は自然に続くだろう。

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今井絵理子衆院議員と橋本健神戸市議の不倫疑惑について考えたこと

自民党の重鎮も政治家の権威・知性は高いとは言えないが、国民の平均的教育水準が向上した影響もあり、『劇場型・エンタメ型のポピュリズム政治とその演者』になりやすい時代背景がある。

今井絵理子と“不倫疑惑”が発覚したイケメン市議は「チャラ男」だった

神戸市の橋本健市議の『元SPEEDの今井さんという憧れの人を前にドキドキしてしまった純朴なしどろもどろ会見』は、過去の政治家では考えにくいが、それは過去の政治家が『女遊び』しなかったのではなく、現代の社会やネットが『政治家の不倫・遊び』を強度に監視しているからである。

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二階俊博幹事長の『批判を聞く必要なし』の反メディア・反対抗勢力のスタンス:自民の改憲案の提出問題

○二階俊博幹事長も菅義偉官房長官も『是々非々で反対勢力の声を聞くタイプ』ではない。自民支持率急落の一因も安倍首相のあんな人たちと切り捨てる言葉だった。唯我独尊・馬耳東風は政治家として墓穴を掘りやすい。

自民批判に「耳貸さず」=二階氏が研修会で発言

二階俊博幹事長は、政治家として民意を得るための人格的魅力が弱いか、意図的に傲慢不遜に振る舞っているかだろうが、CNNを茶化して殴りつける動画を配信した米国のトランプ大統領にも似ていて、『反メディア』の姿勢が相当強い。こっちはカネを払ってると何度も主張するが、だからといって政権御用新聞でも困るわけで。

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4歳長男に脳挫傷を負わせた両親が逮捕、 稲田朋美防衛相と陸上幕僚長の辞任

○子供は親を選んで産まれることはできないが、出産直後からネグレクトがあって日常素行も不良であれば、乳児院も外出許可には慎重な判断をすべきだった。それでも親権解除されなければ血縁上の親の権利は強い。

4歳長男に脳挫傷などの傷害容疑 両親を逮捕

小さな子供を殴ったり蹴ったり虐めたりできるかは『人間の気質・性格』に拠るが、男女関係も類似した人同士でカップリングしやすいので『児童虐待の歯止めになるべき母』が不在になりやすい問題もある。粗暴・弱者虐待・無思慮でありたくない自尊心を培えるかだが、一定の年齢になると負の気質・性格が固定されやすい。

児童相談所や乳児院から半ば強引に子供を引き取る動機づけが、『心を入れ替えて子供に愛情を持って育てたい』ならいいが『子供の数がいたほうが児童手当が増額される』などだったら目も当てられない。父親は刺青を入れて睨みつける自画像をアップしていたが、外に粋がるのではなく克己心を持って己自身を睨めるかである。

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加計学園問題についての雑感:安倍首相が1月20日まで獣医学部新設計画を知らされてなかったのは有り得るのか?

加計学園の加計孝太郎氏は『安倍首相との人脈による獣医学部新設の手応え』を周囲に語っていたとされ、安倍首相が中立でなく自分に加勢してくれる印象は持っていた。問題発覚後は一切質問に答えない。

<加計新学部>獣医師会の北村氏が反論へ 山本担当相発言に

人情として『長い付き合いのある親しい友人』がある目的を必死に達成しようとしていて、自分に友人に力を貸せる『一定の影響力』がある場合、法律に触れる領域まで踏み込まないとしてもある程度便宜を図ったり推薦・保証の言葉を述べたりする可能性は高い。政治や行政が完全に中立公正と考えるのも余りに無垢だが。

山本幸三担当相も『加計ありき』だったとは思うが、この獣医学部問題は『対抗馬となる学校法人』が京都産業大だけでプレイヤーが少なすぎ、『加計学園を贔屓した印象』は薄まった。これが国立大など10校以上が名乗りをあげ、明らかに知名度も教育水準も突出していない加計が選ばれたなら相当な不正の嫌疑がかかっていた。

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日本の財政悪化と社会インフラの老朽化:インフラ更新問題の深刻化、 小児科の患者数が10年で4分の3に減少

○人口減少・財政悪化で『老朽化した社会インフラの改修・更新』ができない自治体が増えるが、鉄筋コンクリートの構造物の耐久年数は約50年とされ、高度成長期に建設されたインフラ更新が一挙に増えてくる。

財政難で補修見送り…老朽トンネル・橋、進む撤去

使用頻度がほとんどないような山間の橋やトンネルでも、実際には少なからずその恩恵を受けている地元民・登山者はいるので、今後、人口集積の都市部以外は相当に不便になるか安全に踏み入ることが難しい地域(橋のない川の渡渉・トンネルのない崖の登攀・舗装がガタガタな悪路の走破等)も出てくるのだろう。

自然の文明侵食力は強い、気候の亜熱帯化が進む日本では、アスファルトの道路を10年も放置すれば、ひび割れから芽を出す植物繁茂で道路はあっという間にガタガタになる。メンテしないコンクリ製の橋も半世紀で落ちる。人が住まない家が短期で廃墟化するのと同じく、人が踏み入らなくなった土地は短期に自然化していく。

狩猟ガール増加がブームのように語られていてジビエ(狩猟肉)の有効利用も進められているが、山間部の人口減少・狩猟者減少によってここ10年で『サル・鹿・イノシシ』が個体数を急増させており、過疎地の農村部では田畑をまともに維持できなくなる恐れがある。天敵・ハンターのいない野生動物の繁殖力は恐るべきものだ。

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