「政治」カテゴリーアーカイブ

中国は尖閣諸島に本気の領土的野心を持っているのか?:軍事規模の維持圧力と中国の台湾海峡問題・一つの中国論

中国の海洋政策の『核心的利益論』は国内向けの中国強大化のプロパガンダだから、日中米の現在の相互利益の関係を捨てるリスクを取って尖閣諸島を力で奪いに来る事はなく見返りが乏しい。

中国は尖閣を狙わない。安倍官邸が捏造した「島嶼防衛論」の大嘘

『北朝鮮難民論・島嶼防衛論・中国脅威論・北朝鮮のミサイルと核の問題』はそれぞれ異なる安全保障上のリスクとされるが、いずれも『日本の領土の直接支配』を目的としたものではない。仮に目的にしても日本の国力・民族性と日米同盟に対し、中国・北朝鮮が一方的に日本領土の侵略を長期維持することは不可能だろう。

米ソ冷戦構造の終結によって『北海道の陸自の余剰人員問題』が出たというのは、『軍事力規模の権益化・前提化の問題』であり、必要以上の軍事力を抱えている場合には『その軍事力の必要性を納得させるためのリスク・シナリオ』が政権や軍部(自衛隊)から考案されることが多い。可能性の論は幾つでも思いつける。

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日本の人口が8年連続で減少、1億2558万3658人に:日本の少子化はなぜ進むのか?

少子高齢化問題は1990年代から指摘され続けているが、『皆婚・早婚・多子・同調圧力・児童労働の前提』が概ね崩れた先進国は程度の差はあれ少子化傾向になる。所得減少・格差社会も少子化を強める。

<人口動態調査>8年連続で減少 1億2558万3658人

既に出産可能な女性の人口が減ってきているので、急激な人口増加への反転は期待しづらいが、日本より韓国・香港・シンガポール等の出生率が低いことを考えると、少子化は日本特有の問題ではない。『自立までの子育てにお金がかかる国・教育水準が高くなった国・子の自立が遅くなった国・格差が大きい国』は少子化に至る。

政治が悪いから子供が増えないという単純な問題ではなく、現代の経済社会・先進文明が抱える『個人の人権と尊厳・選択の自由と決断の放棄・市場競争原理・建前の平等と実際の格差・子の非生産性(孝行から子のために親が援助へのシフト)・性の代理満足』などによって積極的に子供を増やしたい男女が減っている。

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旭川市の女性死亡事故、『危険運転致死傷罪』で懲役14年を求刑:今でも飲酒運転をする人の心理と問題

飲酒運転の厳罰化で一回の違反で『社会的生命の抹殺』に近い扱いを受け、免許取消・高額違反金も科されるので、今も飲酒運転をする人は『常習者・アルコール中毒・ほんの数分の甘い認識』が多いだろう。

<旭川女性事故死>「運転中に飲酒繰り返し」懲役14年求刑

飲酒運転は量刑の重さでは、一般的な社会人にとっては十分に重くなっている。仮に死刑があっても『常習者・アルコール中毒・甘い認識の者』は捕まるか事故を起こすまで分からない。自宅前の数十mの移動・車庫入れで検挙されても、仕事はクビ、実名報道で信用喪失、免許取消・欠格期間、高額違反金、飲酒運転は大幅に減った。

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都議会選挙における自民党の歴史的惨敗と小池百合子の都民ファーストの会の躍進:安倍政権閣僚の資質欠如の疑惑が深まる

稲田朋美防衛相は弁護士でありながら憲法・法律に疎く、国会でも回答に詰まって涙ぐんだり記者会見で同じフレーズを繰り返すだけの『答弁能力の低さ』が問題だろう。都議会選以前に、荷が重いのではないかと感じさせられる場面が多い。稲田防衛相本人は、ものすごくやる気があって辞任の意思などまったくないが、発言内容でなるほどと納得させられる部分が少ないのは気がかりである。

稲田防衛相、強まる更迭求める声 「厳粛受け止め」連発

自民党は安倍首相の政治腐敗疑惑・強権政治と国会議員(下村博文・稲田朋美・豊田真由子・二階俊博ら)の不祥事・失言失態で支持率を落としていたが、2012年来の国政選挙では四連勝であり、自民も都民ファーストも『敵失・無関心に助けられた圧勝』の側面は強い。民進は更に凋落、依然として政党政治の機能不全は続く。

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稲田朋美防衛相の失言と『立憲主義・民主主義』の下にある自衛隊の存在意義

稲田朋美防衛相は軍閥首領のように自衛隊を私物化した発言をしたが、自衛隊を『憲法・国民主権の下にある軍隊』でなく『防衛大臣・自民党の私兵』として扱おうとする人物が9条改正を語る不安は大きい。

<稲田氏発言>防衛相なぜ続投 辞任5閣僚より深刻なのに…

自衛隊は政権を握った政党や首相・防衛相が自由に指揮命令できる軍隊ではなく、自衛隊員が全員政権与党を選挙で支持しなければならないわけではない。自衛隊は『野党』を叩く道具であってはならないし、国家(政府・与党)と非武装の国民が対立した時に国民を攻撃する命令に従うようであれば、民主国家の軍隊ではなくなる。

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豊田真由子議員の暴言ミュージカルと自己制御の喪失の悲劇、 NHKのネット同時配信アプリの受信料新設について

○豊田真由子の暴言暴行は典型的な『逆らえない下位者への八つ当たりのパワハラ』で、政治家・社会人として資質・自己制御が欠如しているが、『暴言ミュージカル』は怒り・脅しに変化をつけて自分を煽り相手の反論を抑制する効果はある。

豊田真由子議員の“暴言ミュージカル”の恐ろしさを考える

音楽生理学という学問分野で分析すべき事例なのかは分からないが、精神疾患・パーソナリティー障害の診断名のフレームワークは別として、相当なストレスやフラストレーションを溜め込んで、激怒発作を起こした精神的に不安定な状態、自分を社会的・常識的に制御できない興奮状態にあったとは言えるだろう。

歌を歌うような調子で怒るは、一般的な怒り方ではないが、ヒステリックに大声で怒鳴りつけた後に歌・詩吟のリズムをつけて『相手に伝えたい非難・脅迫・説明のメッセージ』を語る人はいることはいる。精神が混乱するほどの自分の怒りの強さを伝える意図もあるが、自分で自分の言葉に興奮して煽られた結果でもある。

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