「事件・事故」カテゴリーアーカイブ

信頼できない知人とお金を貸し借りするリスク、 『薔薇の名前』のウンベルト・エーコが死去

加古川市のアルバイト女性殺人や入院中に知り合った40男に大学生が殺された事件では、共に『約100万の金を貸した側』が返済を求め殺されている。後ろ楯のない人が金を貸す場合はよほど信頼できる相手でないと『徴収不能と逆恨みのリスク』がある。善意で金を貸して、その金が返済されないどころか殺されるのはバカらしいことだが、殺人では結構多い動機である。

金貸しは返せない相手に無理矢理に返済を求めて、執拗な督促と恫喝で追い込む悪徳なイメージが強いが、貸し手が強いのは『相手に返せる能力・返す意思』があり、『逆ギレの暴力・無視で踏み倒されない実力や後ろ楯』があったり裏切りも納得できる深い関係がある場合に限られる。個人間では徴収力や強制力を甘く見られやすい。

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清原和博選手の薬物による転落:斉の孟嘗君(史記)のエピソードを思う

一流選手の挫折には伊良部氏の自殺があったが清原氏も一時自殺寸前までいったという。華やかな生活・名声・人脈・結婚からの転落と人間不信は辛いが自殺や薬物の逃避から何とか立ち直って欲しい。

元プロ野球、清原容疑者を逮捕=覚せい剤取締法違反容疑―警視庁

多くの有名人や落伍者が、脳に直接的な快楽・陶酔・高揚をもたらしてくれる薬物に逃避する。何も頑張らなくても使用するだけで心地よくなれる薬の誘惑は、精神状態や過去の使用歴によっては耐えがたいものになり得る。だからこそ一回も使用すべきでないし薬物を使いたくなる心理・環境・人とのつながりが既に自滅的である。

違法薬物を使用する者は、不可避的に『嘘をついて生きる人生』を歩まざるを得ず、清原和博氏もその例外ではなくテレビ番組で『薬物使用歴はないとの嘘』をついてその場しのぎをしたが、嘘をつく生き方というのは必然に自尊心と前向きな意欲を奪い取っていき、自己嫌悪から更に薬物に依存する認知を再生産するリスクを孕む。

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シングルマザーの連れ子に対する虐待死事件:暴力・体罰によるしつけの必要を強調する人

近年は女性の平均初産年齢は30歳をやや越える所まで上がっているが、これは30歳前後で出産する女性の大勢が産んでいるのではなく、20代前半くらいの早産のゾーンと30代半ばくらいの晩産のゾーンとの二極化が進行していると言われる。

女性の出産年齢は概ね『女性の学歴・職業キャリア』と逆相関があり、統計的に見れば学歴・職業キャリアが低い、かつ結婚・家庭への願望が強い人のほうが、早く結婚して早く子供を産む傾向がある。

■3歳暴行、病院行かず1日放置 「息してるから大丈夫」

高学歴・キャリアの女性は子供を産まないことも多いが、晩産の人のほうが出産後の子供と自分の人生設計・教育方針について慎重過ぎるくらいの人が多い傾向はあるだろう。統計的な傾向に過ぎないので、早く産めば良いとも遅く産めば良いとも言えないし、どれくらい十分な心理的・経済的な準備がいるのかも一概には言えない。

『子供を育てることを最優先にして自分の人生の遊び・楽しみを暫くは我慢する価値観』と『子育てを途中で諦めてしまわない=子供に愛情・保護を与えることをやめない覚悟・愛情・行動』があるかないのほうが重要であることは言うまでもない。

ここで問題になりやすいのは、『みんなが産んでいるから自分もという周囲に流されての安易な早婚早産・自立や育児において耐えられない労働や経済の状況の問題・母親(父親)としてのアイデンティティーの確立の挫折・早期離婚からの育児環境の混乱(好ましくない相手との新たな異性関係による虐待リスクの上昇)』などだろう。

子育ては産みの母親であっても我慢しなければならないことだらけの基本的に大変なものであり、相当な覚悟と意志がなければ遂行できない大事業である。実の血を分けた母親でも大変なことである現実を考えれば、(離婚したり未婚で産んだりでシングルマザーになったとして)そういった大変な育児の負担を本心から分かち合って助けてくれる男(血のつながっていない男)というのは、よほどその人間性と意志を吟味して選ばないと失敗する(子供が邪魔者扱いされるようになる)ということは自明でもある。

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スキーバス転落事故、ギアがニュートラルに、 1日30分の歩行で糖尿病リスクが下がる

カメラ映像ではハンドル操作を辛うじてしていて居眠り運転ではなさそうだが、制御困難になったのはブレーキ・ギアの故障かベーパーロック現象か。速度超過・フットブレーキ多用の過熱も原因になる。

バスのエンジンブレーキ利かぬ状態 ギアがニュートラル

走行中にギアをニュートラルに入れたのか事故後に入ったかは分からない。速度超過でNに入れても、車重のあるバスは特に制動距離が長くなり危険なだけだが、N以外にギアが入らなくなった故障の可能性も。フットブレーキを必死にかけても速度が落ちてないので異常はあるが、自重だけの加速か初めに速度超過があったのか。

峠道・山道は普通車でも、直線部分だけ突っ込みそうなかなりの速度まで加速して、カーブ手前や途中でフットブレーキで急減速する人もいるが、仮にバスでこんな危険な運転方法をしていたら下り坂での自重の加速度を制御できなくなった(フットブレーキが加熱で効かなくなった)恐れがある。一定速度でゆっくりが一番安全だ。

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大阪のルームシェアをしていた友人の遺体切断事件、「借金があるから殺害を疑われる」という心理

殺人と死体損壊では量刑が大きく異なるので、容疑者からすれば『死因不明なら知らぬ存ぜぬ(見た時には死んでいた)』になりやすい。事実推測の物証と状況証拠の説得力の問題になる。

「借金あり殺害疑われる」=損壊・遺棄の理由供述―容疑者起訴・大阪切断遺体

常識的には20代女性が突然死するリスクは極めて低く、帰宅して同居女性が心肺停止になっていたら救急車を呼ぶだろう。他殺体でなく、死因が病気だと明らかになれば、『借金で殺害を疑われる』になり得ないのは自明だ。『借金トラブルから殺してしまったの蓋然性』は高いが物証・死因解明がないと合理的推測が多くなる。

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軽井沢のスキーツアーバス転落事故と夜間の山道走行の危なさ:長距離バス事業での高齢者雇用

高齢な運転手の技量・健康に問題があった可能性があるが『安全なコース選定』も不十分だった。冬の深夜に碓氷峠を越えるコース、積雪・アイスバーンがあれば熟練のバス運転士でも危ういと思う。

運転手「大型バス苦手」=昨年末の採用時説明―転落事故で運行会社

バスは転落の直前に大きく左右に蛇行していたとの証言があり、ブレーキやハンドルなどバスそのものの故障の可能性もある。『急角度のカーブ・車幅の狭い道』が数キロ以上にわたって連続する山道・峠道・林道の類を深夜に抜けるのは、大型バスでなくても危険で、何度か走って道を覚えてないと緊張による疲労も出やすい。

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