「事件・事故」カテゴリーアーカイブ

福岡県筑後市のリサイクル店経営の夫妻による従業員・関係者の殺人事件:閉鎖的環境での暴力による支配・洗脳

リサイクル店経営の中尾伸也夫妻による『従業員・関係者の虐待殺人』は動機・目的の謎もあるが、閉鎖的な職場・擬似家族の環境で『暴力を用いた人格的・精神的な支配』が起こる事件は多く起こっている。

殺害被害者以外の人骨か 容疑者実家で発見 福岡

大掛かりなものではオウム真理教事件の、サティアンでの半監禁生活(行動の自由の禁止)と体罰・閉じ込めを伴う洗脳教育などが上げられるが、松永太死刑囚が配偶者の親族を多数殺害して財産を奪取した『北九州一家殺人事件』や角田美代子被告が主導して複数の家族を監禁・殺害した『尼崎事件』などもある。

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神奈川県厚木市、父親のネグレクト(養育放棄)による5歳児の監禁致死事件。

虐待致死・ネグレクト事件では『子供のいる部屋』を粘着テープで貼り付けドアを開かなくしている事例があるが、『子供の行動の抑制』と『子供を視界に入れない現実逃避』の動機によるとされる。

父が部屋の戸に粘着テープ、監禁2年 厚木5歳致死容疑

この事件で母親が家を出た理由は、被告のDV(配偶者間暴力)にあったとされるが、『妻に対する暴力』があって『子供に対する暴力・ネグレクト』がないと考えるほうが非合理的である。夫に対する恐怖心・会いたくない思いがあったとしても、家出後のフォロー・子供の安全確認を児童相談所に依頼する等の配慮があれば。

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恋愛もまた『巧遅』であるよりかは『拙速』であるべきか(孫子の兵法):ストーカーになるリスクを回避するためのアプローチ論

警察官(警部)という職業(職位)の世間的なイメージや45歳という年齢(常識的には、知らない20代女性に対してナンパを仕掛けるには不釣り合いな年代)はともかく、電車・街中であれお店であれ、気になった女性がいればアプローチする自由はあるが、アプローチを間違ってストーカー化すれば犯罪行為である。

45歳男性警部、「一目ぼれ」でストーカー行為

この45歳警察官のストーカー行為は殺害・暴力につながるような凶悪度は低いが、一方的に恋愛感情や劣情を抱かれて個人情報を密かに調べられ、何をされるか分からないと感じた20代女性の恐怖感・不安感は想像するに余りある。

近年、ストーカー犯罪が増加傾向にあるが、その大半は『元恋人・元配偶者による未練や執着』によるものであり、『一目惚れした知らない異性に対するつきまとい』の比率は低いが、ストーカーの心理的問題は『好きであれば何をしても良い・好きだから仕方ない・相手の直接の返事を聞くのが怖い』というような恋愛感情の不適切な表現や一方的な押し付け、傷つくことの回避による隠れた行動にあると考えることができる。

警部は一目惚れした若い女性と接点を持ちたかったと動機を語っているが、2011年から3年近くもの間、隠れながらつきまとっていて『会話できるくらい・メルアドや電話番号を聞くくらいの接点』も作れない、拒絶されるのが怖くて正面から話しかけられないのであれば、『縁がなかった相手(自分に自信・行動力・決断力がないから仕方ない)』として諦めるのが筋とも言える。

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別れ話で交際相手を脅迫して、飛び降りさせた男が逮捕:DV加害者になりやすい男の言葉・特徴

DV被害に対しては『ゼロトレランス(不寛容)』の毅然とした対応で、一回目の暴力で別れたほうが暴力のエスカレートやストーカー化・殺人を回避しやすいが、DV加害者は共依存的な相手を見出す嗅覚に優れる。

<殺人未遂容疑>交際相手を脅迫、飛び降りさせる 大阪

DV(異性間暴力)は境界性・自己愛性パーソナリティ障害との相関もあるので、見捨てられ不安の強さが『過剰な執着心・独占欲・管理束縛・衝動的な行為』となり、『別れ話』を持ち出すことは命懸けの行為になりやすい。恋人のモノ化・所有物化の心理で、相手の自由意思が尊重できず、愛情と支配を混同する。

交際の初期の段階であれば、DVをする男性でも暴力を振るわないことが多いが、『(好きだからの)管理束縛・(お互いのためにの)閉鎖的なルール設定・(愛情があればこれくらい当然の)過大な要求や指示』など段階的に相手の従属性を引き出していき、自分の自己愛的な世界観や異常な常識に取り込んでいく。

自分が暴力を振るわれても仕方がないことをした、暴力は相手の愛情や苦しみの現れであるというようなある種の洗脳だが。

DV被害に遭わない為には、知り合って交際の浅い時期から『DV男はいかなる理由があっても最低で許せない・一回でも暴力があれば自分は別れる』などの意思を明確に示し、相手の顔色や反応を伺ってみれば性格傾向は掴める。付き合い方が常にウェットで密着的・依存的な独占欲を強調する場合は一定のリスクはある。

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東京都の『おやじ狩り』で少年3人が逮捕:自分を大切にせず将来に希望・目標がない少年の問題

3人がかりで卑怯なおやじ狩りをする少年が悪いのは当然だが、欧米に強盗窃盗の少年犯罪が多いように、若年失業率が高く将来に希望を見いだせない若者が増えると、この種の強盗犯罪は起こりやすい。

「おやじ狩り」少年3人逮捕=強盗致傷容疑、40歳重傷―警視庁

遊ぶカネが欲しいなら強盗するのではなく働いて稼げは正論だが、強盗までするような非行少年の多くは『学校教育・職業キャリアからの早期離脱による疎外感(対社会の反抗心)』があり、今までに真面目な勉強・労働の効果を実感できたことがない(真面目にやっても見返りがないとの思い込みがある)という影響も大きい。

常識的判断では、強盗をして一時的にたかが数千円~数万円の現金を得ても、『法的制裁を受けたり前科前歴が残る不利益(社会的信用・時間的効用の喪失)』のほうが大きいので、馬鹿げたオヤジ狩りをする動機づけがそもそもない。現時点がマイナスという自己認識がないと犯罪はできないもの。

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『栃木女児殺害事件』で自供した勝又容疑者の性格形成過程と暴力衝動・性嗜好障害

偽ブランド品を販売した商標法違反で逮捕された後に、勝又拓哉容疑者(32)は吉田有希ちゃん殺害の犯行を供述したが、ペドフィリアの性犯罪の危険性・卑劣さは殺害・傷害・監禁を伴いやすい部分にある。

<栃木女児殺害>勝又容疑者「茨城県境付近の山中で殺害」

ペドフィリア(小児性愛)にも重症度のスペクトラムがあり、勝俣容疑者のように実在の子供に性犯罪を企て実行するに留まらず殺害にまで至るのは最も重症度が高く危険な病的状態。『性衝動』と『殺人衝動(暴力性)』がリンクする性犯罪には、『母子関係の歪みと愛着形成障害・女性憎悪・自尊心の欠落』が関係するとされる。

勝俣容疑者のような子供を殺める殺人者は、性的嗜好の異常としてのペドフィリアの中でも特別に偏った人格構造や世界像を持ち、一般論として言及するのは難しい。10代で母親と共犯で偽ブランド品を販売して回っていたなど特異な成育歴・母子関係もあるが、発達過程で何らかのトラウマ・性的虐待を受けた影響も想定される。

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