○森友学園の異例の国有地払い下げに、安倍首相夫妻や自民党の有力議員が対価のある口利きで関与していれば安倍政権が倒れるかあっせん収賄で逮捕者が出る恐れもある。財務省理財局のいい加減な仕事・癒着は酷いな……
“激安国有地”の森友学園 安倍夫妻と「愛国」理事長
賄賂を受け取っての政治家の口利きが仮にあったのならば古典的な金権政治の腐敗だが、政治家と役所・官僚の力関係の図式は分かりにくい。有力政治家が不正な口利きをしてきた場合、官僚がそれを聞かなければならない義務があるわけでもなく、リークや告発をされたら困るのは政治家。証拠資料まで丁寧に破棄してくれて必死に抗弁する財務官僚…
鴻池祥肇議員の取ってつけた『ガラの悪いコンニャク答弁』は、逆に政治家の介入疑惑を強めた観もある。コンニャク持参で投げ返されたカネにモノ言わす籠池泰憲理事長が『2年間でたった20万の政治献金』でしつこく陳情に来るのは腑に落ちない印象もあるが。 鴻池氏は公人・議員としての会見で言葉遣いが乱れ過ぎだろう。
上西小百合議員も醜聞や問題はあるが、塚本幼稚園の幼児教育の方針・実態を視察して、『異様』と判断しブログにアップしなかったのはまっとうな判断ではある。籠池理事長は自民党に国有地値引きのあっせんを求めつつ、自民・安倍政権を幼稚園児に礼賛させていて、子供を自分の学校ビジネスや政治信条の道具にしている。
『愛国心』を高揚させるための戦前回帰や教育勅語の何が問題なのかと籠池理事長やそれに賛同する日本会議・安倍政権のメンバーは言うが、一般庶民が言うならまだしも政治・教育の権力を握る人物が戦前回帰を求めるというのは『一般国民の人権・自由が邪魔(とにかく権力・自分たちに黙って従え)』と言っているだけである。
愛国心は個人の自発的な『郷土愛・歴史認識・自己同一性』のためなら正当化され得るが、権力者がトップダウンで愛国心・自己犠牲を押し付ける事には往々にして『国民の道具化・使役化』や『排他性と仮想敵・戦争の不可避(庶民が犠牲になる戦時体制)』と結びつくリスクがある。錦の御旗を掲げるならず者が増える。
森友学園の籠池理事長の『政治癒着の不正な学校ビジネス』や『子供を政権支援の道具(長州藩士の出し物で安倍首相に媚びる)にする教育手法』から見て、理事長のいう愛国心・道徳観が如何に『自分を度外視した政治的・操作的なものか』が知れる。絶対服従すべき天皇・国家の名を使って自分を代理人かのように大きく見せる。
愛国教育の何が問題かの問いを、ふんぞり返った強面な態度や上からの横柄な物言いでする極右的な人の存在が『愛国教育の問題=天皇・国家の価値を使って自分を代理人に仕立てて誰も逆らえなくする』を浮き彫りにしている。教育勅語を肯定するならまず自分が儒教的な士の徳を磨くべきなのに、人を尊重せず荒い言動が多い。
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