「社会」カテゴリーアーカイブ

杉並区住宅で女性遺体が床下から見つかったリフォーム業者の殺人事件から考えたこと:悪意(キレる)と保身のエスカレート

リフォーム営業に来た段階ではなく、見積もりして契約を終えた段階の犯行のような報じ方だが、ドア修理に失敗し被害者に『あなた何もできないのね』の罵声を浴びせられたというが、殺人は短気過ぎる…。

<杉並女性遺体>「床下に運び刺した」容疑者、玄関で殴打

ただ『無能・役立たず』と罵倒されただけでなく『ドアストッパーも直せない業者とは契約解除する』と申し出られた可能性もある。自分の仕事が上手くいっておらず久しぶりに取れた仕事で『収入が入るから罵声くらい我慢しよう』の態度でいたら、『契約解除+人格否定』で元から情緒不安定だった男がキレたのかもしれない。

姑息な保身は、殺してしまうまで加害がエスカレートする犯罪心理につながる恐れがある。常識的に考えれば、短気な性格や情緒不安定でカッと来て一発か二発殴りつけたとしても、そこでやめて謝罪するか逃走するかすれば最悪の殺人・傷害致死は避けられる。だが『絶対に捕まりたくない保身』でより重犯罪になる人がでる。

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くら寿司のネット上の中傷に対する訴訟問題、 近年の日本は自動車事故も刑事犯罪も減少傾向に。

○くら寿司も個人の感想・意見のコメントとして放置していれば誰にも注目されず忘却されたと思われるが、こういった相手を困らせて楽しむ頑固な型の確信犯・愉快犯に対抗しても時間・金銭の浪費だろう。

くら寿司がネット上の誹謗中傷に反論 「看過できない」と情報開示請求に至った理由を説明

『無添くら寿司』の商標に対する言いがかりだが、くら寿司側は『四大添加物の無使用』を中心にして無添と称し安全品質のイメージ戦略を展開しているだけで、『全添加物・食材としての果糖等』を一切使ってないとまでは言っておらず、現実的に全国チェーンでそこまで徹底することは不可能に近い。

くら寿司が対抗措置を講じた背景には、不特定多数の個人投資家が閲覧している『株式の掲示板』において、くら寿司の企業価値・経営理念を不当に毀損するしつこい誹謗中傷を繰り返していると捉えた事もあるのだろう。株式の掲示板にはこの種の『ネガティブ・コメンテイター(株価誘導の願望含め)』は結構いるものだ。

『客観的根拠・論理的正当性のあるまっとうな企業批判』でなければ、『口汚く感情的に書いた自分の批判・非難』について企業から取り下げてほしいと頼まれれば、削除することもやぶさかではないと思うが、訴訟を起こされてもどうでもいい誹謗中傷を消したくないという頑固さは、なかなか気難しい性格の人なのだろう。

裁判や法律の観点からはこのレベルの非難であれば、『個人の言論・表現の自由の範疇』であり、強制的に『会社に対するネガティブな評価や乱暴な口調での非難』を書くなというわけにはいかない。『イカサマくさい』程度の言葉で、実際の企業価値が落ちるとも思わないが。

くら寿司も直接交渉したりお願いしてみて、相手が書き込みを削除するなどしていれば訴訟までしなかっただろうが、恐らく話しても『俺は間違ったことは書いてないので今後も言いたいことを言わせてもらう、くら寿司はイカサマだ』な感じで平行線だったのだろうw話を聞く態度がない相手とまともにやり合うと面倒なだけだが……。

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リンちゃん殺害事件で、近所に住む意外な40代男が逮捕:PTA会長で小学生の見守り隊にも参加していた人物

児童殺害事件の犯人像は一般に『無職・非社交・変質者・独身』等の属性が偏見と共に想起されやすいが、『PTA会長(保護者会会長)・見守り隊・子持ち・地域密着』は想定を超え過ぎている。 近所に住んでいて地域社会や子供の見守り隊(パトロール)にも参加していた渋谷恭正容疑者(46)が、リンちゃん殺害容疑で逮捕された。

ベトナム人女児殺害、近所の40代男逮捕 死体遺棄容疑

リンちゃん殺害事件は固定の防犯カメラが少ない事で捜査難航に見えたが、『移動するドライブレコーダーの映像記録』が側で息を潜めていた意外な犯人を炙り出した。リンちゃん殺害後に子供を見守るパトロール隊にのうのうと参加できる渋谷恭正容疑者の神経は図太いが、今見ると視線に力なく呆然とした感じで参加している。

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友部達夫元参院議員のオレンジ共済詐欺事件に関係していた斎藤衛の殺人事件:死刑囚の元組長が再逮捕に。

暴力団組長の死刑囚が他の殺人にも手を染めていた事件。オレンジ共済組合事件は新進党の友部達夫元参院議員が架空投資詐欺で逮捕され実刑を受けた事件で、殺された斎藤衛は友部の選挙工作を行っていた。

国会喚問後不明の男性を殺害容疑、死刑囚を逮捕へ

友部達夫は元々小選挙区で当選できる支持票を持ってなかったが、オレンジ共済詐欺の錬金術でカネだけは持っていた。永田町の黒幕として暗躍していた斎藤衛が『カネで議席を買う選挙工作』を請け負い、新進党の比例代表の名簿順位を買ったとされるが、政治家とフィクサー・暴力団の不正なつながりを示した事件でもあった。

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将来推計人口、現役世代減少で高齢者は引退できなくなる:年金・医療・介護の持続困難と今・昔の老後の違い

戦費調達目的で創設された公的年金の制度設計が甘い。『平均年齢60代(長くて約10年の年金支払)+人口増・経済成長』の前提で作られた年金制度は、平均年齢80歳を超え少子化・低成長・医療進歩の現代では通用しづらい。

<将来推計人口>高齢者「引退」なき時代へ

現在90代以上の戦中世代は少ない掛け金で十分な年金支給があり、徴兵・従軍なら恩給も付加された『年金制度・公的給付の恩恵』が大きかった世代で、20~30年前までは『老後=悠々自適の年金生活』のイメージが通用した。若い頃は相当な苦労・貧乏をした人が大半だが、国・年金への信用は非常に強かった。

今90代以上の高齢者の幼少期~若者時代(終戦間近の総動員体制下の貧窮+物資枯渇の戦後の焼け野原)の平均的な生活水準・食糧事情は、現代人では到底耐えられないもので、少なからぬ人は若くして外国で戦死餓死・抑留・病気の悲惨な目に遭った。老後だけに着目して、単純に昔生まれていれば得とは言えない。

少子化・人口減少が固定した日本の人口動態の最大の要因は、先進国で経済発展して自意識が強くなると『人一人が普通に人生を生きていくためのコスト』が跳ね上がるという事である。法律・人権・意識の変化によって、人を働かせる際のルールも厳しくなる。昭和初期以前の庶民の生活水準は『家族皆が食えれば上等』である。

今のブラック企業は人格否定・パワハラ・長時間労働の問題が主だが、昭和初期以前のブラック労働といえばやくざ者の監視者から殴られ脅され、世俗と隔絶したダム建設・トンネル工事・原野開拓などの過酷労働を強いられる『タコ部屋労働(物理的監禁)』の類でレベルが違う。

明治から昭和初期の庶民は『国の社会保障』は整備されていなかったから『家族・地域(血縁地縁)の相互扶助』に頼るのが普通だったが、『家族の人数が多い・農家が多く食糧自給率が高い(食費が安い)・平均寿命が短い(医療に頼らない頼れない・医療水準低く延命困難)』で、自力で食べられなくなった時が死期であった。

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道徳教科書検定でパン屋を和菓子屋に変更した問題:伝統文化の尊重や郷土・国を愛する態度の本質を考えたい

和菓子が『伝統文化の尊重』、パンが『舶来の欧米文化による感化』とするような道徳教育の指導要領の解釈は小手先かつ時代錯誤に過ぎないが、現代人の道徳の中核にあるべきは『自分以外の他者の人権の尊重』だろう。

<道徳教科書検定>「パン屋」怒り収まらず

人として踏み行うべき道徳教育と戦前的な国民教育の混同によって起こったアドホックな『パン屋・和菓子問題』だが、考えるべきは『パンを食べる人は日本文化を尊重してない』というような表層的な善悪(仲間と敵)の判断・決めつけをしてはいけないということである。他者の気持ちや人格の傷つきを想像して行動できるか。

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