「社会」カテゴリーアーカイブ

福島第一原発事故の再発防止と事実究明のため、政府は『原発事故調書・吉田調書』を公開すべき。

特定秘密保護法の問題点も重なるが、『吉田調書』は原発事故の真相究明や再発防止のための『日本国民・世界の公共財』としての側面がある。政府・故人の意向だけで非公開にできる種類のものではない。

原発事故調書、公開へ意思確認 772人分、政府が指示

福島第一原発事故に際して発足した政府事故調査・検証委員会は、東電社員をはじめとする民間関係者に『責任追及』をせず『真相究明』に努める目的で聞き取り調査を行った。当時の真相と現時点の福島第一原発の状況を照らし合わせて、歴史的に多角的な検証を続ける必要があり、情報公開は再発防止のためでもある。

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古い感じのする名前、新しい感じのする名前:伝統的な名前とキラキラネームの違い。

人の名前にも『時代の流行・新しさ古さの感覚』があるのは当然だが、前例・慣習を完全に無視して『自分の好きな漢字・音韻』の組み合わせに突っ走るとセンスが悪ければグロテスクや軽薄に陥る。

自分の名前がどうしても好きになれない! これって被害妄想!?

現代の命名は昔と比べると『他人と重ならないようなオリジナリティ(前例のないような名前)』を求める傾向が強く、『漢字の良い意味・おしゃれな響き(英語名のような響き)・特別な高貴さや能力の願望の投影』を捏ねくり回し過ぎてキラキラネームと呼ばれる種類のようなものに行き着きやすいのかもしれない。

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『人口減少社会』に直面する日本と人口1億人維持の目標設定:少子化・未婚化が進行する要因

少子化対策の意識が『社会保障と経済成長(労働力・消費者候補のボラティリティ)・現行の経済レベル維持』になっていて、子供の幸せ・希望が二の次の印象。自らの人生を楽しく思う大人が増えないと難しい。

人口1億人維持に力点=法人税下げ、調整続く―骨太原案

この人生を生きられて楽しい、この相手と出会えて良かった、生きている事は基本的に素晴らしい(子供にもこの社会・体験機会を残してあげたい)と感じられる人でないと、現代では積極的に子供を多く産むメンタリティにはなりにくい。子供を育てやすい環境整備、前向きな人生観・社会観、本能・生活と知性・情報のバランス等が求められる。

50~60代以上の親世代までは『結婚・出産育児』は共に、それをするかしないか選ぶものではなく、みんなが半ば義務として絶対にしなければならないもの(そうしないと特に女性は生活が成り立たないもの)でしたから、『現代の若年層の選択的な結婚観(育児観)』とは全く異なる視点や価値観(世間体)に立っていますから相互理解は難しいかも。

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神奈川県厚木市の父親による男児遺棄事件:子供より女・男を優先してしまう親の業

自分の子供よりも男・女との色恋沙汰を優先して虐待や殺人が起こってしまう事件はあるが『育児ノイローゼ(育児のストレス・疲労の限界と一時的な精神異常)』による虐待・殺害より無責任さは際立つ。

父親「恋人に気持ち傾き、養育怠る」 厚木の男児遺棄

記事には、妻と子供(男児)と暮らしていたアパートを2005年頃に出たとあるが、アパートを出る以前に『妻との夫婦関係の破綻・妻が家から出てしまっている(別居・離婚した)状態』があったのか。妻がアパートに残っていれば、男児は死亡しないだろうから、既に夫婦揃っての養育環境は壊れていたのだろう。

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新潟県田上町長選で当選の佐藤町長が、慌てて田んぼに突っ込む自動車事故を起こす:高齢化社会の運転と地方自治

一度交通事故を起こして精神的な動揺・興奮が収まらないのに運転を再開すれば、正常な精神状態とは言い難いテンションの為に次の事故を誘発しやすい。事故処理を曖昧にして急いだのも事故の原因。

早く当選証書を…慌てた町長、田んぼに突っ込む 新潟

新潟県田上町長選で当選した佐藤邦義町長は、72歳という高齢による認知力・集中力の低下も交通事故の一因だと推測することもできるが、間に合いそうにない時でも『危険運転・注意力散漫・速度超過』をして良いわけではない。急いでいたからは言い訳にならず、状況によっては他人を死亡させたり障害を負わせる恐れもある。

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恋愛結婚を罪悪視して“石打ち刑”を科す事件。パキスタンやアフガニスタンなどイスラーム圏の一部における女性に対する過度の抑圧

先進国でさえ男女平等、女性の権利・自由の歴史は短く不完全だが、パキスタンやアフガン等の一部地域の『名誉殺人』は女性を家・男の所有物と見なす慣習や男権社会の抑圧、原理主義の狂信が関係か。

恋愛結婚許さず、父親らが石投げ女性を殺す パキスタン

イスラームだけでなくキリスト教やユダヤ教も『男権主義・父性原理の宗教』であり、リベラルな男女平等思想や女性の性的な意思決定とは相性が悪いところがあるが、イスラームはキリスト教のように世俗化してないので、『政教一致・生活規範の拘束力(敬虔さ・保守性)』が『不服従な女性への暴力』に転換する危険性は高い。

女性を『家・男の所有物(財物)のように見なす』というと、現代では女性個人の思想信条・行動の自由を認めない奴隷制度を彷彿させるような暗鬱な観念だが、見方を変えれば『所有する代わりの保護・庇護』が強い家父長制の家族システムの事である。前近代には自由な個人の意識そのものが希薄ではあった。

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