ネット通販の拡大やクレジットカードの発行枚数の増加などにより、現金決済ではない電子決済をする人・機会が増えているが、アップル社もiPhone6から『アップルペイ』というNFC(非接触型)形式のおサイフケータイのような電子決済サービスを導入することになった。
日本では当面アップルペイに対応した読み取り装置が店舗に設置されないため、アップルペイで買い物をすることはできないが、先行するアメリカで十分な規模にまで決算額が増えてくれば日本でもある程度は普及する可能性があるだろう。
電子決済サービス・電子マネーは僕も結構頻繁に使っているが、おサイフケータイは一時期ドコモのDCMXのクレジットカードと紐付けられたものを使っていたが、スマホを使い出した頃くらいから本体を取り出すのが面倒になって、通常のクレジットカードか各店舗専用の電子マネーしか使わなくなった。
アップルペイやおサイフケータイは確かに、通常の財布を完全に持ち歩かなくても良いくらいに使える場所が多ければ非常に便利だと思うが、現状では『おサイフケータイが使えない店舗・サービス』も多いので、クレジットカードと比較しても使い勝手が良いとは言えない。
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LINEのIPOがIT関連株に与える影響は大きい。上場見送りのニュースとアメリカのシリア空爆、ダウ平均株価の下落が重なった事で、今日の日本市場は軒並み下落傾向を示した。メールを代替する勢いのLINEの潜在成長力が注目される。
LINEの年内上場見送り、さらなる成長狙い=ネイバー幹部
LINEとアリババは同じITでも業種が全く違うために単純比較できないが、アリババとの競合性がある企業は『楽天・アマゾン』などのネットを介した物販サイトになるだろう。10億人以上のネットユーザーが誕生する可能性を秘める中国には、まだまだ広大な『ネット通販の潜在顧客のフロンティア』が眠っていると見ることもできるし、アリババが推し進めてきた『B2B(企業間取引)のネット仲介事業』も順調に成長している市場である。
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スターバックスが、首都圏や大阪、名古屋など国内48店限定で、コーヒー1杯1998円(一部店舗では1782円)で販売するという。豆売りは1袋250グラムで1万800円という価格の高さだが、1600袋しか仕入れをしないのであれば、売上1000億円(営業利益100億円)を超えるスタバにとって『直接儲けるための商品』ではないと言えるだろう。
スタバはテレビや新聞・雑誌に大口CMを打たない企業で、その広告戦略について書かれた書籍も販売されているが、逆にマスメディアのほうから擦り寄ってきて代わりに宣伝・広告(新商品の紹介)をしてくれるという『最強のマーケティング(記事にしてもらえる新商品づくり・話題づくり)』を循環させている。
スタバ史上最も高いコーヒー 1杯1998円
なぜスタバが他のカフェチェーンと比較して抜きん出た人気があるのか、行列ができるような店舗が少なからずあるのかの理由は、『客観的なコーヒーやドリンクの味の質』だけでは説明ができず、『ライフスタイル提唱や流行喚起の店舗設計・スタバのブランディングと利用客増加の口コミ(誘いかけ)・アメリカのシアトルコーヒー文化(商品+時間・空間を売る文化)』などの複合的効果が働いている。
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日本のスペシャルティコーヒー・ブームの嚆矢となったのが『ロブスタ種』ではない『アラビカ種』の普及だったが、これによって『苦くて渋い』のコーヒーのイメージが『果実のような酸味+花のような甘い香り』のイメージへとシフトすることになった。
1杯1850円!スタバからパナマ産“ゲイシャ種”のリッチなコーヒーが登場
カフェで飲むコーヒーの大半は、どの銘柄・産地でもアラビカ種で高級な部類に入るものを使っているようだ。ショートで400円近い価格は高いが、コーヒーの味の品質は10年前と比べれば(苦味・渋みの好みで個人差はあるが)上がって飲みやすくなった。1杯1850円はブランド・希少性のプレミア価格で極端に高いが…。
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AKB48の擬似恋愛を絡めるビジネスモデルにとって『会えるアイドル・距離の近い握手会』は欠かせないものだろうが、数万人単位の参加者がいれば悪意ある異常者が紛れる確率は上がり、セキュリティコスト・時間コストも高くなる。
AKB、41日ぶり握手会再開へ 襲撃事件後初
アイドル襲撃の動機は『恋愛妄想の愛憎半ばの独占欲・自己顕示的な劇場型犯罪』が多いと思われるが、AKB48であれば『みんなが楽しみにしている握手会が中止になる』といった自分以外の他者の楽しみ・喜びを邪魔する動機(秋葉原事件のような自分だけが不幸で面白くないという被害妄想・社会への逆恨み)も想定される。
無差別殺傷事件をはじめとして無関係な他人を殺傷する人の大半は、『自分だけが不幸・惨めで世の中(他者)から不当な処遇を受けているという被害感情』を持っているが、芸能人・著名人を襲撃する事件では『標的者へのある程度の興味関心・売名的な自己顕示欲』も関与しやすいだろう。
AKBやジャニーズの功罪の一つは『アイドルの距離感を身近にしたこと・ライブと関係欲求を融合させたこと』と『音楽の評価軸を擬似恋愛(人物の性的魅力)に傾けすぎたこと・音楽単体での評価や売上を崩壊させたこと』にあるかもだが、CDが売れないネット時代(複製時代・参加型娯楽)ならではのアイドルではある。
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ピーター・ドラッカーというと『マネジメントの創始者・実践的な経営学や組織論』というイメージが強いが、個人レベルの時間管理術やワークスタイルでは『選択と集中・強み(得意)への集中投資』を主張した。
時間と労力の有限性を前提として、『苦手なこと・嫌いなことを克服するための労力』よりも『得意なこと・好きなことを練磨するための労力』のほうに時間を費やすほうが、『単位時間あたりの成果・結果』は格段に大きくなるということを強調した。SWOT分析の原型めいた考え方である。
それは苦手なことや嫌いなことを克服する場合には、その成果が『人並みになること(平均に何とか追いつくこと)』に留まりやすいのに対して、得意なことや好きなことを練磨する場合は、『人並み以上になること(大半の人ができない水準に至ること)』になるからでもある。
最も問題なのは、嫌々ながら不平不満を持ちながら仕事や勉強をすることは、結果のパフォーマンスを落とすだけではなく、致命的なミスや他人に対する危害にまで発展する恐れがあるということである。好きか嫌いかという以上に『自発的にやり甲斐・面白さを見つけられるセンス』が大切になってくるが、『自分が好きと思える集中できる要素+誰か・何かの役に立って貢献できているという感覚』がなければ仕事も勉強も上手くいかないし、人生全体も苦行めいたものになりやすい。
義務教育段階では五教科の平均を均しながら高めるような方法が重視されやすいが、人生全般における時間・労力の使い方では『自分が自発的に努力できる結果もだせそうな領域・活動』に集中投資したほうが得られるものは多くなりやすい。働くことや学ぶことが苦痛・義務ばかりになればいずれはその活動から遠ざかりやすいが、そこに楽しみ・充実・承認などを感じられれば、今やっている仕事・学びをもっと高めて極めたいとするモチベーションにもなる。
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