「趣味」カテゴリーアーカイブ

映画『ルパン三世』の感想

総合評価 89点/100点

キャスティングが好みに合っていると感じられるかどうかで評価の分かれる映画。個人的には『小栗旬のルパン三世・玉山鉄二の次元大介・綾野剛の石川五ェ門・黒木メイサの峰不二子』はすべて漫画のイメージに合っている感じで面白かった。

小栗旬は声優のような声芸でもいける俳優だったんだな、アニメ版のルパン三世に近い声色を使っているが、コミカルな愛嬌のあるキャラクターでありつつ、それほど違和感がなくて良かったと思う。

もんちっち風の髪型もだが、原作でルパンが愛用している濃い赤のビロードのタイトなスーツも似合っている。ちなみに映画が始まる前の『映画泥棒の犯罪CM』も、『こそこそちんけな盗みをしてるんじゃねぇぜ』のルパン三世バージョンになっていた。

声色という意味では、銭形警部役の浅野忠信もアニメを意識した声作りをしているのだが、銭形警部のほうが声を似せるのは難しそうで、小栗のルパンほど声の個性化には成功していない。しかし、浅野忠信の銭形警部も、作品世界にフィットした役柄になっており、要所要所で存在感を示している。

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映画『トランスフォーマー ロストエイジ』の感想

総合評価 78点/100点

前作『トランスフォーマー ダークサイドムーン』では、シカゴの都市でのディセプティコンとの大激戦が見所になっていた。このロストエイジはシカゴ決戦から3年後の世界が舞台になっている。

オプティマス・プライムをはじめとする“オートボット”は、地球を襲撃した悪の機械生命体“ディセプティコン”と同じ種族と見なされるようになった事から、人類とオートボットの関係は急速に悪化しつつあった。

反オートボット派の政治家やCIAは、KSIというロボット企業と癒着して『墓場の風』と呼ばれる戦闘部隊を派遣し、『オートボット狩り』の作戦を秘密裏に遂行している。墓場の風の猛烈な集団攻撃を受けて、オートボットは次々と捕獲され解体されていき、機械生命体の謎を解くためにその金属素材が採取され分析されている。

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東海大四高(南北海道)の西嶋亮太投手のスローカーブ。トリックスターのような緩急・表情・明るさの受け止め方。

九国大付属高(福岡)と東海大四高(南北海道)の試合は偶然リアルタイムで途中まで見ていた。序盤はピッチャーの投げ合いで、双方にタイプの違う先発ピッチャーを出してきたが、九国大付属のほうが重さのあるストレートの力で押す投手、東海大四高の西嶋亮太投手は『球種の多さ・緩急の変化・コースの低さ』を売りにしたテクニカルな投手という印象を受けた。

東海大四高(南北海道)の西嶋亮太投手のスローカーブ。トリックスターのような緩急・表情・明るさの受け止め方。

西嶋投手は次にどんな球を投げてくるかが読みにくく、高めの甘い球を殆ど投げてこないが、スローカーブや表情・動きなども、高校球児らしい正統派のスタイルというよりは、トリッキーな陽性のムードメーカー(相手にとっては感情を揺らす刺激)といった感じである。

ストライクも低めぎりぎりが多くそれで見逃し三振を稼いだが、フォークのような低めに落ちる球も決め球として持つ。バッターとすれば低めの球がストライクにくるかボールになるか(落としてくるか)の見極めが難しい。フォークをまともに当てたバッターは殆どいないので、ボールになるフォークと思って見逃すと、その時に裏をかくぎりぎりのストレートが来て三振になるバッターが多かった。

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映画『思い出のマーニー』の感想

総合評価 79点/100点

この世には『内側』と『外側』があって、自分は他人と上手くふれあったり交流することができない『外側の人間』だと思い込んでいる内向的な少女の杏奈。気管支喘息の発作がある杏奈は、美術の授業で写生をしている時に発作を起こして塞ぎ込んでしまう。喘息による健康上のコンプレックスや活発に動けないこともあって、学校の友達と親しく打ち解けることができずにいる。

血のつながりがない母親・佐々木頼子との関係も、母親が行政から特別な育児手当てを受け取っていることを知った時からぎくしゃくし始めている。頼子はとても優しくて杏奈を実の子供として大切に育てているのだが、手当てのことが脳裏にちらついて、自分が母親の本当の子供ではない(もしかしたらお金がもらえるから大切に育ててくれているだけかもしれない)という現実がのしかかってくる。頼子も杏奈のよそよそしい反応を感じ取って、どこか他人行儀な距離のある遠慮したやり取りになってしまいがちである。

自分の心を開くことができず、学校で友達がいないことも合わさって、杏奈はますます自分を外側の孤独な人間(みんなとは決定的に違っている人間)、誰とも親しく理解し合えない人間だと思うようになっていく。他者との交流を拒絶して自分の殻に閉じこもってしまいやすい杏奈の転機は、喘息の転地療法で親戚のおじさん・おばさんがいる『海辺の村』に行ったことから始まる。

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映画『るろうに剣心 京都大火編』の感想

総合評価 90点/100点

戊辰戦争から10年以上の歳月が流れ、西郷隆盛の西南戦争で“殺人のための剣”を生業とする士族の旧弊な残党勢力は敗れて、歴史の表舞台からの退場を余儀なくされた。武士の特権である帯刀を禁止された四民平等の明治の世、幕末動乱期の薩長のように暴力で地位や勢力を得ることは不可能になり、腕のある人斬り・剣客・無法者といえども刀を捨てて近代的な明治維新に適応するしかなくなったのである。

戊辰戦争で官軍(長州藩)について要人暗殺を繰り返した“人斬り抜刀斎”こと緋村剣心(佐藤健)だが、剣心の後に人斬りの暗殺者として官軍に雇われたのが志々雄真実(ししおまこと・藤原竜也)だった。志々雄真実は剣心に匹敵する剣術の使い手で、戦争では無数の敵兵を斬り殺し、政変では多くの幕府の要人を暗殺して、討幕に大きな貢献をした。

だが、新政府の大義名分を失わせる暗殺の秘密を知っているということで、志々雄は突如味方から裏切られて斬り付けられ、その身体に油を掛けられて激しく燃やされた。奇跡的に一命を取り留めた志々雄真実だったが、容貌の原型を留めない程の大火傷を負い、ケロイドとなった全身に薄汚れた包帯で巻きつけ、明治政府に対する『復讐の鬼』と化す。

『政府転覆・弱肉強食の新世界(弱者の自然淘汰)』のために、新しい太平の世から爪弾きにされて腐っている剣客や無法者を集め、反政府活動を行う一大勢力を結成した志々雄真実は、次々と地方の村落を勢力圏に収め始めた。危機感を募らせる明治政府は、繰り返し討伐軍を編成して志々雄一派が支配する村に差し向けるが、その全ては返り討ちに遭ってしまう。元新選組・三番隊隊長の斎藤一(江口洋介)でさえも、火計の罠にかかって部下を全員焼き殺され、遂に志々雄を討ち取ることはできなかった。

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腕時計をつける人は昔より減ったが、つければつけたで便利:時計の実利性とステータス性

腕時計には『時間確認・追加機能の実利性』だけではなく『高級品(装飾品)・ブランド(ファッション)のステータス性』があるが、現代では後者の『モノのレベルによる差違化・ステータス性の顕示』にこだわる人が過去よりも大幅に減少した影響もある。

腕時計をつけていないと社会人失格!?

時間と日にち(曜日)を確認するだけの実利的な目的なら、数千円~1万円台の時計でも十分にその目的を達せられるし、現在では1万円でも『電波時計+ソーラー電池+防水』があるので下手をすれば十万円以上の機械式よりも機能(精度)では勝る可能性がある。低価格モデルの機能性向上による高級時計のコモディティ化。

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