「趣味」カテゴリーアーカイブ

ワールドカップの占いタコ『パウルくん』がGoogleのトップページに現る。日本のギリシア戦に期待。

ワールドカップは日本に限らず『強豪国・個性のある国・知っている選手のいる国』の試合を散発的に見ているが、サッカーの歴史・クラブチームの格付け・有力選手の輩出率からして『欧州・南米中心の見方』になりやすい。

いいタコだった W杯占いタコ「パウル」くんをGoogleトップでしのぶ

特にワールドカップ以外の普段のサッカーリーグの試合を殆ど真剣に見ていない、『俄なテレビの前の観衆』である僕のような人だと、『スターダムな有力選手・欧州と南米の強豪国のイメージ』が先にあって見てしまうので、アジア(中東)・アフリカ・オセアニアがトリックスターの位置づけになりやすいな。

続きを読む ワールドカップの占いタコ『パウルくん』がGoogleのトップページに現る。日本のギリシア戦に期待。

『一蘭』のラーメンがインスタントラーメンになる。

『一蘭』は暫く行ってないが、豚骨ラーメンとしてはあっさりしたシンプルな味わいで食べやすい。『一蘭』はラーメン専門店というか、餃子・炒飯等の『ラーメン以外のサイドメニュー』が殆どないのが物足りない所ではあるが。

「一蘭」のラーメンが袋めんに、インスタント麺の常識覆すこだわり。

全店舗が24時間営業なのかは知らないが、真夜中でも食べられるラーメン屋ということで、昔は夜中にお腹が空いた時に立ち寄っていたな。意外にラーメン屋は営業時間が短いところが多く、『スープ売り切れで閉店』などの人気店では午後3~4時くらいでも閉まっている……。

続きを読む 『一蘭』のラーメンがインスタントラーメンになる。

映画『ポンペイ』の感想

総合評価 82点/100点

古代ローマ帝国の最盛期、『永遠の都』と称されたローマの南東約250キロにあるポンペイは、紀元79年、ヴェスヴィオ火山の大噴火と大地震によって都市が火砕流と火砕サージ(高温の火山灰・火山性ガス)に呑み込まれて壊滅した。

ヴェスヴィオ火山の噴火の後にも、大量の火山灰・岩石・土砂が数日間にわたって降り続き、ポンペイは地中深くに埋もれてしまい、皇帝ティトゥスの使者が目にしたのは火炎が燻るだけの灰色の荒野だったという。首都ローマも3日間に及ぶポンペイからの延焼被害に襲われたとされる。火山噴火で死亡したポンペイの被害者たちの姿は『遺跡に残された人型の空洞(鋳型)』を元に石膏像で復元されており、映画のプロローグにも灰色に炭化した焼死体の像(静態的な像でグロテスクなものではない)が使われている。

ポンペイに住んでいたとされる約2万人の人々のうちの約1割がこの大噴火で死亡したとされるが、映画『ポンペイ』のヴェスヴィオ火山噴火の映像表現は、ポンペイ市民の死因が『窒息死』だけではなく火砕サージによる『焼死』が多かったという新しい研究の知見を応用して、都市炎上の激しさを表現している。

ポンペイ全体が段階的に火災サージで呑み込まれて燃え上がる中、大きな岩石が無数に雨のように降り注ぎ、火山灰も大量に降り積もってポンペイが地中に埋もれていく。

続きを読む 映画『ポンペイ』の感想

映画『X-MEN フューチャー&パスト』の感想

総合評価 85点

特殊能力を持つミュータント(突然変異)とミュータントを恐れる人類が殺し合う未来を変えるために、ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)が過去にタイムトリップして歴史を変更しようとする。

キティ・プライドの持つ能力は、相手の精神を時間を超えて過去や未来に送り込むことができるというものだが、通常の人の精神力では数時間から数日感の時間転移にしか耐えられずに発狂する。人類が『センチネル』というミュータント殺戮のロボット兵器を開発することになる『歴史の転換点』は1973年であり、数十年間の精神のタイムトリップに耐えられるのは不死の身体を持つウルヴァリンだけであった。

人類を滅亡させかねないという『ミュータント脅威論』を掲げてセンチネル開発を推進しているのは、小人症のボリバー・トレスク博士だが、トレスク博士は捕獲したミュータントからDNAを採取するための人体実験を繰り返している。そのことを知って怒りに燃えるミスティーク(ジェニファー・ローレンス)は、『トレスク暗殺』を計画するが、トレスクを殺害してしまえば、ミュータント脅威論が議会で承認されてミュータント排斥の世論も沸騰することになる。

センチネル開発には何にでも自在に姿を変えられるミスティークのDNAが必要なのだが、現時点の歴史では『トレスク暗殺→ミスティーク逮捕とDNA採取→議会でのセンチネル開発予算の承認→センチネルの完成』という流れがあり、センチネルを作製させないためにはミスティークのトレスク暗殺をやめさせなければならない。

続きを読む 映画『X-MEN フューチャー&パスト』の感想

映画『万能鑑定士Q モナ・リザの瞳』の感想

総合評価 76点/100点

原作である松岡圭祐の『万能鑑定士Qの事件簿(万能鑑定士Qの推理)』は、あらゆる分野・芸術・骨董の網羅的な知識(驚異的な記憶力)を持っている美人鑑定士の凛田莉子と角川書店の若手イケメン記者の小笠原悠斗が活躍するライトノベル風のミステリー小説。松岡圭祐はカウンセリングとSFチックなクライムサスペンス(政治・経済・宗教まで何でも絡む)を融合した『臨床心理士シリーズ』からちょこちょこ読んでいたが、キャラクターの造形とストーリーの拡張の仕方が上手い作家である。

万能鑑定士Qシリーズは、映像化を見越したようなミーハーな人物設計や本のカバーイラストとは裏腹に、ミステリー部分の謎解きや様々なジャンルに及ぶ『芸術品・流行・文学や映画・印刷技術(印刷物)・ファッション・フランス料理』などに関するトリビアは意外にしっかりしていて面白い。

著者の資料収集・リサーチの手間は相当なものだと思うが、ある意味では『自分が興味関心を覚えた分野・物事の細かな情報』を起点にしてミステリー化する才能に恵まれているのだろう。小説は一冊一冊全く異なる事件・テーマ・トリビアを扱っているので飽きが来ないが、ミステリーの謎解きや蘊蓄のネタは面白いけれど小粒なものが多いので、映像化に向いているかは微妙なところもある。

映画版の『万能鑑定士Q モナ・リザの瞳』は、ルーヴル美術館のアジア圏代理人・朝比奈(村上弘明)から鑑定能力を認められた凛田莉子(綾瀬はるか)が、『モナリザの真贋の鑑定』をするためにトレーニングを受けていく中で、その鑑定能力が低下して失われていくという話がメインになっている。

続きを読む 映画『万能鑑定士Q モナ・リザの瞳』の感想

映画『そこのみにて光輝く』の感想

総合評価 78点/100点

北海道の函館市の鄙びた街を舞台に、生き甲斐を喪失して彷徨う孤独な男と暗く貧困な家庭環境に耐えて春をひさぐ女との恋愛を描く。

トタン屋根とプレハブ小屋のような家屋、仕事のない地方での貧困と売春(ピンク小屋)、家や親の後見がない女性の悲哀、ダイナマイト発破の危険な3K仕事、介護保険がない時代の自宅介護、ヤクザ崩れの地元実力者の愛人の囲い込みと恫喝など、原作の時代設定は平成の現代というよりは昭和40~50年代辺りをイメージしたものなのだろうか。

山の発破の仕事で起こった死亡事故に責任を感じている達夫(綾野剛)は、仕事を辞めて世捨て人のような一人暮らしを静かにしている。達夫は酒を飲んだりパチンコを打ったり散歩をしたりしながら、気ままで自堕落な生活を送っていたが、ある日、パチンコ屋でライターを貸してやったことが縁で拓児(菅田将暉)という同世代の遊び人風の青年と知り合いになる。

拓児には暴力事件を起こして少年院に入院していた前歴があるが、裏表のない気のいい奴ではあり、ライターのお礼に達夫に自宅で昼飯を食べさせてやるから来いと誘う。季節は暑い夏、屋根が錆びて古びたプレハブの家屋の奥の部屋から、拓児の姉の千夏(池脇千鶴)が汗ばんだ肌を露出した無防備な下着姿でタバコを銜えながら姿を現し、達夫は目のやり場に困っている。

女優の池脇千鶴は久しぶりに見た気がするが、『そこのみにて光輝く』では中年女性の熟れた色香を漂わせる池脇千鶴の肉のついたヌード・絡みありの演技が、昭和の日活ポルノロマン的な郷愁と悲哀を湛えている。

続きを読む 映画『そこのみにて光輝く』の感想