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『永谷園 たらこ茶漬け』が近所のスーパーで売っていない(仕入れられなくなった)謎。

どうでもいい話題なのだが、かれこれ10年近く(もしくはそれ以上?)、近所のスーパーやコンビニから永谷園のお茶漬けシリーズの中の『たらこ茶漬け』が完全に姿を消してしまい、買いたくても買えない状況が続いていた。

『のり茶漬け』と『さけ茶漬け』ばかりが山積みされているのに、恐らく一番人気があるだろうと思われる『たらこ茶漬け』だけが仕入れされなかったため、勝手に明太子の原価高騰などの製造コストの問題か何かのために販売を中止していたのかと思い込んでいた。

一度、店員か店長にでもたらこ茶漬けを仕入れて貰えないか(なぜ急に店頭から姿を消してずっと入荷されないのか)聞いてみようとも思っていたのだが、『今日も無いな~。もう製造中止にでもなったのだろうか』と思っているうちに、何年かの歳月が経って殆ど存在を忘れかけていたのだが、先ほどふと思い出して検索してみた。

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浅田真央と金妍兒(キムヨナ):伝わるフィギュアスケートの緊張感と近代オリンピックの精神性

浅田真央選手がFPで自己最高の142.71点をマークする素晴らしい演技を見せて、SPの不運を払拭するような満面の笑顔を浮かべた。順位も16位から10位まで大幅に上昇させた。キムヨナ選手はSPとFP共に安定感のある演技を見せて銀メダルを獲得、競技種目の総合成績ではライバルとして並べられることの多い浅田真央を上回ったが、二人の選手の演技はメダルの有無・点数の高低だけでは測れない素晴らしいものでもあった。

フィギュアスケートという競技種目は、横に並んだ相手と直接競い合うスピードスケートやスノボークロスなどと違って、『観衆に見られる自分の意識との戦い』がダイレクトに結果に結びつく種目、横にいる相手に負けまい(抜かせまい)とする剥き出しの闘争心ではなく、『高度な自己制御・自己管理』が常に求められる緊張度の高い種目だと感じる。

五輪フィギュア:浅田6位 3回転半成功 涙の自己最高

そもそもフィギュアスケートは、スノボークロスのように自分の横で同時に競い合っている他の選手がいない、自分の順番が回ってきた時にどの選手も自分一人で滑って観客が注視する中で最高の演技をしなければならない(スノボーハーフパイプなど同じような種目は他にもあるが)。

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映画『ラッシュ プライドと友情』の感想

総合評価 91点/100点

1970年代半ばのF1には、イケメンで女好きなジェームズ・ハント(クリス・ヘムズワース)と職人気質で生真面目なニキ・ラウダ(ダニエル・ブリュール)という対照的な二人の天才ドライバーがいた。当時のF1マシーンでさえ270キロ超の時速を出して走ることができ、約20%の確率でF1ドライバーはレースで事故死する運命に常に晒されているという。

正常な神経とリスク判断では、0.01秒単位のわずかな操作ミスやメカニカルエラーであの世にいく異常なスピードで難易度の高いコースを走り抜くことはできない。冒頭で語られるように、F1の第一線で生死を賭けてトップを競り合うようなドライバーは多かれ少なかれまともな精神状態や人間性ではいられない。

狂気的なリスクテイカーか自分は特別な天才だと思い込める自信家、一般社会に適応できない変わり者、突き抜けた刺激と成功を追い求める野心家、それらの性格と合わせて何らかの手段でレースやマシンに必要な大金(スポンサー)を集められる者が、F1の上位層にまで上り詰めてくる。

容姿端麗で体格にも秀でたイギリス人のジェームズ・ハントは、裕福な生活をして好みの女を抱き、わいわい仲間と騒いで美味いモノを食べる、自分の持てる能力を出し切り人生を最大限に謳歌するために、F1の頂点を天性の才能と決死のリスクテイクで目指す。

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映画『スノー・ピアサー』の感想

総合評価 80点/100点

2014年、人類は長期的な懸案である地球温暖化を決定的に抑制するため、新開発された冷却物質を大量散布したが、過剰冷却効果によって地球の気候は急速に氷河期のような寒冷気候となり、人類と地上の生物は絶滅の危機に瀕することになった。17年後の2031年、人類が唯一生存を許された空間は、核融合の永久機関で地球上を走り続ける列車『スノーピアサー』の内部だけとなり、そこには先頭車両にセレブな支配階層、後部車両に奴隷的な貧困階層が位置する『厳格な階級社会』が形成されていた。

列車スノーピアサーは世界一周の高速鉄道網を建設したいという鉄道王ウィルフォード(エド・ハリス)の夢を実現したものであり、ウィルフォード社が所有・管理するスノーピアサーはウィルフォードを絶対的な独裁者とするミニチュア国家となり、富裕層と貧困層の階級対立が次第に激化していた。過去に後部車両の貧困層が一斉蜂起する革命的事態も勃発したが、マシンガンなど重火器の武力を保有するウィルフォードらに対抗することはできず、大量の犠牲者を出して鎮圧されてしまった。

スラム街のような劣悪で不潔な環境で寝起きして、強制的に各車両での労働・役割を割り振られること(あるいは過去に極限の飢え・渇きの状態を放置され続けて大勢が死んだこと)に不満を覚えていただけではなく、後部車両に子供が産まれても一定の年齢に達すると取り上げられてしまう。前方の車両へと子供たちが連れて行かれてしまうことに、親たちは不満・怒り・心配を募らせていたが、連れ去られた子供たちがどのようにして生活しているのかは何も分からない。配給される食糧も、真っ黒な色をした得体のしれない不気味なプロテインブロックのゼリーが一種類だけである。

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映画『マイティ・ソー ダークワールド』の感想

総合評価 78点/100点

オーディン(アンソニー・ホプキンス)を主神とする北欧神話を題材としたファンタージ・アクションで、オーディンの二人の息子のソー(クリス・ヘムズワース)とロキ(トム・ヒドルストン)の対立・協力を軸にしながら神と魔物の戦いの物語がしていく。

神々の世界であるアスガルドの王位継承者であるソーと地球に住む人間の女性のジェーン(ナタリー・ポートマン)との恋愛も随所に織り込んでいる。『マイティ・ソー ダークワールド』では、ジェーンがダークエルフのエネルギーである“エーテル”を偶然身体に取り込んでしまったことで、ダークエルフから狙われることになり、ソーがジェーンを救うという流れになっている。

『マイティ・ソー』の前作では、王位簒奪を企図する弟のロキと兄のソーとの対決が中心になっていたが、第二作の『ダークワールド』では表面的ではあれソーとロキが協力してダークエルフと戦う内容になっている。

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映画『TRICKトリック ―劇場版― ラストステージ』の感想

総合評価 73点/100点

自称天才マジシャンの山田奈緒子(仲間由紀恵)と超能力のトリックを暴くことが好きな大学教授の上田次郎(阿部寛)がコンビを組む『トリック』の最終作。

ある貿易会社が、南洋のジャングルの秘境に眠るレアアースを採掘しようとしていたが、その地域に住むムッシュム・ラー村の原住民の部族が立ち退きに反対していて採掘事業を始めることができない。

原住民の部族がレアアース採掘に反対する理由は、部族が信仰している呪術師(シャーマン)が『土地を採掘すれば大惨事が起こる』と予言しているからなのだが、貿易会社は上田次郎に呪術師の予言・魔力がイカサマであることを見破って欲しいと依頼してきた。

まとまった研究資金の報酬に目の色を変えた上田は、相棒の山田奈緒子を誘って南の島に飛びジャングルを旅するのだが、奇妙な毒虫に咬まれて背中が腫れ上がり、高熱を発して苦しむ。同行した医師(北村一輝)が抗生物質を投与したが効き目がなく、部族の呪術師(水原希子)に不思議なヒーリングの力で病気を治すという宗教治療を依頼することになる。

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