HYDEの『年齢を気にしない』のロングインタビューと全力でチャレンジングに生き抜く姿勢

ラルクアンシエルのHYDEの『年齢を気にしない』の発言は堀江貴文氏も似た事を言っていた。個人的には同意だが『自分はもう年だ・年齢相応に』を口癖にさせる拘束的な社会構造と無難な人生設計の影響は強い。年齢・他者との比較・子供、あるいは職業・経済の下部構造でも自意識は変わる。

ロングインタビュー「HYDE」

精神的に老け込まず、他者に説教臭くならない為にどうすべきか、自分自身が意欲的かつ魅力的に人生に向き合い続けるにはどうすれば良いのかは難しい課題ではある。

節制して太らない(極端に体型を崩したり動きを重たくしない)とかいう身体基盤や意識改革も関係するが、その為に「人並みの生活や常識感覚・手堅い人生設計」など何かが犠牲になりやすい面ももちろんあると思う。

ラルクのHYDEをはじめ、自分の業界で成功して知名度を得たり財を為したりしたアーティストや起業家(実業家)は例外で一般化できないとは思うが、雇用・給与の下部構造の縛りが弱い故の身軽さもあり、「ポジティブ・フィードバックによる気力の充実」の恩恵もあるだろう。

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マウンティングで優越を示したい心理と現代社会における孤独・不安(自己の存在意義の実感の希薄化)

ヒトが類人猿から進化した本能と有限の資源・権限を配分(競争の事前調整)する為の社会を持つ以上、サル山的なマウンティングの欲望や不快を皆が離脱する事は難しい。

他者との差異確認が、世俗の行動や経済・生殖の仕組みを維持してきた面もある。執拗なマウンティングは人間的な魅力を落として不快な存在として敬遠されるだけだが、「他人よりも優れた自分でありたいという欲求」はポジティブに働けば向上心や現状突破の勢いになることもある。

知らぬ間にあなたも!? マウンティング経験アリ6割以上

皆が物質的に完全に平等というのは『共産主義』が描いた夢、皆が関係的・承認的に完全に平等なのは『太古の部族共同体』にあったと想像される桃源郷だが、人は『知恵(自他参照)の禁断の実』を食べ文明・経済機構を確立した事で、『他者との差異・影響力の強弱』を巡る自己の価値づけの印象操作に必死になりやすくなった。

端的には、人間は文明社会や資本主義の仕組みにより、自分の人生や幸福に対して『孤独な自己責任』を科されやすくなり、『他者と苦楽を共有する感覚』が衰退した。不幸・貧困・絶望などの苦境に陥っても、共同体的な『苦痛の分担・慰めの承認』は得られにくく、『自業自得・自己責任』と切り捨てられる予期が現代社会にある。

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