自然公園を歩きながら中秋の名月を眺めたが、自然光というより人工の照明灯のようなまばゆい明るさが印象的だった。強い明るさからスーパームーンという和風ではない英語の響きもしっくりくる。今夜(9月28日)もスーパームーンが見えるかな。
満月に腰かけて 中秋の名月、各地の空に
スーパームーンの光度の強さは特別だが、月はその陰影ある明るさが『幻想的・詩情的』な地球の衛星だ。幻想的であると同時に、アポロ計画に象徴される人類の科学文明で唯一到達できた『現実的な天体』でもある。宇宙の無限の広がりに対し、人類の知性・技術が微かに掴んだ『有限距離の実感』は、可能性の力感でもある。
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ペットの面倒を最期まで責任持って見ることさえ大変だが、身体・判断が弱まり意思疎通も困難な高齢者を最期まで世話するのも実に大変な仕事で、自宅・施設での高齢者虐待問題の深刻化にどう対応できるか。
<殺人未遂>97歳の首絞めた疑い…特養職員を逮捕 大阪
何もできない赤ちゃんは次第に「できること・知っていること」が増え、世話をする親の手を離れていく事に希望と寂しさがある。人は一定の年を超えると赤ちゃん返りするとも言われる。「できなくなる・分からなくなる」の喪失プロセスは、必然に「人に頼らなければならない介護」を生むが、介護とビジネスの相性は良くない。
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“記念日・土産・プレゼント・外見変化のホメと比較”は好きな女性も多いが、「女性ジェンダーの型にはまったライフスタイル・人間関係」は「牽制する見られる性」に同一化し過ぎて窮屈にはなる。
正直、ウザイ!! 女性同士のめんどくさいオンナの習慣「悪口大会」「中身のない会話に付き合う」
女性でも「女同士の関係・会話」が好きな人、「男との関係・会話」のほうが得意な人は分かれる。男性は嫌ってない女性に対してはちやほやしがちだから、居心地がいいのはあるが、男(女)ばかりに行く女(男)というのは、男女問わず同性間では印象が悪くなりやすい。同性と異性では関係調整法がかなり異なる。
男でも女でも同性間では「潜在的な同調性と競争性の兼ね合い」が働きやすく、性の要素が原則介在しないので、合う相手と合わない相手がくっきり分かれやすいケースがある。円滑な同性関係の成立は「相手との均質性・同調性の高さ」が元々高くて自然体でいける相手か、相互の差異に配慮し目立たないようにしているかが多い。
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総論賛成・各論反対は代議制・間接民主主義の限界だが、選挙で判断しづらい各論のリスクを、事前に排除できる仕組みが立憲主義(違憲な法の無効)である。安倍政権の問題は強行採決より憲法機能・三権分立の軽視にあるだろう。
<安保法案>賛成多数で可決・成立
立憲主義は『多数決で決定可能な法律・政令・制度の限界』を示すもので、例えば『民主主義・基本的人権そのものの停止』は、いくら国会ですべての議席を独占する与党の議員が賛成しても議決できないという事である。現行憲法では『平和主義の変更』も議会の多数決では決定できない為、本来は改憲手続を要す。
安倍首相のロジックでは、集団的自衛権の概念で括る多くの項目にわたる『自衛隊の海外での活動範囲・武力行使可能性』は、『平和主義の変更』ではなく『積極的平和主義への転換』で合憲という事になる。憲法学者・判例・元最高裁判事・国民の一定以上の割合が、首相・自民党の持論に依拠した合憲判定を承認していない。
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人文学は科学・実学ではなく経済活動・職業能力に直接に役立つものではない。「人類の諸活動の履歴と社会調査を踏まえた基礎教養かつ批判精神」で、システムへの適応ではなく、『システム変更(ヒューマニティ)の土台』となる知性・感性・表現を担い守る学問である。
文系学部の改廃に、怒りの声多数
人文学は英語で“humanities”と表記される。知的に優れた人間が心(総合的な感受性)を失わない為の知の系譜、人間的・倫理的であるための学問といっても良い。本来は理系・文系の二分法や実利主義・就職の損得勘定で切り捨てて良い学問体系ではない。人間性を志向する人類の経験的・言語的な共有知である。
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『友達を選ぶ大切さ・断る勇気』の言い古されたスローガンを思う。『嫌がる事を強制される関係・人格や自由が虐げられる場』を見抜いて離れ『類友にならない自己形成・環境調整』ができるか否か…。
琵琶湖の16歳水死、泳げぬ少年落とした疑い 3人逮捕
中学時代からいじめられ、嫌々呼び出されていたような関係なら避けるのは難しかったかもしれないが、「コワモテの先輩への憧れ・同調(外部への示威)」や「やりたいことがない故の不良集団への参加」などで、思わぬ不幸や犯罪に巻き込まれてしまうケースも多い。少年問題に限らず反社会的勢力の人間関係にも共通する構造である。
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