プロスポーツ選手は『金銭・名声』の為に腕を磨く動機づけも強く引退後に不摂生・贅沢・女等で身を持ち崩す者も多いが、辰吉丈一郎はボクシングを利益・期間不問の『道』とした感じがある。
辰吉丈一郎が無収入でも引退勧告されても「ボクシングをやめない理由」
薬物逮捕で騒動を起こした清原和博は高級車を買い集める車道楽が銀座遊びと併せ『経済難』の一因になったとされるが、薬師寺保栄(辰吉が挑発して敗れたが)も車好きで知られる。辰吉は大金を得た後も『車や豪邸・女・夜遊び・外見』等での享楽・虚勢に関心を奪われた形跡が薄く、ボクサーとしての鍛錬の日課を乱さないストイックさは際立つ。
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自然な出生率の高さは先進国にない『多産多死・農業経済(無教育の子供でも労働力)・人権や社会保障の不備・婚姻出産の義務的な社会的圧力』等の条件で導かれてきた。
ホラン千秋の正論「少子化をなくそうと思って、子どもを産むわけじゃない」にうなずきまくる
出生率の高い国・地域では『子供は産むか産まないか迷って選択するわけではない=子供の出産は家系と家業(労働力)を維持する義務かつ親世代・家の直接的メリットになる』前提が見過ごされやすい。現代の先進国では『好きな異性と子供を為したい選別』と『子供の物心両面の幸福追求』の条件面のハードルの高さがある。
出産奨励金を1000万円出したとしても、少子化が劇的に改善するとは考えにくい。『子供を産むほど家・親・経済のメリットになる=子供の教育や能力と無関係に食える雇用(農業・工業の誰でもできる仕事が多い産業段階と素朴な人の意識)がある』や『非選択的な皆婚・皆出産の社会的圧力』がないと難しい。
根本問題は、出産奨励金1000万円や高校教育までの完全無償化等をして無理に子供を産んでも、経済面では現代社会の非正規化・低賃金化・仕事の高度化と選り好み等で『稼げる子供数』は大きく増えない為にペイしないという事だろう。産めばほぼ自動的に社会が期待する平均の労働者・納税者になれる産業構造が消えている。
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受験に失敗した高校三年生の兄が、それをからかった小学五年生の弟を刺したという事件か。少し前も受験で母子の心中事件があったが『詰め込み時代の受験ノイローゼ』のようなものの再来が起こっているような感覚にさせられる。
受験の失敗を人生の失敗とする短絡な白黒思考だが、学歴の競争と格差社会の将来不安・不利が結びつきやすくなっており、それに対する挫折感にセンシティブになりやすいのかもしれない。
小5弟刺した高3逮捕=殺人未遂容疑―滋賀県警
「レールに沿った生き方」とか「リスクの小さな進路」とかにもつながるが「一つだけの価値観・生き方・人間関係」だけに凝り固まって「これがダメになったらすべてダメ」と考えるのは人生の破滅・転落・事件を導きやすい。思春期挫折症候群なる概念もあったが「これがダメならどうするか」の柔軟さと方向転換が大切だ。
人生では思い通りにならない局面や逆境が少なからず起こってくるものだが、『他人』や『モノ』に当たって殴ったり刺したり壊したりしても、本質的な問題状況は何も解決せず余計に自分の立場が悪化する(あるいは殺人・傷害致死等で人生が破滅に近づく)。
続きを読む 高学歴・高収入であれば現代の『勝ち組』といえるのだろうか?:格差社会で過熱化する学歴競争の揺り戻し現象の弊害 →
ディープラーニングの人工知能が人間の知能を超える『2045年のシンギュラリティー(技術的特異点)の予言』は、クラウド、IoT、ビッグデータ、ロボット工学等と有機的にリンクするが、AIに人の仕事が奪われるという悲観の背後には『機械・ロボット・コンピューターに代替されない人間の能力・脳の本質』もある。
今私たちが使うスマホは約20年前の国家プロジェクトで使われたスーパーコンピューターを凌駕するコンピューターであり、ムーアの法則に陰りが見えてきたとはいえ、小型化・高性能化のコンピューターのハードウェアの進化は急速だ。2045年には現在の『京』に相当するCPUや量子PCを個人が携帯するとも予測される。
21世紀半ば以降に、世界の仕組みや仕事のあり方がどのように変わるのかは確実な予測が困難だが、『あらゆるモノ・場面と知識・情報の効果的結合』が極めて強力な計算機(自動学習型の人間知能と区別困難なAI)によって実現されるモデルなのだろう。IoTの進化版としてIoE(万物のインターネット)なる概念もでてきていたりで、そこまで何でもかんでもすべてをネット接続すべきニーズがあるのかは疑問だが……
端的に、モノ・場面と知識・情報が現時的かつグローバルに結合されるようになれば、国家・法の権力による規制障壁や事前調整はますます崩される。市場原理・金融取引による格差拡大が憂慮されるが、ロボット工学や生命工学の『人間の身体・作業の代替率』が未来の人間の仕事・収入や健康・寿命に大きな影響を及ぼすのか。
世界の共通言語として『英語』は依然として強い影響力を維持するだろうが、21世紀後半には『計算機言語(プログラミング言語)とAIに関する言語センス』がスキルとして高い価値を持ち、イスラム教徒の人口ボリュームの増大によって『アラビア語』の話者も増える。政治・民族・宗教に技術革新がどう作用していくか。
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