舛添要一都知事の海外出張費の高さは妥当なのか?:スイートルームやファーストクラスは箔づけに必要か?

舛添要一都知事の自意識では『東京都の首長は別格(他の自治体より上)・ホテルや航空機のランクによる権威付け』があるのだろうが、本当にホテルの部屋の値段の高低で会わない要人がいたかが問題の本質だろう。

<都知事の海外出張費>首都圏3県知事から「高過ぎる」批判

米国の会議室付きスイートルームは5泊計73万5600円だそうだが、部屋を借りなくても高級ホテルなら会議室は会議をする際の時間指定で借りられそうなものだが。部屋は頻繁にスイートの会議室を利用していたならまだ納得できるが、飛行機は別にファーストクラスでなくても良い。1回の出張で知事一人約300万はやはり高過ぎる印象がしてしまう。

続きを読む 舛添要一都知事の海外出張費の高さは妥当なのか?:スイートルームやファーストクラスは箔づけに必要か?

日本の女性の離婚率が高いのは30~34歳:早い時期の離婚と熟年離婚の増加

30~34歳の離婚率の高さは『方向転換のしやすさ・問題改善の見込みの低さ』の要因があるが、『生活費を渡さない』等で家庭生活の維持ができなくなるケースも増えている。

日本で一番離婚率が高いのは30~34歳の女性 統計から読み解く、アラサーで夫を見切る背景

なぜ生活費を渡さなくなるのかの理由にも拠るが、現代では昔の結婚のように夫が一人だけで扶養している家庭は少なく、個人差はあるが給料全額を妻にそのまま通帳で渡すような夫ばかりではなくなっていて、過去と比べると『夫の収入の安定度』が落ちた所はある。離婚事例では、結婚生活の途中で働く意欲を喪失した人もいる。

続きを読む 日本の女性の離婚率が高いのは30~34歳:早い時期の離婚と熟年離婚の増加

10年間で妊産婦の自殺者が東京で63人:産後うつの希死念慮が影響か?

『マタニティーブルー・産後うつ』の認知度は高いが、産後うつの自殺リスクについての言及や統計調査は今まで無かった。精神疾患の既往でリスクが上がるので、産婦人科と精神科の連携が必要になる。

<妊産婦自殺>10年で63人…東京23区 産後うつ影響か

妊産婦の自殺者数は10年間で63人で日本の自殺者数に照らせば少ないが、高齢の老衰・貧困や不治の病気を苦にした自殺と比べ、本人の精神的な混乱や意志の薄弱さの度合いが大きい。適切なメンタルケアやヒューマン・サポートがあれば『自殺を回避できた可能性』が高くその意味で積極支援の効果が期待できると思う。

続きを読む 10年間で妊産婦の自殺者が東京で63人:産後うつの希死念慮が影響か?

美人論、なぜ現代社会では『外見・容姿の美』が極端に重視されるようになったのか?:美人は生涯で3600万円得をする。

美人はその定義に『当該社会で生活する人々の多くが視覚的に美しさや好ましさ(理想的な人の形態の投影)を感じる』を含むから、仕事や人間関係で得をしやすいのは道理だが、外見が昔よりも重視されやすくなった文化モードの変化もある。

「美人は3600万円得」との研究結果「整形すべき」の声

昭和後期頃までは『人は外見より中身・外見について比較する事は好ましくない』の道徳規範がかなり強くて、表立ってルックスの差異は語られなかった。産業構造が土・油で汚れる肉体労働の多い第二次産業中心で日本がそれほど豊かではなかったこと、メディアや美容ビジネス、ネットの影響が弱かったことも影響するか。

メディアが発達しておらず交友関係も狭い途上国の村落等では、美人かそうでないかの優劣コンプレックスは小さく、美人か否かでそれほど人生のプロセスや自己評価も変わらない。だが韓国が経済発展してから、先進国的に洗練された容姿の美人・イケメンが増えたように経済と外見の自意識・美への投資はかなり相関するようだ。

一昔前の『韓流ブーム』では、KARAや少女時代、東方神起などビジュアルを売りにしたアーティストやペ・ヨンジュンなど俳優が日本で話題になった。韓国の芸能戦略は『先進国の自意識に並んだ近代化のアピール』も兼ね、ファッションやスタイルが日本より洗練されてないと見られるアジアの新興国を脱した主張性もあった。

続きを読む 美人論、なぜ現代社会では『外見・容姿の美』が極端に重視されるようになったのか?:美人は生涯で3600万円得をする。

砂漠の風土・生活様式と一神教の宗教の本質:過酷な自然と向き合った人間と信仰

キリスト教やイスラームは不毛の乾いた大地で有限の資源を奪い合ってきた『砂漠の宗教』の出自を持つ。山・森林・水に恵まれ和を尊ぶ温暖な日本から一神教の信仰や歴史は見えづらい。砂漠において和は心の持ちようではなかった、『和』は渇ききった自分が漸く手に入れたコップ一杯の水を分け与えられるかを問う生のシビアな現実であった。

中東や北アフリカの途上国では紛争・テロ・犯罪が絶えず、ムスリムには過激化する者も出るが、砂漠の宗教・部族(ユダヤ人起源)の宗教でもある一神教は元々『信仰・正義の為の戦い(神の命令による殺戮)』を否定しない。努力して平和や博愛を実現する理想もあるが、戦って生き延びた砂漠の風土の影響は水面下にある。

続きを読む 砂漠の風土・生活様式と一神教の宗教の本質:過酷な自然と向き合った人間と信仰

大人の『鈍感さ・スルー力・処世』は、子供の繊細さや純粋さを失わせるが……他者と向き合う真摯な姿勢

大人になると『鈍感さ・スルー力・処世』によって子供の傷つきやすい気持ちが分かりづらくなるが、極端に繊細な心のままだと厳しい現実に耐えられない。順境(安楽)にあれば逆境(苦痛)に共感するのは難しくなりその逆も然り、人が『他者の他者性』と世代・境遇・性別・感情を超え向き合う事はどこか演技的要素を持つ。

その意味で『あなたの気持ちが分かる』や『私もあなたと同じだった』という善人・理解者としての発言を、迷いなくストレートに言える人は、悪くはないが『経験主義・常識論を介した人のあり方の決めつけ(この場面ではこう感じるべきの類型化)』の強い人だろう。共感や同情の強制性(自他同一視)が息苦しさにもなる。

続きを読む 大人の『鈍感さ・スルー力・処世』は、子供の繊細さや純粋さを失わせるが……他者と向き合う真摯な姿勢