張成沢を粛正した北朝鮮は“マフィア国家”というより“前近代の専制主義+個人崇拝型の共産主義体制”

故金正日の義弟で北朝鮮(金正恩体制)のナンバー2と目されていた張成沢(チャンソンテク)・前国防委員会副委員長が、12月に入ってから突如失脚して間もなく粛清(処刑)されてしまった。

「北朝鮮はマフィア国家」古屋拉致問題相、張氏処刑受け

金正恩の後見役として『金正日体制からの権力継承』に成功したと見られていた張成沢だったが、この粛清によって北朝鮮が最高権力者個人(第一書記)と第一書記を領導者として担ぎ上げる軍部に支配された『擬似的な王朝体制・専制主義国家』であることを改めて示した。

共産主義(人民共和国)を詐称する擬似王朝(擬似帝政)である北朝鮮においては、ナンバー1(第一書記の最高権力者)以外のナンバー2や3、4の席次の権力・権威・党内の影響力には『暫時的・委任的な意味合い(第一書記から与えられた形の権限)』しかなく、第一書記の判断ひとつで2番目の実力者でも3番目でも即座に首が飛ばされたり、本当に生命まで奪われてしまう危険な独裁体制である。

この点が同じ共産主義国家でも、党内の席次主義・官僚主義の政治体制をベースとして『個人崇拝・国家主席の世襲』を禁じている中国との最大の違いである。一切の手段を選ばずに膨大な人民・党員を粛清した怪物的な独裁者・毛沢東でさえもその地位と権力を自分の子・孫に世襲させることはなかったし、血縁者の一族で権力を掌握し続けるつもりが初めからなかったとも言われ、自らの子を国共内戦で死なせたり、妻の江青含む五人組と苛烈な権力闘争を繰り広げた。

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皆子山(971.5メートル)でボーイスカウト13人が遭難・無事下山。子供を引率する登山では『遭難しない登山』に万全を。

結果的に、全員無事に皆子山から下山できたようで良かったが、こういった何とか下山できたケースであっても、『下山予定時刻の超過・関係者による遭難したのではないかの心配と当局への通報(捜索救助要請)』があった時点で『遭難』と見なされることになる。

大人の単独行・少人数の入山であれば、道に迷ったり天候悪化に遭ったり怪我をしたりしたことを理由とする『予定時刻を超過した真夜中・翌朝の下山』は他人に生命の危機を知られていないという意味で統計に加算される『遭難』ではないが、『実質的な遭難(ほぼ遭難に近い事態)のリスクを踏んだ登山』としての自省は求められるだろう。

皆子山:遭難情報で捜索の小5ら13人 全員が無事下山

登山は人と一緒に登るのは楽しいけれど怖いものでもあり、特に“初心者・子供”となると、安全登山で時間通りに確実に下山できるように計画するためには、『山の難易度・季節・天気・行動時間・装備』を十分に検討しなければならない。

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“夫婦(カップル)はどうして顔が似ているのか?”と“顔が似ているか否かの判断基準”

男女のカップリングは社会経済的要因を過度に重要視しない人であれば、社会的バランス理論によって『外見的・性格的な魅力のバランスが取れた相手』を選びやすいとされるため、一般的に何となく『お似合い(似たような雰囲気)のカップル』に落ち着きやすい。

男女相互の魅力のバランスの基準には、『外見・性格・価値観において自分との類似性が高い相手』も含まれているが、厳密にどのくらいの割合のカップルが有意に顔(外見)が酷似しているのかまでを調べた研究はない。

社会的バランス理論でも『総合的な魅力のバランスや類似性』のほうが強く働くので、『顔だけの酷似』がどれくらいの頻度で発生するかははっきりしないし、『カップルを見る側の主観的な判断・印象』にも相当に大きく左右される。

「夫婦は顔が似てくる」は間違い!そっくりカップルが生まれる意外な真相

本当に『夫婦は顔が似ている(自分や親に顔が似ている相手を無意識で選ぶ人が多い)』のかは統計的な根拠が確実にあるとまでは言えず、大きな財産や権力、地位が関与しないカップリングのケースでは、『自分の外見の一般的な評価水準』は『相手の外見の一般的な評価水準』と概ね同じ程度であることが多いということまでしか言えないだろう。

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ドン・ヘラルドやマリリン・マンローの名言(アフォリズム)と雑感

If I had my life to live over, I would try to make more mistakes. I would relax. I would be siller than I have on this trip.

Don Herold

私がもう一度人生を生きられるとしたら、今よりももっとミスをしようとする。リラックスして、今回の人生の旅よりもっと構えずにバカになりたいね。

ドン・ヘラルド
(ロバート・ハリス『アフォリズム』より引用)

『もう一度人生をやり直せたらどうしたいか?』という問いには、『もっとしっかり勉強しておけば良かった・もっと進学や就職を真剣に考えるべきだった・あの時にミスやバカをしないようにすべきだった』というような“今よりもストイックな生き方”を求める答えや後悔が多かったりする。

アメリカの作家のドン・ヘラルドは、64歳の時に書いたエッセイ『もっとたくさんのデイジーを摘もう』で、『想像上のリスク・トラブル・失敗に怯えた人生の損失』を大きく見積もって、『もう一度生きられたら今度はもっとバカになって考え過ぎずにやりたいことをどんどん迷わずにやる』というもっと楽しみたかったの心情(それなりに自由奔放に生きた人物だったにも関わらず)を吐露しているのが面白い。

準備したり用意したり積み上げたりといったプロセスは、一般に備えあれば憂いなしにつながる有効なプロセスではあるが、『想像上のリスクや妄想的な不安感の回避(完全な防御)』のためだけの“遊び心・自由度・チャレンジの欠落し過ぎた人生”にならないようにすることもまた『自分の人生』を生きる上で大切である。

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映画『SPEC ~結(クローズ)~爻(コウ)ノ篇』の感想

総合評価 80点/100点

ファティマ第三の予言に基づく“シンプルプラン”は、御前会議の支配階級が主導する特殊能力を持つスペックホルダーの全滅作戦という建前だが、その真の計画は『先人類による新人類の絶滅作戦』にあった。

地球を私物化して環境汚染と精神破壊を続け、同類で憎み合い殺し合う劣等な新人類の歴史を終焉させるため、先人類であるセカイ(向井理)、青池潤の外観を持つ女(大島優子)、ユダ(遠藤憲一)が、冥界の門を開いて現在の地球と人類を一瞬で壊滅させる『ソロモンの鍵』を手に入れようとする。

ストーリーそのものは『ガイア思想・エコロジー思想・原罪の性悪説・最後の審判(一神教の裁き)の変奏』であり、こういった終末論的な物語では定番化したスタイルではある。地球を一つの生命体と見なすガイアの立場から、人類を『過ちの歴史から学習できない有害無益な劣等生物種』と見なす先人類は、今までも何度も人類が支配する地上を崩壊させてリセットを繰り返してきたという設定である。

太古の地球において、圧倒的なスペックを持つ先人類は、疑うことや支配することを知らない精神の純潔さゆえに、狡知と計略、数の力に秀でたスペックを持たない新人類に一度絶滅させられたという屈辱の遺恨を持っている。

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“喫煙率の低下・職場の禁煙・職種と管理の強度”によって“タバコ休憩(短時間休憩)”の捉え方は変わる。

現在よりも喫煙率が高くて職場の禁煙・分煙も不徹底だった1990年代頃までは、『職場の管理者・上司』が喫煙者であることが多かったこともあって、“タバコ休憩の持ち回り”は暗黙の了解のようなものでもあった。

喫煙者と非喫煙者との間で『休憩を取る頻度』に差があるのは不公平ではないかという意見もあるが、喫煙率が高かった当時でも『喫煙者だけの休憩』というわけではなく、非喫煙者であっても“順番の持ち回り”で(お茶を飲んだり雑談をしたりで)5分程度の休憩を取っていることが多かったのではないかと思う。

「ちょっとタバコ吸ってきます」 喫煙休憩は「労働者の権利」として認められるか?

各種の店舗などでの現場仕事であれば、『忙しい時間帯』と『暇な時間帯』の落差があるので、暇な時間で人員が余っている時には順番で休憩に入っていたりもしたが、2000年代からは徹底した人員削減の合理化で暇な時間帯には『一人体制(担当時間は休憩に原則入れない体制)』も多くなったので、そういった短時間休憩(これをいわゆるタバコ休憩ということが多かった)の持ち回りのような慣習も廃れていったのだろう。

状況や進捗を見ながら短時間休憩(タバコ休憩)を取れる環境・管理体制であるか否か、勤務時間内での喫煙が明確に禁止されている会社(組織)なのかどうかが関係してくるが、勤務時間内には『仕事以外の一切の行為』をしてはいけないというレベルの厳しい管理体制にある会社・職種であれば、タバコ休憩は労働者の権利でもなければ従業員が交代で取れる休憩でもないということになる。

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