うだるような暑さで汗が滴り落ちてぐったりする猛暑日といえば、お決まりの問題として『熱中症(その中でも重症度が高い日射病)』がイメージされるようになったが、高気温・高湿度は精神状態にも影響を及ぼすことのある『生理的ストレス』である。
元々の性格(パーソナリティ)が冷静・温厚で常識や節度のある人であれば、生理的ストレスによるイライラや怒りやすさ(易怒性)、興奮・衝動を抑制して直接他人に不満をぶつけないようにできる。だが、元々の性格が短気・攻撃的でストレス耐性が低いために不快状況を我慢できないような人は、『生理的ストレスによる他罰性のイライラ・責任転嫁の暴言・被害者意識による反撃』が起こってくる頻度が有意に高まる。
JR高田馬場駅構内でスプレー噴射、女逮捕=トイレ順番待ち中、傷害容疑-警視庁
ちょっとしたトラブルや言葉の行き違いで喧嘩や事件が勃発しやすくなったり、あるいはそれまでに溜め込んでいた不満・怒り・我慢を抑制できなくなって、『家族間・友人間・利害関係者間での大きな事件』が起こりやすくなったりもする。
東京都新宿区のJR高田馬場駅の女子トイレで、容疑者の29歳女性が催涙スプレーを撒き散らして、1人が皮膚炎を発症して7人が病院に搬送された事件も、『元々の短気・攻撃的な性格+従前の不満・苛立ちの多い落ち着かない状況』に『猛暑の生理的ストレス』が加わったことで起こった可能性がある。
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最終的に幾らお金を支払えば良いのかが一目で分かる『総額表示方式』で、その内に消費税が何円含まれているのかは表示されていないならいないでも良い気はするが、『税の負担感・納税の当事者意識』を明確にするためには『商品本体価格+税額=税込価格の総額』をわかりやすく表示すべきなのだろう。
税抜き価格「支持」は2%=「税込み・本体・税額」併記が48%-博報堂調査
消費税5%の現段階では、原則として『総額表示方式』が義務付けられており、大抵の小売店・ネットショップでは『2100円(うち消費税100円)』といった表示をしているが、書籍などは『820円(税別)・820円+税』などの税抜き価格が基本になっていて、後で消費税が加えられるので割高に感じられる。
ただ『本体価格+税(何%かさえも書かない)』のほうが、税率の変更に柔軟に対応しやすいというメリットがあり、書籍のように値札を貼らず本体に直接値段を印字しているような商品は『本体価格+税』の表記が基本になるだろう。
続きを読む 商品価格と消費税の表示方式。『表示価格』と『実際に支払う価格』の差に対する認識。 →
連日35~40度を超えるような猛暑が続いていて、冷房を入れない室内でもそれ以上の気温になることもあるが、『猛暑日の屋外での激しいスポーツ』は練習にせよ試合にせよ十分な注意が必要か、気温・日差しが極端に強い時には思い切って中止すべきなのかもしれない。
<熱中症?>アメフット試合中倒れ2日後死亡 大阪の強豪校
猛暑日には体温調節能力が低下した高齢者や未熟な子供を中心に、1000人以上が救急搬送されて数人が死亡するという統計的な傾向がでていることから、猛暑日の屋外やクーラーなしの室内では『年齢・体調・持病(循環器系・呼吸器系など)』によっては誰が倒れてもおかしくはない。
熱中症は単純にこまめに水分・塩分の補給をしていればならない病気ではなく、どんなに普段鍛えていてこまめに水分を摂っていても、『長時間の強烈な直射日光・大量発汗・体温上昇』などがあると、わずかな身体のコンディションや潜在的な持病の存在によって熱中症の症状が出るリスクがある。通常は、ギラギラ照りつけるような直射日光をまともに浴びながらの状態で、激しい運動を続けることはどんなに練習を積んでいてもハイリスクな行為である。
続きを読む アメフト部員が熱中症で死亡。『炎天下のスポーツ』も状況によっては延期・中止を考慮。 →
夏バテしそうなうだるような暑さが続くが、暑気払いと体力増強を兼ねて英彦山の東隣に三つの小高い丘のような山頂を並べる『鷹ノ巣山(979.3メートル)』に登ってきた。鷹ノ巣山は少し離れた場所から山頂の連なりを眺めて楽しまれることのほうが多い山で、溶岩台地が削られて出来た独特の形状が面白いのだが、山中に入ってしまうと鬱蒼とした森林が多いので山の全体は殆ど見渡せず、頂上まで登っても木が邪魔して景観は余り良くない。
ワインディングを楽しむライダーが多い豊前坊の高住神社から歩き始めて、右側にある薬師林道から登山道に入っていく。薬師林道の左側に、小さな木橋のかかった鷹ノ巣山の登山道の入口がある。
この入口の標識は小さくて消えかかっているのだが、鷹ノ巣山は全般的にきちんとした分かりやすい標識が立っていない山で、『小さな分岐点の手書きの簡易表示』を飯塚市の有志の登山会が立ててくれているだけのようだ。
特に、『岩場を避けられる巻き道・近道(安全な復路・エスケープルート)』を指示する看板が老朽化して殆ど読めなくなっていること、森林に囲まれた森なので少しでも日が陰ると途端に薄暗くなりテープも見づらくなることに十分な注意が必要である。
いわゆる整備された一本道の登山道は途中でなくなり、どちらの方向にも進めるような踏み跡の乏しい森の中の道が続く(基本的には一の岳からの進行方向に対して左側上部に二の岳・三の岳が聳えているイメージを持つと良い)が、この山中の道は通常の地図やガイドブックでは詳細な分岐などが記されていないので、実際に歩いてみないと分からない。
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戦後日本の企業・役所の雇用は、一部の日雇い的な労働形態を除いては『終身雇用・年功賃金』が前提とされていたが、それは『成長経済における固定費(人件費)』をどう配分するかという問題に過ぎなかった。派遣労働(非正規雇用)が拡大する2000年代より前は、アルバイト以外の非正規雇用を大量に雇うことは困難で、『固定費(人件費)削減の手法』そのものが大企業では特に限定的だったからである。
2018年、失業者を大量発生させる非正規労働契約の5年ルール
国際競争力の強化や雇用形態の多様化と選択などを理由にして、小泉‐竹中の市場原理の経済政策で派遣労働の規制緩和が行われた結果、『正規雇用と非正規雇用の不合理な格差(擬似的な身分制としての効果)』が問題視されるようになり、働く意志と正規雇用に近似の能力があっても『雇い止め(有期雇用契約)』に遭う派遣労働者が生活に困窮するなどの弊害がでてきた。
雇用形態の多様化や労働時間の選択性というのは、元々、学生・主婦(主夫)のように『働いても働かなくても生活に行き詰まらない状態(自分とは別の主な家計の担い手である配偶者や親がいる状態)』にある労働者の便宜を図る効果があるだけで、『絶対に働かなければ生活できない状態にある人』にとってはずっと同じ会社で働かなくても良いとか、短時間労働だけどいつ契約を打ち切られるか分からないというのはそれほど望ましい条件の変更ではなかったからである。
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ニュース記事やビジネス文書、論文のようなフォーマルな文章は、『自分がどう認識してどのように考えているのか』という主張をせずに、『客観的なファクト(事実)』だけを抽出して淡々とフォーマットに従って書けば良いので、実を言えば『楽に書ける文章』のカテゴリーに当てはまる。
ビジネス文書に「私は」はいらない
繰り返し『型』を真似して練習すれば概ね誰でも書けるようになり、個人ごとの文章表現力や語彙・比喩の差も分かりにくいのが、『私は』が要らないファクトを簡潔な表現で伝えるための文章なのである。
その意味で、私がどう思ってどのようにすれば良いと考えているのかというオピニオン(意見)やフィーリング(感受性)の部分を抜きにして書く『客観的な文章』は、平板な意識のままルーティンワークで書ける文章なのだが、往々にして『読んで面白いタイプの文章』ではないという特徴もある。
客観的な文章は、他者の心(感情)を刺激する力が弱くて、一般的に無機質な印象を読む人に与える。つまり、何かの情報や説明を知りたいというニーズにピンポイントで答えるための文章なので、書いている人の顔や温度が伝わらず、それらをむしろ隠すべき不要なノイズと見なすことになる。
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