死刑執行と死刑制度の倫理学的な論点、 農業体験ツアーで民泊の客に70代男がわいせつ行為

○刑法の規定通り6ヶ月以内の執行が行われないのは、死刑反対の国際世論配慮や法務大臣の裁量もあるが、欧米の死刑廃止論は『悪人を殺し返す事での問題解決(応報刑)』を越えようとする試みではある。

<死刑執行>「また襲われる恐怖感ずっと」負傷の女性落語家

啓蒙的な現代社会は『人が人を殺すことのない社会』を目指すが、殺人には『個人の殺人(犯罪・過失・テロなど)』と『公権力の殺人(死刑・戦争など)』があり、個人の心理・事情が関わる前者は制度設計のみによってゼロにはできないが、後者はゼロにできるためにEU諸国が集団的意思決定としての死刑を否定した。

死刑制度を存置していれば野蛮国、廃止すれば文明国というわけではないが、集団的意思決定としての死刑が存在することは、『殺人(悪とされる個人をこの世から抹消する)による問題解決という価値観・手段』が残されていると解釈される。死刑廃止の思想には『因果応報・同害報復で殺人を正当化するロジックの禁止』もある。

『取り返しのつかない残酷で利己的な犯罪』や『社会・他者に危害を加えるリスクのある反省・後悔のない凶悪犯罪者』に対して、死刑以外の刑罰を与えても犯罪とのバランスが取れないとか再犯リスク・収監コストが嵩むとする死刑存置の意見も説得力はあるが、『殺人・死刑の鍔迫り合いのロジック』を今後も続ける事になる。

集団的意思決定としての戦争・死刑は仕組みの上では無くせるが、遺伝的・環境的・性格的なマイナス要因により反社会性・他者憎悪を強めた個人が殺人を犯す確率的なリスクはゼロにはならない。理性的な啓蒙主義や豊かさで人権尊重の度合いが上がった人類も未だ、犯罪と刑罰と戦争での『殺人の効果』を捨てられない。

死刑廃止論の人道主義的論点は、単純に『殺人者にも人権があるから死刑にしてはいけない』ではなく、正しい目的でも悪しき目的でも『人を殺して目的を達する、従わなければ殺すと脅迫(牽制)することによって何かの利益・秩序を引き出そうとする動物的・軍事的な攻撃性』をどこまで保持し続けるのかという事だろう。

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夏休み中の少女の夜遊びの誘惑と危険、 常磐道上り線の車線変更ミスからの事故で20代男性3人が死亡

○19歳までは夜の街が危険で、20歳になれば急に犯罪に巻き込まれなくなるわけでもないが、水商売は別として一般女性でも『夜に出歩くか否か』は個人差が大きい。
「20歳だから…」と嘘つく少女も ガールズバーで客引き、夏休みの大阪・ミナミで一斉補導 大阪府警

夜勤もある看護師・介護士などは、夜更かしのカラオケや飲み会とか好きな人も多かったが、早寝早起きのリズムでないと仕事ができない人や家庭がある人はやはり夜は外にでない傾向がある。学生時代のバイトでも終わった後に女の子とファミレスとかカラオケとかで朝までおしゃべりして過ごしたりとかも楽しい思い出にはなる。

未成年者ではない大人でも『夜に外に出るのは危ない・余り良くない行為である』といった教育方針や価値観の人は一般に多数派であり、特に女性は男性よりも犯罪に巻き込まれるリスクは高い。夜中のウォーキングやランニングもする人と絶対にしない人は分かれるが、真夜中までいくと住宅街を歩けば警察から職務質問されやすい。

『夜遊びは非行の始まり』といった標語は、ネット社会になってからは物理的に夜に出歩く非行少年が激減してあまり意味を持たなくなったとも言われるが、学校・家庭からドロップアウトした未成年者は風俗業で稼ごうとする大人の罠にひっかかりやすい。家庭教育・意識転換がなければ同じ行動の繰り返しになりやすいが。

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稲田朋美防衛大臣の資質・能力とスーダンPKOの日報問題:揺らぐ安倍政権の支持率

稲田朋美氏の『PKO日報問題・公選法違反の選挙演説』は、安倍政権の支持率急落の一因になった。安倍首相の閣僚人事は稲田・金田・山本・今村と『役職の見識欠如』が仇となった情実人事で、重要な答弁が拙い。

<PKO日報問題>稲田氏、聴取受ける 特別防衛監察

安倍首相は悪く言えばネポティズム(縁故主義)の利権政治・仲間優遇、良く言えば昭恵夫人と合わせて親しい付き合いの相手との義理人情に厚いとか断りきれない優柔不断さでもあるのだろう。森友学園・加計学園の不正関与の疑惑でも、知人や友人からのメリットもある要請をやんわりグレーゾーンで聞き入れた事に端を発す。

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タトゥーを彫れるのは医師免許所持者のみとすべきなのか?:現代におけるタトゥーのファッション性と偏見・差別の心理

アンダーグラウンド文化にも法整備の網をかけるのが現代だが、刺青を彫る為だけに医師免許を取得する人はおらず、医療行為とはかなり異なる動機付けによるものなので、『彫り師』の別資格を創設すべきだろう。

広がるタトゥー、彫るのは医師のみ? 法整備どうする

日本では刺青は、反社会的な暴力団や粗暴な性格、内面の屈折、犯罪行為を連想させるために忌避されやすく、偏見・先入観をゼロにすることはできない。海外でもタトゥーが普通のサラリーマンで一般化しているとまではいえず、『芸能・スポーツ・肉体労働・不良や遊び人の文化・やんちゃな自己主張や攻撃性』と相関している。

刺青・タトゥーには確かに『ファッション性・芸術性・文化性』のプラスの側面もあるが、日本だけでなく海外でも『大人しくて真面目なタイプではないという悪ぶった示威的な自己主張』がタトゥーには含まれる。欧米でも男はマッチョやアウトロー、女はビッチやパリピのイメージと重なり、反知性・反骨精神の意味合いもある。

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子供のいない人生について後悔するか後悔しないか?:自分で自分をどう納得させて自己洗脳できるかが問われる

人は決定的な苦境や欠乏に落ち込まなければ、プライドと自己洗脳によって『後悔しない知的動物』だが、子供は人生の価値観競争になりやすい。80代になれば尚更『今になって後悔することの意味』はないものだ。

81歳の今だから語れること「子どものいない人生に一度も後悔はありません」

『子供のいない人生に意味はない・寂しい』というのも、『子供のいない人生で後悔・寂しさがない』というのも、それぞれのやり直せない選択の自己補強であり、共感者・賛同者を増やしたいとする洗脳合戦でもあるが、あまりに強い(違う人を全否定する)自己主張だと逆に『自己信念の揺らぎ・不安』の漏出になってしまう。

客観的に80代にもなれば、生命の炎がか細くなり、自己意思を貫徹する土台の脳・健康そのものが揺らいできて、頑固になる人もいるが、かなりの割合の人は『まぁまぁ、あなたも頑張ってきましたねというこだわりの無さの境地』に至る。年を重ね『自分らしさへの過剰なこだわり』が緩む方が精神的に余裕のある人になる。

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恋愛で何度も失敗しても女性は幸せになれるか?:幸せには“維持のモード”と“変化のモード”がある

個人の幸福追求は人並み(世間体)とセットになった『宗教なき近代の信仰』だが、どんなに良い状態でも自分の納得がなければ『幸福実現の終着点』はない。維持も変化も手間がかかる。

恋愛で何度も失敗する女性は、いつか幸せになれるのか?

『これ以上のものは要らない、もう別の事はしなくても良い(もう別の誰かにアプローチすることもない)』と納得できれば維持(保守)のモードに入れる。就職・結婚・子供は維持のモード(別の選択を捨てやるべきことが明確に)の一つの踏ん切りになる。変化(探索)のモードと維持(保守)のモードは、人間の心と人生の振り子で、人に完全な幸せの固定がないことの現れだろう。

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