『イケメン・美人は観賞用』の現実論ともすっぱい葡萄ともつかぬ言葉もあるが、『片思い(ほどほどの付き合い)の魅力』は『理想化された相手のイメージ像・推測的人格』が生活・利害・関係の変化で崩れないままに保存されやすい事だろう。
見てるだけで幸せ!? 大学生が思う片思いの醍醐味10選
また過度に理想化して見ているだけでハイテンションになって幸せという相手は、『ビジュアル・雰囲気・表面的なやり取りの魅力』に偏っていて、初期の時点で『自分よりもかなり魅力が高くて気後れする相手(釣り合いを欠く)』が多い。『付き合って性格・生活・価値観など深く知ると減点の評価になりやすいリスク』もある。
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年齢を重ねるにつれ、一人でやりたい事が増える人とそうでない人は分かれる。一緒にいて『楽しい・安らぐ・有意義』な他者ならば、時間・労力を割いてでも誘いに乗りたくなる。
ひとりで過ごす「つまらなさ」こそ、豊かさの証し 「誘いを断る勇気」を持って
一緒にいて『楽しい・安らぐ・有意義』な他者でもないのに、その人と定期的に会ったり誘いに乗ったりする理由は大きく、『仕事・家族・収益・親友などの必要性及び所与性』か『孤独や退屈の回避・社会通念や平均への準拠』である。自分にとって価値や魅力、良い刺激、安らぎがある人と会うことには、大きな価値があるが。
10代~20歳前後ならまだ『自分一人だと何をしたいか分からない・どうして時間を過ごして良いか分からず退屈』もいるかもしれないが、30?40代以上になって『仕事・家庭などやるべきこと以外の自分でやりたいこと・集中できること』が何もないからとにかく誰かと一緒にいたいというのは未熟・不安定だろう。
続きを読む 『一人で過ごす時間』が価値があるのかつまらないのかは、その人の『世界観の広さ・主体性の強さ』で決まる →
長期の付合いのリアルの友人を多く維持していて、自分の人生や仕事が上手くいってない人が『リアルの現状を伝え合うSNS』に参加すると脱退もしづらくストレスになりやすい。
「他人のほうが幸せそうに感じる」「『いいね!』が少ないと腹が立つ」―― 調査結果にカスペルスキー「SNSは諸刃の剣」
リアルとネットで話しているメンバーがほとんど一緒で、リアルとネットの融合度が強すぎると、逆に『SNSが息抜きの場として機能しづらい+自分の話したい話題や意見のやり取りができない』という問題も起こりやすい。自分が誰とどんな話題で語り合いたいのかの目的を見つめ直して使い方を工夫すれば良い。
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アパレル不況。ユニクロもライトオンも営業利益減、株価も低調。市場規模が20年で30%以上縮小、15兆円市場が10兆円に縮む。中国人の爆買い除くと9兆円規模だが服の供給は2倍になり不良在庫が山積みに。日本人には特に百貨店の高額な衣服は売れない。ゾゾタウンのスタートトゥディなど例外的な成長企業はあるが。
ライトオン株は長らく1000円を抵抗線の下限にして、分かりやすい株価で動いていたが、通期営業利益を下方修正して配当金も減らすため、久しぶりに900円台に。配当と株主優待で利回りが高かったが、今冬は衣料品業界はいまいち売れていないようだ。外資のギャップやH&Mなども大規模な閉店・リストラを実行している
『所有』から『利用』への転換は、自動車業界のレンタカー(カーシェア・リース型ローン)だけでなくアパレル業界のコーディネイトレンタル(定期的な衣服送付・返却・再販)や中古品売買(メルカリなど)にも起こっているという。『断捨離』ではないが先の片付けや売却価値の減少を意識する現代人のドライな認知が影響する。
宮崎あおいのCMが一時多かったアースミュージック&エコロジーのブランド等を持つストライプインターナショナルの『メチャカリ(月5800円で服を借りホーダイ・何回かレンタル後に中古品再販もする)』などがレンタル事業の典型だが、ITビジネスと同じく『月額課金モデル』はユーザー数を確保できれば安定利益になる。
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本気で行こうとすれば誰でも一人で行ける所ばかりだが、『一人でどこまで行けるかどうか?』より『一人でそこに行って楽しめるか?』や『現在の状況や関係に悩んでいないか?』の方が重要だろう。
焼肉、カラオケ、遊園地……「お一人様」どこまでいけますか?
一人でどこにでも行ける人、一人でどこに行っても楽しめる人は、確かに精神的自立度が高く、自分の世界や指針を持つ人である可能性が高い。だが一人で行けないというか行きたくない人(一人なら極力出かけない人)も、精神的自立や行動力は低いかもしれないが『集団協調・社会適応・もてなし』に優れている事もあるだろう。
一人行動の最大の魅力は『自由・気楽(他者の反応や都合に振り回されない)』なことであり、決まった同行者がいないことで『現地でのふれあい』もしやすい。一人が好きな人の中には『他人に対する興味・情の薄さ』がある事も多いが、逆に他人と一緒の共同・共感を求めているのに無理に一人で行くと、行けても楽しみづらい。
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資本主義と共産主義のイデオロギー闘争は『自由・個人の原理』と『平等・共同体の原理』の闘争でもあったが、競争力・豊かさと文化の洗練、プライバシー(ムラ・家からの解放)によって資本主義が勝利した。だが成長と流動性が止まると、資本・既得権・競争力を持たない層にとって資本主義の副作用や企業の強制が苦となる。
日本は高度成長期以後は、ムラ・家から解放された資産・既得権・学歴のない労働者の勤勉かつ献身的な労働によって成長率を高めた。『成功した社会主義』とも言われた日本の経済社会を支えたのは社員を解雇せず年功賃金で処遇した『企業』である。企業はムラ・家の相互扶助を失った現代人にとって擬似共同体機能を提供した。
資本主義でありつつ、多くの日本人はある程度の企業・組織に所属している限りは『個人単位の競争原理』を回避して『中流階級の所得水準・年金額の保証』がある成功した社会主義要素に守られた。資本主義が企業の共同体性を侵食し、企業労働に人生の大部分を捧げたくない人が出るにつれ、バラバラの個人の相対格差も開いたが。
『自由原理・個人主義』と『平等原理・集団主義』との矛盾なき両立は元々困難だ。日本の企業の多くは創業家が実質オーナーであるファミリー企業で、終身雇用・年功賃金の恩恵が失われれば(非正規・昇給なしだと)日本で個人で中流階層の収入・生活を維持できる層は薄い。生産手段の所有権の偏りは格差・階層とつながる。
ファミリー企業・ポストや財産の世襲は、一面では確かに『格差・階層の原因』であり、持つものと持たざるものとの決定的な差だが、視点を変えれば『企業の長期存続・長期経営戦略・雇用保護(家族主義)』においては世襲の同族企業のほうが『自分たちの会社の事業・名前・社員・理念を守る動機づけ』は格段に強くなる。
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