養子を貰うのではなく、不妊治療をしている夫婦の動機づけには通常『自分の遺伝子を継ぐ子が欲しい』がある。そこを考えれば、女性(妻)だけが第三者の卵子提供を受けるという事に抵抗(代理母的な不本意な思い)が出ることは当然想定される事だろう。
<生殖補助医療>第三者から卵子「望む」男性は女性の2倍 (毎日新聞 – 06月05日 23:15)
アメリカでは第三者からの精子・卵子の提供の自由化(ビジネス化)が進んでいるとも言われるが、突き詰めると好ましい外見・能力・履歴を持つ第三者の精子・卵子を組み合わせる(自らの配偶子と組み合わせる)『デザイナー・ベビー』の倫理的問題も生じ、『不妊治療と異なる優生思想的な目的・動機』が前面に出てくる。
デザイナーベビーや試験管ベビーとかが、生命倫理学的なテーマとして取り上げられる事があるが、その根底には『犠牲なき生命の選別とビジネス化・恋愛(性交渉)の同意なき生殖や育児など科学主義的・恣意的な優生思想』の問題がある。そこに不妊治療の正当性や代理母の要請が絡むと、倫理的是非の判断は複雑になる。
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スイスのベーシックインカム(BI)法案が反対多数で否決された。完全BIは巨額予算でそれ以外の社会保障を削減してしまう。更に安価な娯楽の多い(時間価値の高い)現代では、大勢が節約生活に走って労働意欲も落ちやすいから、現時点では持続しない『実験的ユートピア思想』に近い。
スイスで最低限の所得保障めぐる国民投票、反対多数で否決
自己の経済的利益を最大化する為に効率的に行動するという、近代経済学の経済人の前提が通用しないのが、成熟経済状況の過去の富・インフラに依存した高度情報化社会でもある。最低限の生活水準を満たす完全BIではなく、生活援助の部分BIのほうが現実味はあるが、完全BIの強みは行政コスト削減にあるとは言われる。
理論的には日本の物価水準に当てはめて月額二十万円以上を全員に支給するような『完全BI』に実現可能性が出る社会は『労働のロボット化・AI化などによってどんなに働きたくても無給でも人が働けなくなった社会』だろう。人にしかできない社会的需要の大きな仕事が多い社会では完全BIは労働供給減の副作用が出るはず。
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MTは車を操る楽しさはあるが、毎日乗っていれば作業記憶でクラッチとギアの操作が自動化するので、MTでもATでも大差なくなる。MTのスポーツカーのパワーは別物だが逆に自意識過剰な加速・改造をする危険運転も増す。
マニュアル車で異例の購入率9割! アルトワークスの快挙でMT人気が復活? (05月26日)
スズキのアルトワークスとかホンダのS660とかは、基本的に『MTの軽自動車に乗りたい人向け』に開発された経緯のある車だから、MTに乗りたい人が敢えて選ぶ傾向が強い。アルトでATに乗りたい人はワークス以外を選ぶし、同じ軽でも質感・快適・内装を重視するなら今流行りの中が広いボックス型を選ぶだろう。
続きを読む AT車とMT車のどちらが安全なのか?MT車の魅力と面倒くささ:アルトワークスのMT車の売上が好調 →
喜怒哀楽の感情や人間関係・社会生活も軽視できないが、個人的には人に固有の知性や自我を活かして世界・社会がどのように推移していくかを観察しながら意味・価値を解釈して実践する事(常に落ち着いた思索・行為が可能なスタンスを維持するのも大変だが)が面白い。
人は何のために生きるのか(05月28日)
日常的には『人間関係・社会生活・仕事や経済・愛情や信頼・娯楽や遊び』などで達成感や満足感を感じる為に生き、それらが上手くいかなくて追い詰めらると人は『生きる意味がなくなった』と感じやすい。究極的には状況反応的な感覚・感情(自分)を超えた普遍・観察・洞察など『何か確実なものを知る為に生きる』側面も強い。
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人類の進化・政治・戦争の歴史では『人数の多さ=競争の力』の面があり、仲間を増やして群れる事に実際の利益もあった。現代は実利より『心理的な必要と不安・社会的な自己呈示』で他者を求める。
「アナ雪」続編にも影響…日本で「ぼっち」を巡る議論が過熱するワケ
『一人で行動する面白さ・自由度』もあれば『他者と(集団で)行動する面白さ・高揚感』もあるが、どちらかだけに偏ると『ずっと一人は寂しい・ずっと集団行動はストレスになる』の不満が出る。現代は職場・学校(昔馴染み)・結婚・家族・地域など半強制的なつながりを除けば、所属を離れれば人間関係も疎遠化しやすい。
多くは若い時期を中心に人生のどこかで仲間・恋人・家族と盛り上がる『リア充らしき場面』はあるが、同時に大半の人は『ずっと他者と盛り上がるリア充な生活・生き方』はできない、また『自分の世界・やるべきこと』が広がると必要以上に群れたくなくなる(内容・目的を問わない人づき合いの優先度が落ちる)ものでもある。
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日本人の文化や感性に合わせた『折り鶴』の贈り物。オバマ大統領にとっては政治的レガシーや日米関係強化の実利もあるが、米国の歴代大統領の中でも特にヒューマニズムや理想主義が強い人物だろう。
オバマ氏「実は折り鶴を持ってきました」 原爆資料館で (朝日新聞デジタル – 05月28日 21:09)
だが米国でオバマ・バッシングやトランプ旋風が巻き起こっているように、オバマ大統領のような『相手国の立場もある程度斟酌しながら一般的基準に照らして判断しようとする姿勢』が、米国内で『優柔不断で弱腰・米国人より外国人を優先する利敵行為(もっと国益・国民を優先せよ)』としてネガティブに取られる事も増えた。
格差拡大や失業・貧困の増加が『アメリカの斜陽』の空気を生みやすくなっており、世界秩序に対する一定の責任と役割を自覚してきたスーパーパワーであるアメリカの外交政策やバランス感覚が変化してきている。一部の国民は『ゼノフォビア・ユニラテラリズム・移民排斥の孤立主義』を主張し、多民族国家アメリカの分断も進む。
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政治経済・社会・思想の少し固めの考察から、日常の気楽な話題まで!mixiの日記・つぶやきのログも兼ねてます。