「人間関係」タグアーカイブ

17歳少女の交際相手による放火殺人事件、医学生が歯科医を刺した事件:恋愛・男女関係のトラブルが過激化する危うさ

放火殺人を犯した高3加害者が悪いのは前提だが『人の気質性格・環境によっては男女関係(恋愛・結婚)のトラブルは生死・暴力に関わるリスク』も孕む。人を見る目を培うにも、高校生では限界がある。

部屋に放火、17歳少女殺害=容疑で交際の高3逮捕―警視庁

思春期の恋愛は『恋愛感情・別離・浮気の重みづけの落差』が大きなトラブルになりやすい。学生は『付き合ったけど1週間で別れた・他に気になる人ができた』のライトな恋愛感もある一方、『いったん付き合ったからにはしがみついても別れない・どんな理由でも裏切る相手は許せない』など激しい執着に駆られるタイプもいる。

この男子高校生による放火殺人事件の動機は現状では不明であるが、周囲のクラスメイトの証言では『暴力を振るったりかっとくるようなタイプではない・女性には優しく接していた』などが多く、恋愛で何のトラブルもないのに(ささいな喧嘩くらいでは)放火殺人を意図的に引き起こすとは考えにくいようには思う。

男女関係が上手くいかなくなったり不本意に別れなければならない時には、誰しも心理的な苦痛・抑うつを感じたり将来を悲観したり相手を非難したりといった『ストレス反応』を示しやすいが、精神・人格が正常である限りは『相手への不満・怒り・未練』はあったとしても『物理的な暴力・殺傷』までエスカレートしない。

家庭環境や成育過程で『親の愛情に恵まれなかった・ずっと孤独感を抱え続け恋人への依存と独占が強い(恋人だけが心の支え)・恋愛初期に既に結婚などずっと一緒の前提が固まる(他の選択は全く頭にない)』などの人は、『突然の別れ・拒絶に対するストレス耐性』が弱くなり興奮・激怒・暴力に逸脱するリスクは高まるが。

少年の男女関係のトラブルからの殺人は、『無差別殺人・猟奇的な快楽殺人』と同列の凶暴性・反社会性があるわけではないのが難しい所だ。根っからの悪人というよりは『自己中心的・幼稚なしがみつく恋愛観』を前提とした『依存性・愛情飢餓(見捨てられ不安)』が強く、心の支えが他にない近視眼的な人だろう。

少年に限らず大人の男女でもそういった人はいるし、実際、大人の男女・夫婦のトラブルで殺傷事件は少なからず起こるが、『自分の思い通りにならない異性との付き合い方・どうにもならない決定的な別離や拒絶の受け入れ方(諦め方)』を学べなければリスクが高まる。関係が良い時は純愛・熱意として受け取られたりもするが。

続きを読む 17歳少女の交際相手による放火殺人事件、医学生が歯科医を刺した事件:恋愛・男女関係のトラブルが過激化する危うさ

夫がゲームばかりして夫婦の会話がないという問題:会話・ふれあいを求める頻度濃度が違うとすれ違いやすい

会話の好き嫌い・頻度密度の個人差は大きいが『何を置いてもその人と話したい欲求』は結婚したり交際が長くなれば落ちやすい。ゲームやネットは他をシャットアウトする孤立的依存性が強く、ふれあい欲求に差があるとトラブルになる。

夫がゲームに熱中して構ってくれない…寂しさ抱える新妻の悩み

『他者に構われず自分の好きなことをしていたい欲求』と『自分の存在を認識してくれる他者に構って欲しい欲求』のバランスだが、部屋に閉じこもってずっとゲームばかりしているような人は極端に前者の欲求が強く、単純な刺激?報酬の反復に対する依存性も強い。家に誰かいればいい、関係・役割さえあればいい価値観に近い。

続きを読む 夫がゲームばかりして夫婦の会話がないという問題:会話・ふれあいを求める頻度濃度が違うとすれ違いやすい

『見た目問題』の苦悩を緩和する自分なりの世界観・人間観の形成:他者の評価に振り回されすぎずに。

現代は見た目で露骨な差別・排除をしない倫理観を多くが持ち心ない言葉をぶつける人は少ないが、見た目問題は他者との距離にこだわれば深刻化する。

「見た目問題」息子も当事者…記者として、親として「心ない言葉」への葛藤 それでも「まず知ってもらう」

容貌が大きく変わってしまう先天性・遺伝性の疾患・奇形(本人ではどうしようもない見た目の特徴)について知ってもらい、差別や偏見を無くしていく啓蒙はできるし進めるべきだが、『他者が自分とどのような距離や関係を選択するか』にこだわれば、見た目に大きな変形がない人もある種のコンプレックスを形成しやすい。

結局、他者がどう反応し評価するかにこだわれば、見た目問題の深刻さの程度によっても変わるが、『見た目・美のヒエラルキーの複合感情』に絡め取られる危険性が誰にでも(よほど見た目に自信がある人は別だが)ある。『見た目で差別・侮辱しない』は可能な目標だが、『見た目・私生活で人の好き嫌いがない』は至難だ。

見た目とか容貌とかいうのは骨・皮・凹凸が織り成す『表層的な知覚印象』に過ぎないのだが、人間は本能的に『顔認知(顔の個人識別)』を特別に重視して早くに発達させることが乳幼児期の心理実験からも明らかで、顔(見た目)などどうでもいいという倫理はあっても、本音での分別・欲求・関心がゼロにまではなりにくい。

続きを読む 『見た目問題』の苦悩を緩和する自分なりの世界観・人間観の形成:他者の評価に振り回されすぎずに。

既婚者同士の『セカンドパートナー』は、住居・生活・家計を共有しない気楽さに支えられたものに過ぎない:結婚・恋愛・性は色々違うけれど欲張って相手を傷つけても仕方ない。

誰が一番人生・家庭にとって必要かは明確だが、誰と気が合うか(話して楽しいか)はセカパ云々の関係がなくても流動的かも。だが結婚は人・関係が変わるからこそ契約としてある。

友達以上、不倫未満? 既婚者同士の“セカパ”関係はなぜ続く…そのリアルな実態とは?

思考実験では、そのパートナーと結婚しておらず同居していなくても、『そのパートナーと毎日に近いくらい会うか・結婚してない関係でも今でも付き合っていたか』というと大半は会わないし別の相手と結婚していただろう。結婚・夫婦の理想である精神的・愛情的に求める心の維持は努力と相性、一人だけへの集中を要す。

一緒の家に居るのが当たり前になり、生活共有による嫌な部分ばかりが見えると、時間と労力のコストをかけてでも毎日会いたいと思える相手にはなりにくくなるが、セカパ云々もまた『いつも一緒にいない・生活や家計が別で生活態度やカネで揉めない』からこその魅力・幻想があるだけで一緒になれば同じ顛末の恐れが強い。

続きを読む 既婚者同士の『セカンドパートナー』は、住居・生活・家計を共有しない気楽さに支えられたものに過ぎない:結婚・恋愛・性は色々違うけれど欲張って相手を傷つけても仕方ない。

美容院で美容師との雑談(会話)をしたい人としたくない人:聞かれたくないことを聞かれる前の一般的な話題の提示

美容師から『聞かれたくない事・興味のない事』を話しかけられるのはウザいだろうが、今は『仕事・結婚・家族等の話題』は個人差が大きいので、昔より不躾に質問する美容師は減った。話せばどんな話題も興味持って乗ってくれるのはありがたい。

「会話がウザい」 それでも美容師たちが話すワケ

結局、『ニュース・季節・イベント・街(お店)・趣味・人間関係・コンテンツ』などに関連した一般的な話題からいくらでも会話は広がっていく。リンさん殺人事件でも『酷い事件でしたね』から『容疑者の男についての情報・感想』などで10分くらいは潰れるわけで福岡の3億8千万の強奪事件や北朝鮮情勢なども然りである。

続きを読む 美容院で美容師との雑談(会話)をしたい人としたくない人:聞かれたくないことを聞かれる前の一般的な話題の提示

友達関係を長期維持していくことの難しさ:人は好き嫌い以上にコミュニティ・必要性(必然性)で人間関係を左右される

コミュニティや環境が変化しても付き合い続けられる(付き合い続けたい)のが友達だが、『双方の順調な人生・人生観の近似・違いの少なさ』がないと難しい。

定期的に「人間関係リセット」したくなる人たち 「友達付き合いダルイ」「LINE変えてスッキリ」

『新たな環境・集団・家庭での人間関係の充実』によって、時間・労力の余裕がなくなり過去の人間関係が疎遠になる人もいれば、元々『自分からマメな連絡・誘いかけ』をしてまで友達付き合いしないタイプで自然に離れていく人もいるだろう。話したかったり会いたかったりする他者への思いを維持することが次第に困難になる。

続きを読む 友達関係を長期維持していくことの難しさ:人は好き嫌い以上にコミュニティ・必要性(必然性)で人間関係を左右される