○21歳の男の立てこもり事件、過去の交際相手にもストーカー問題で警察に相談された前歴もあったようである。プライドも恥も捨てて異性にしがみつくストーカー気質の相手との恋愛・結婚は命懸けだが、『執着心・支配欲』は若い頃の交際前のコミュニケーションでは分かりにくい。
しかし、自分を避けて避難している彼女の母親を脅して、彼女の住んでいる部屋にまで案内させるというのは前代未聞のストーカー事件というか、完全に元恋人としての一線を越えた何をするか分からない型の犯罪である。
恋愛の別離でも結婚の離婚でも『トラブル(別れたくない側のしがみつき)』はつきものだが、相手に暴力を振るったり脅迫行為をしてでも別れを拒絶するのは、相手が好きなのではなく『自己愛・支配欲・所有願望の変形』に過ぎない。嫌われて怖がられてまで無理に一緒にいても仕方ないが、孤独恐怖で正気を失う人もいる。
ストーカーになる人は、基本的に『相手の好きか嫌いか(付き合うか別れるか)の自己決定の選択権』を認めないので、まともな話し合いは難しい。『嫌い・恐怖・別れてほしい・危険人物と思われて避難』となれば、普通は苦しんでも別れを受け入れるが、ストーカーは懇願・激怒・脅し・不法侵入などへと過激化しやすい。
結婚は法的責任や子供の養育も関わってくるので恋愛よりは別れにくいが、それでも『暴力を振るった・完全に嫌われた・不安や恐怖を与えている』となれば、それ以上の付き合いは不可能だ。嫌われれば終わりというと冷たいようだが、嫌われるには何らかの理由があるもので、徹底的に嫌われたり怖がられたりしての復縁は無理であることを受け入れるしかない。
いったん付き合ったり結婚すると、『嫌いになる・一緒にいたくなくなるという感情の変化』をどうしても受け入れられない人はいるが、自分の側にDVや金・女(男)のだらしなさなどの問題があっても『別れ・避難』を受け入れず、更に暴れたり脅したりつきまとうのは論外である。初めに嫌われて見捨てられて当然の行為をしないこと、相手から自分を求められるほどの魅力的な人間に成長する努力を続けることだろう。