ブルカ規制は実用面では『テロ防止・顔による個人認証』であり、宗教面では『キリスト教圏の文化維持(ブルカの女性増による自国の異邦化抑制)』である。人権面の『男女平等・女性の主体化』もある。
ブルカは父権宗教であるイスラム教やムスリム共同体の婚姻・家族制度と切り離しては考えにくい。ドイツのメルケル首相は『ブルカは女性の社会統合の機会を失わせる』と述べたが、ブルカは『女性の財物化(庇護的な家長の父親・夫に所有され他に姿を見せない=社会に直接に統合・帰属・参加しない)』を視覚化する面もある。
ブルカ規制は実用面では『テロ防止・顔による個人認証』であり、宗教面では『キリスト教圏の文化維持(ブルカの女性増による自国の異邦化抑制)』である。人権面の『男女平等・女性の主体化』もある。
ブルカは父権宗教であるイスラム教やムスリム共同体の婚姻・家族制度と切り離しては考えにくい。ドイツのメルケル首相は『ブルカは女性の社会統合の機会を失わせる』と述べたが、ブルカは『女性の財物化(庇護的な家長の父親・夫に所有され他に姿を見せない=社会に直接に統合・帰属・参加しない)』を視覚化する面もある。
キリスト教やイスラームは不毛の乾いた大地で有限の資源を奪い合ってきた『砂漠の宗教』の出自を持つ。山・森林・水に恵まれ和を尊ぶ温暖な日本から一神教の信仰や歴史は見えづらい。砂漠において和は心の持ちようではなかった、『和』は渇ききった自分が漸く手に入れたコップ一杯の水を分け与えられるかを問う生のシビアな現実であった。
中東や北アフリカの途上国では紛争・テロ・犯罪が絶えず、ムスリムには過激化する者も出るが、砂漠の宗教・部族(ユダヤ人起源)の宗教でもある一神教は元々『信仰・正義の為の戦い(神の命令による殺戮)』を否定しない。努力して平和や博愛を実現する理想もあるが、戦って生き延びた砂漠の風土の影響は水面下にある。