「メンタルヘルス」タグアーカイブ

簡単・手軽に幸せになれる方法はあるのか?:パターン化された生活習慣を変えるか現状追認の諦観か

『人間関係と仕事の充実・目的意識・経済的余裕・達成感ある活動』を軸に、『運動と休養・スキンシップ・日光浴・バランス良い食事・今ここからの楽観主義』があれば確かに『幸せ』かもしれないが、それは手軽・簡単な方法でもない。

“超手軽”に幸せになれる6つの方法

『超手軽に幸せになれる方法』としてセロトニンやオキシトシンを増やせば良いというのは脳内ホルモンの化学的還元主義だが、『脳内ホルモンを増やせば幸せ』というより『自分にとって望ましい状態に近づく努力』か『現状のあるがままを無理せず受け容れる諦観』かによって、人は今よりかは良い精神状態になりやすい。

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『一人ぼっち・結婚・友達・恥の文化』、他者(世間)が自分にどのように関わってきてどう受け止めるかという問題

日本における支配的な行為規範は長らく『世間体』によって規定されてきたが、世間体というのは地縁・血縁・学校・職場・昔馴染みなどの『共同体への帰属感の強度(断ち切り難いしがらみの強さ)』によって生み出されるものである。

独身者とひとりぼっちな人に世間は冷たい?

世間体や体裁(見栄)は『~くらいするのは当たり前である・だから~していないのは恥ずかしくて人様に顔向けできない』という『恥の文化』を生み出して、1990年代頃まで日本人のライフサイクルや社会通念・価値観をかなり画一化するだけの力を持っていた。

現代でも50代以上くらいの世代であれば、『人から笑われる軽く扱われる・人から馬鹿にされるのが恥ずかしいから』という世間体の同調圧力や価値観の均一化の影響力をかなり強く受けているはずだが、現代ではこの『世間体の実在性・影響力』は環境によってかなり薄れてきてはいる。

現代は個人主義と市場原理(自己責任)の時代であり、30代以下くらいの世代で一定の知性・洞察・配慮があれば、過半の人はその人がどのような状態にあっても『それぞれの生き方・好き嫌い・価値観・能力魅力・こだわり』などがあるという価値観やライフスタイルの多様性を前提として織り込んでいる。

『結婚していない・友達がいない』などの一人の状態にあるからといって『完全に決めつけた物言い』をする人は、よほど粗雑で乱暴な人(ある意味で現代人としての対人魅力や相手に合わせてもてなす話術に乏しい人)だけであり、それ以前に大半の人は共通の要因・時間がなければ、他者の詳細な個人情報や生活状況にほとんど関心がない。

若くて魅力的な人なら、知らない人から欲求や関心、話題を向けられることも多いだろうが、一定以上の年齢になって取り立てて目立つ特長・魅力がなければ、あまり親しくもない他者からあれこれ聞かれたり関係を深めたりするアプローチを受けることがなくなってくるのである。

逆説的だが、年齢を重ねて老いるほどに家族や親友以外の赤の他人が、自分のことに興味関心を持って助けてくれたり関わってくれなくなりやすいから、若くて特長・魅力があるうちに(その場の約束だけの人間関係よりは)縁が切れにくそうな結婚をしたり子供を作ったほうがいいという価値観もかなりポピュラーな人生方略である。

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慢性疲労症候群(CFS)が血液検査で診断可能に。 mixiのSNSとしての長期継続性はなかなかのもの

○慢性疲労症候群(CFS)は他の身体・精神疾患で説明がつかない強度の慢性疲労の除外診断で診断されることが多い。原因は様々な仮説はあるが不明で、大半の医師は実際に診断した経験自体がないだろう。

血液検査で診断可能に?=慢性疲労症候群―大阪市大など

慢性疲労症候群は医師によっては、原因不明の不定愁訴や曖昧な自律神経失調症に近い認識で、真剣に診断しないケースも多い。実際、『慢性的な疲労感・活動性の低下・身体各部の不調』は多くの疾患に共通するのでCFS単独の確定診断は相当に難しいはずだが、血液検査で診断可能性があれば医師が向き合う姿勢は変わるかも。

現代人は広義のストレスの影響があるので、慢性的な体調不良や疲労感、だるさのようなものをうっすら感じている人は多数に及ぶ。疲労感・倦怠感・集中力低下で日常生活が困難になる慢性疲労症候群はうつ病との区別が曖昧化しやすいが、自己否定感や自殺願望のようなものはなく、基本は6か月以上続く身体症状の疲労になる。

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埼玉県朝霞市の女子中学生監禁事件と寺内被告の特異な心理・コンプレックス

寺内樺風被告は統合失調症でなく異常性格を前提とした解離性障害の可能性があると思うが、自己と他者の現実感が希薄な『人のモノ化』がある。性犯罪が第一の動機ではない女性の監禁は特殊・稀である。

寺内被告「少女は被験者」=誘拐、監禁で本人質問―さいたま地裁

寺内被告が性犯罪だけを目的としたペドフィリアやサイコパスなら、被害女性は長期監禁されず殺害されていた恐れもある。『被験者を長期間かけて洗脳実験したい』という男の異常性や変則の動機で助かった面もある。相当歪んだ異常なパーソナリティーだが、直接の暴力・性虐待には向かわず、精神支配に向かった特殊性はある。

無論、被害少女に配慮した報道規制もかかっているはずで、厳密には性被害が皆無という事ではなく、相対的に精神支配・長期監禁に焦点づけされているだけだが、現時点では性犯罪者というより従順な好みの共同生活者を求める孤独な解離者のイメージが強い。『無感情なクールさ』を装うが、臆病な愛情飢餓者ではないか。

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幸福感を感じるための『努力』と『認知』と『諦観』の方法論:無意識の生活習慣を変える

『人間関係と仕事の充実・目的意識・経済的余裕・達成感ある活動』を軸に、『運動と休養・スキンシップ・日光浴・バランス良い食事・今ここからの楽観主義』があれば幸せかもしれないが、それは手軽・簡単な方法でもない。

“超手軽”に幸せになれる6つの方法

『超手軽に幸せになれる方法』としてセロトニンやオキシトシンを増やせば良いというのは脳内ホルモンの化学的還元主義だが、『脳内ホルモンを増やせば幸せ』というより『自分にとって望ましい状態に近づく努力』か『現状のあるがままを無理せず受け容れる諦観』かによって、人は今よりかは良い精神状態になりやすい。

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首・背中の不調と意識の症状:スマホ症候群(VDT症候群)と運動しすぎのオーバーワーク

最近、めまいや吐き気、意識水準の変化を伴う『首・肩・背中の不調』に悩まされて、ようやくここ1週間で自己治療のポイントが見えて回復基調になってきたが、タイムリーな記事だった。

悪化すると新型うつにまで至るぎっくり首の危険性

『ぎっくり首』になった人の話は聞いたことがあったが、僕の場合は『慢性的な肩こり・首の不調』を、このくらいなら耐えられる範囲で運動機能にも支障がないから大丈夫だと思い、10年以上にわたって長年放置してきた結果だった。

一応、整形外科や耳鼻科にも行ってレントゲンなどいくつかの検査を受けてみたが、頸椎・脊椎の骨格や神経系には異常がなく、首の筋肉の過度のこりによる自律神経系の症状だろうという推測で終わった。

整形外科で一度受けたリハビリで、背筋を伸ばすような形で細長い枕を縦に敷いてするストレッチで気分が良くなったので、自分で姿勢矯正とストレッチを工夫して続けていたらだいぶ楽にはなってきた。

病院の簡易な検査では原因不明で病名もつかなかったが、視点よりやや下にある画面(ディスプレイ)を見るために、首・肩周りの筋肉に過度の負荷をかける姿勢を長期にわたって取ったことによる『スマホ症候群(PCのVDT症候群)』みたいなものだろう。

スマホよりも、実際はパソコンのキーボード使用のほうが負荷が強いので、パソコン使用時の姿勢と目線も改善して、利用時間を少し減らした。

本の読書もやや下を見る固定姿勢なので好ましくないが、とにかくパソコンにしろスマホにしろ本にしろ、何十年間のスパンにわたって一日の時間の大半を文字・情報の読み書きに費やす姿勢の持続というのが、『首・肩・目』に相当な負担になっているものということを改めて実感した。

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