ユニクロの四半期売上が初めて1兆円を突破して、ZARA、H&M、ギャップに続く世界4位のアパレルチェーンになりそうである。
ユニクロは上位3社と比較すると『ファストファッション』というよりは、ヒートテックやウルトラライトダウンなどの『機能性衣料の開発』に力を入れているので、日本ほどそれらの機能性衣料のブランド名などが周知されていない外国市場においての潜在成長力があると見られている。
ユニクロはとにかくオフショア(特に中国)で生産して安く売るという路線からビジネスを始めたが、2000年代半ばから『ファストファッションにおける質感・機能性』の商品開発にシフトして外国にも販売チャネルを拡大したことで、急速な成長を実現した。
最近は、ユニクロの国内での雇用システム(正社員の待遇)が、社員を酷使(搾取)して使い捨てにする『ブラック企業』ではないかという批判が起こったり、海外の生産拠点で安価な労働力を活用するグローバルなビジネスモデルがデフレ景気を長引かせて、国内の雇用を減らしているのではないかという不満もあるようだ。