遭難したり死亡したりすれば何らかの非難は免れない。またどれだけ身体を鍛えて装備を整えていようがどれだけ注意深くしていようが、『気象遭難・雪崩事故・落石や落雷・体調急変』などの確率的リスクをゼロにすることまではできない。
アウトドアに限らず、人間は確率的に病気になったり事故に遭ったり死んだりするものだが、アウトドアの事故は特にメディアが大きく取り上げやすく、遭難事故には人間関係や物語性も絡むので詳細な報道がされやすい。
『生活のためにしなくてもいいことを敢えてして救助の手間・コストがかかったり死んで迷惑をかけた(間接的な迷惑行為に当たったり税金の負担になる)』というロジックで非難する人は当然いるが、それはその人の『リスク回避・公費負担の最小化』を善(正義)とする価値観であって否定されるべきものでもない。
自分の好きな趣味や活動を全否定(バカに)されると、それに対して『そうではないとする材料・根拠・経験・事例・主張者側の問題点(他の迷惑やコスト負担)』などを言いたくなるものだが(そのための労力を惜しまずに膨大な論点や事例を集める人もいたりするが)、各種の趣味の分野に限らず、生き方・性格にしろ価値観・視点にしろすべての人に認められる必要はないし、認められることはおよそ不可能である。