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相模原殺傷事件の容疑者に対する『措置入院』とその後の対応はどうあるべきだったのか?:精神医学の異常診断の影響力

『措置入院』は自傷他害の切迫した危険がある『急性の精神病患者』に対し保護的に行われるもので、元から反社会的な思想や犯罪計画を持つ『テロリスト・サイコパス・思想犯』を収容し改善する事は不可能だ。

<相模原殺傷>「措置入院」制度見直しへ 政府関係閣僚会議

精神医学を『社会防衛・体制維持(監獄)の手段』として用いた歴史は、精神疾患ではない患者(厄介者・政治犯)を強制的に入院・監禁した『負の歴史』として解釈される事も多い。『公権力+精神医学』に悪意が伴うと正常な人も『複数の専門医の異常診断』を受ければ自分は違うと証明する事が困難となり合法的に監禁される。

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消費増税の低所得者対策で約2000万人に1万5千円を定額給付, 相模原殺人事件:ヒトラーの優生思想を語る容疑者

○消費増税の低所得者対策の簡素な給付措置だが、住民税非課税は生活保護でなければ世帯の人数でも変わるが『年収100万以下(給与控除後30~40万)』くらいで労働所得者の大半が貰えないものになる。

低所得者2千万人に1万5千円給付方針 政府の経済対策

住民税は所得の約10%の直接税で、自営業・自由業は特にだが庶民にとって消費税以上にかなりきつい税金(滞納率も高い)だ。住民税を支払えるなら『給付措置・減税措置が不要な水準』という考えはバランスを欠くかも。住民税非課税だと国民健康保険・高額療養費の減額措置もあるが仮に年収150万だとその措置もない。

恐らく自己負担感が強いレンジは年収200~500万円台で、自営だと住民税は数十万以上の金額になり、その何倍かの国民健康保険の負担もある(年収500万以上だと月5万を超えMAXに近づく)ので、額面でまずまずの収入があっても手取りは少ない。予算から全員に定額給付するBI型給付は採用できないとは思うが。

給与所得・事業所得で考えると月5万円は少額(週2のバイトでも稼げる額)だが、約2200万人の低所得者(年金生活者・アルバイト・生活保護など)に1万5千円を給付するだけで約3700億円もかかるのは、税源に依拠する救貧対策の難しさも示す。5万、10万くらいとも思うが、全員に無償で配ると大変な金額になる。

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東京・44歳母が小6長男を殺して死ぬ心中事件:子供の人権保護と親のメンタルヘルス(親子関係と歴史の悲劇)

母子の無理心中事件が続くが、自分一人では生きていけない(育てられない)『女性の孤立・離婚・貧困』を背景に、(自分が死んでしまうと)子供も一人では生き抜けずに悲惨な人生に陥っていくという『自己投影』が為されて道連れにしやすいのだろう。

<無理心中か>44歳母と小6長男死亡、帰宅の父発見 東京

父親が帰宅して母子を発見したとあるが『夫婦関係・親子関係・メンタルヘルス・経済生活』の面で自殺願望を感じさせる不安定な兆候はなかったのだろうか。出生時点で親が人生・仕事・生命に対しポジティブな認識・展望を持っていないと育児は困難になりやすいが、親が強い自殺念慮・虚無に駆られた場合、子供の保護が必要だ。

一般的に自殺・心中の動機になるのは、うつ病、経済状況の悪化、社会から取り残されて困窮を深める孤独・疎外、生活再建のために働く意志の低下などだろう。夫がいて経済生活は成り立っていたのに心中となれば『妻のメンタルヘルス・破滅的な人生観・子供の病気や障害・夫婦や家庭の問題』等が想定される。

子供を道連れにする心中事件は多くの人には無縁の問題だが、『離婚と女性の貧困・母子の社会的孤立・子供(母親)の病気や障害の悲観・核家族の機能不全』など追い詰められた状況になった時、自分と子供の未来をどう思い描いて対処できるかで変わる。破滅的・虚無的・自棄な人生観に圧倒されやすい親は注意・支援を要する。

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鳥取県、60歳兄が56歳妹に熱湯をかけて殺害, 高齢化社会の中の貧困

老親の年金のみに頼る『高齢貧困世帯』の問題だろう。中年期以上の子世代が経済的自立や財産形成に失敗して『負の要因』が累積すると、仕事・過去を題材に『家庭内の悪者探し』が暴力化しやすくなる。

<傷害致死容疑>56歳妹に熱湯、死なせた60歳逮捕 鳥取

親の世代よりも子・孫の世代が貧困化していく構造的問題は、これから『高齢者の貧困と生活保護・無年金低年金・医療や介護から排除される世帯』として表面化する可能性があるが、『二進も三進も行かなくなった人』というのは自己否定・行動転換に行かなければ、暴力・他者非難(暴力で血縁者を変えたい)に行きやすい。

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神奈川県秦野の妻殺害事件についての感想, ポイントカードの還元率の話。

普段の夫婦関係やDVの有無は分からないが、絞首は殴打より殺意が強い。『ストレス解消・マウンティングの威嚇・従属の強制』を目的とする身体的DVは殴打が多く、首を絞めるのは『憎悪と反撃・破滅願望』の印象がある。

<妻殺害容疑>34歳の夫逮捕…神奈川・秦野

暴力自体が論外だが、男で何か言われカッときたからといって、まず女性の首を絞めにかかる人は殆どいないと思われる。怒鳴って物に当たる、軽く叩くの暴力が多いはず。首を締めれば死ぬかもしれない常識があり、中途半端に締めても意味がない。きつく締めて息苦しい様子が見えれば、殺しても良い意志がない限り力を緩める。

確定的な殺意で死んでも構わないと思ってやったケースを除き、男性が女性の首を絞める行動の深層心理として、『口を塞ぎたい・おしゃべりを止めたい・声を聞きたくない』などが想定できるか。まくしたてるように非難・罵倒を受けると長く我慢するが、限界を超えると激昂・パニックに陥るタイプの男を責めすぎるのも危ない。

事件の真相は不明だが、子供には手をかけていないことから、夫婦に何も問題がなかったとは考えにくい。『夫側の問題・夫婦の不仲』だけではなく、妻が長期にわたり難治性の身体疾患や重症の精神疾患(うつ病)にかかっていて殺してくれるよう依頼した『嘱託殺人』の可能性もあり、高齢者層の夫婦間殺人には嘱託も多い。

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相模原市の障害者殺人事件:知的障害者(重複障害者)を差別しやすい感情と殺すことは違う。“綺麗事の倫理・福祉”を排除すれば社会は成り立たない。

相模原市の知的障害者施設『津久井やまゆり園』で19人を殺害した植松聖容疑者(26)は、『個人的な怨恨・嫌悪・挫折・大麻(精神異常)』を引き金にして、『障害者排除(安楽死・虐殺)の思想』に染まった挙句に、戦後最悪の残忍な大量殺人を起こした。

mixiをはじめとするウェブでは『事件自体の強い批判・容疑者の徹底的な否定』も多いが、『容疑者の障害者差別思想に対する侃々諤々の議論』もいくつか行われており、その中には『重複障害者の悲惨な現実と接したことがなく、介助したことのない人が理想論を語る』といったような意見もある。

この事件に対する意見・感想を読んでいると『自分も含めた一般大衆の潜在的な障害者の差別(区別)+極端に知性や自我の能力が低い人に対する敬遠と心の壁』というのはやはりかなり根深いものだと思わざるを得ないのであった。

それはどんなに道徳的・社会的に正しいことを言っていても、実際の行動や発言としては障害者を差別せず目の前にいれば笑顔で支援するとしても、重度の知的障害の人に対して『私たちとは違う世界の人であるという意識』を完全になくすことは不可能であるか至難であるということだ。

かつて知的障害は『知恵遅れ(精神遅滞)・白痴』と呼ばれてかなり激しい偏見・差別に晒されたが、人間の知性・言語能力というのは他者から見たその人の『尊厳・侮りがたさ』と分かちがたく結びついている。知性・言語を失えば、人間はどうしても自律性・判断力がないがために軽んじられてしまうこと(健常者と同等の尊厳や立場にあるとは認めてもらえないこと)を避けられない。

『社会・経済・人の役に立たなさそうな弱者をコスト(無意味)として叩く風潮』にのっかった障害者差別のポジションを、『本音の暴露(綺麗事をいうな)』として語る人が結構多いことにも慄然とさせられる。

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