脱法ドラッグの名前を『危険ドラッグ』に変えようが『破滅・廃人ドラッグ』に変えようが、精神状態を気持ち良くドラスティックに変性させる薬物に手を出す人はいなくならない。
違法・脱法のドラッグとは何なのか、簡単に言えば『現実世界(社会活動)や人間関係を経由しなくてもその中で努力しなくても、確実に快楽・陶酔・興奮・インスピレーションを感じられる薬理学的な物質』である。脱法ハーブであれば、比較的安い金額を支払えば、陶酔感や酩酊感を得ることができる。
ドラッグ依存はアルコール依存と同じく、現実逃避やストレス解消の手段であり、ただその物質を摂取するだけで陰鬱な気分(面白くない人生を生きている自分の自己認識)を吹き飛ばして、脳に薬理学的な刺激を与えて異常にハイになったり愉悦したりしたいのである。
直接的かつ生理的に快楽やハイテンションを得られる手段として、人間をその深みに誘い込んでいき、依存症が重症化するに従って『身体的・精神的な依存+離断症状』によってやめたくてもやめられなくなる。