「人生哲学」タグアーカイブ

中学生の自殺問題から人生を生き抜くことについて考える,配られた所与のカードの呪縛とそこからの自力他力の展開

配られた所与のカードは人生の進展と共にシャッフルされ切り替わるが、思春期の学生で孤独・虚無・いじめ等があると今が固定され死ぬまで続く感覚に陥りやすい。周囲の理解や支援で自殺回避もあるが。

愛知の中3男子が飛び降り自殺 グランフロント大阪

中学生から高校生くらいの年代は学校生活・仲間関係・異性関係が楽しいか苦しいかの落差が大きく、残酷な集団主義や弱肉強食に追い込まれ自殺までいかなくても精神的なトラウマがその後の人生を呪縛することもある。死ぬしかないと思う極限状況に追い込まれた不運から立て直すには、自分一人だけでは厳しいケースもある。

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『自分の価値観・要求』に他人を従わせて思い通りに動かすことはできない。,高速バスはSA休憩で戻ってこない客を置いて出発しても良いのか?

○他人を自分の基準に従って動かしたいなら、仕事のように雇うかお金を出し頼むかしかない。仕事レベルの丁寧な接客や清掃、報連相を私生活の人間関係でできる人はいないのが当たり前。相手の人生を保証してない限り、自分は自分、人は人である。

「正しくないと気がすまない」41歳女性が抱える爆弾

自分に完全な敬意や忠誠を誓い、徹底的に好意を抱いて陶酔しているなら、『自分の思い通りに動く他者・自分の理想や常識に合わしてくれる他者』はいるかもしれないが、普通は家族でも恋人でも親友でも、細かく干渉し批判するような相手は嫌がるもので永続きしない。思い通りの人生を保証するほど負担をしているなら別だが。

完璧な家事をしてほしいとか、家の中でもだらだらしないできちんとしてほしいとか、いつも笑顔で朗らかに優しく接してほしい、雑事を正確に迅速にこなしてほしいと本気で望むなら、月20万以上の報酬を提示して時間を決め雇用するくらいでないと難しい。家でぐーたらな人も、仕事なら遅刻せず言われたことをやるものだ。

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『一人で過ごす時間』が価値があるのかつまらないのかは、その人の『世界観の広さ・主体性の強さ』で決まる

年齢を重ねるにつれ、一人でやりたい事が増える人とそうでない人は分かれる。一緒にいて『楽しい・安らぐ・有意義』な他者ならば、時間・労力を割いてでも誘いに乗りたくなる。

ひとりで過ごす「つまらなさ」こそ、豊かさの証し 「誘いを断る勇気」を持って

一緒にいて『楽しい・安らぐ・有意義』な他者でもないのに、その人と定期的に会ったり誘いに乗ったりする理由は大きく、『仕事・家族・収益・親友などの必要性及び所与性』か『孤独や退屈の回避・社会通念や平均への準拠』である。自分にとって価値や魅力、良い刺激、安らぎがある人と会うことには、大きな価値があるが。

10代~20歳前後ならまだ『自分一人だと何をしたいか分からない・どうして時間を過ごして良いか分からず退屈』もいるかもしれないが、30?40代以上になって『仕事・家庭などやるべきこと以外の自分でやりたいこと・集中できること』が何もないからとにかく誰かと一緒にいたいというのは未熟・不安定だろう。

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人体の冷凍保存に1000万以上のお金をかける人たち:不老不死の夢は方法や目的を変えて続くのか

実際に脳機能(自意識)を維持して蘇生できる可能性の低い人体冷凍保存(クライオニクス)に1000万以上のお金を支払う人もいる事を考えると、『不老不死の夢』は科学技術依存の形で古代王のミイラ・巨大陵墓から続いているのだろう。

頭部940万円、全身1760万円 人体冷凍保存で未来蘇生目指す

人間は死ぬからこそ価値があるのだというのは、『変更不可能な現実』から運命として帰納され納得されたものだから(どっちにしても最後は死ぬ以外の選択がなく選べる立場にない)、『技術的に不老不死(健康な超長寿)が可能な新たな現実』が生まれれば、人間は終わりがあるから尊いという『現時点における標準倫理』が急変する事は有り得る。

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『うたプリ』ファンの“年齢拒否”ツイートから、現代のエイジハラスメント(若さ至上主義)やビジュアル重視(見た目の文化)について考える

『エイジハラスメント・ビジュアル主義・仮想現実・ピーターパン症候群(永遠の少年少女)』は現代の現実・心理・サブカルを貫く感受性だがアニメファンの世界で年齢差別しなくてもいいような……。

「30歳以上は痛い・40歳以上は気持ち悪い」とある『うたプリ』ファンの“年齢拒否”ツイートに騒然

現代社会は約20年でネットの普及や標準的なライフデザイン(何歳なら?すべきの適齢期)・同調圧力の崩れで様変わりした。その現れの一つが『年齢相応の趣味・態度・生き方の拡散と多様化』で、『一部のオタク・マニア・子供っぽさ』で切り捨てられないほど、アニメ・芸能・漫画で実年齢を問わないのめり込みが増えた。

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『日経ビジネス 創業家の作法』の感想:カリスマ創業者+創業家(大株主)と経営陣との対立

日本には『法的な身分・階層』はないが、『経済的な身分・階層+政治的・職業的な世襲』はあると言われるが、その典型的な現れの一つが大企業(上場企業)の大株主(平均して創業家は20~40%の株式を保有していて、創業者の子孫は社内の一定のポストと莫大な配当金を得ていることが多い)として陰に日向に影響力を維持している『創業家一族(労働所得に依存しないセレブの富裕層)』であり、日本の名前の知られた大企業の大半には、(株を全て売却して恩顧ある幹部社員に見限られない限りは)創業家の意向が今も働き続けている。

『日経ビジネス』で『出光興産・ベネッセコーポレーション・大戸屋ホールディングス』の創業家と現経営陣の対立や混乱が特集されていたが、『世襲の同族企業・創業家一族の隠然たる影響』というと自由民主主義・形式的な人権の平等が前提の現代ではげんなりしやすいのだが、こういった大企業の多くは株式を公開しているとはいってもいわば『社内統治における経済的・身分的な独立国家』であり、創業家一族には王朝を開いたカリスマの子孫・末裔といったドラマ的なメタファーが『飛躍』するにせよ『凋落』するにせよ効いてくる。

出光興産は激化する石油業界の競争環境に対応するため、現社長の月岡隆氏(非創業家の社内叩き上げの社長)が昭和シェル石油との合併にスケジュールまで組んで合意していたが、創業家・出光家の老総帥である出光昭介(五代目社長・89)の『外資の昭和シェルとの経営統合は創業者である父・出光佐三の精神(社員を最後まで育て面倒を見る大家族主義)に合致しない』の一声によってご破産にされた。月岡氏は一度は合意を取り付けたはずだったが、急な出光昭介氏の翻意・激高に逆らえず再度の合意取り付けを逡巡したといい、本人同士の話し合いも行われていないという記事であった。

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