「人生哲学」タグアーカイブ

女が『子供を産まない決断』をすることの難しさと社会的価値判断(世間体)との葛藤

言葉を費やしてSNSでアピールし仲間を増やす、自分の人生の価値や優位を『自分と違う道を選んだ人』にも認めさせたい人の心理は、どちらを選んでも完全な正解がない為に自己正当化が強まりやすい。

女が産まない決断をする難しさ “負け犬”の生みの親・酒井順子が考える『子の無い人生』

女性の結婚・出産は『自由意思に基づく選択・決断』だけで決まるものではない。『幼少期からの家庭環境+親から伝えられた結婚や出産の価値づけ』を基盤に、『自己肯定感・社会適応・職業と収入・異性関係・仲間集団の共有価値・後天的な学習』によって大きく左右される。最後の決断は、過去の変数の影響も当然受けている。

もっともストレートな感情で出産を選び子供を持つ人は、ある意味『自由意思による迷い・決断』が殆ど問題化されないはずで、こういった議論にあまり参加してこない。幼少期から愛情や家庭の大切さを教えられ、両親の仲が良くて愛し合っており、自分も両親のような明るい家庭を築くのが当たり前のように思ってきた人等である。

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“お金・美貌の高低”を巡る幸福追求と自我(エゴ)の強度・視野限定の知足

現代を生きる大勢の人々は『幸福追求』に呪縛されていて、憲法までも『幸福追求権』を人権の一部として追認している。

幸福というのは蜃気楼に浮かぶ砂上の楼閣のようなもので、自分は幸せだなと実感した日の翌日になれば、また何となく冴えないつまらない毎日だなと思ったりもする。幸福は自分の置かれた状況や関係によって現れたり消えたりを繰り返す、幸せはずっと自分の元に置いて留めておくことが難しいものである。

マツコ「全然幸せになんねぇ」、お金稼いでも結局は「キレイなほうが得」。

ある年齢の時に幸せだと思った状況が、別の年齢の時にはそうは思えなくもなるという『幸福の条件の流動性』もある。『自分が最高の幸せの条件』と思っていたモノや相手、環境を手に入れても、それがどのくらい持続するかははなはだ心もとないものである。

『幸せといえば幸せといえる状況・瞬間・能力』を多くの人は何かしら小さなものでも持っているのだが、現代の資本主義の競争社会では『自分や周囲の何人かだけにしか通用しないような幸せ・楽しみ・満足』は軽視されやすい。

SNSの知り合いの投稿やニュースの世間一般の動向を見ていると『自分よりも幸せそうな人生や面白そうな日常を送っている大勢の他者』が目について、自分だけが恵まれない不遇をかこって、面白くもない日常を送っているのではないかという劣等感・焦燥感も生じやすいだろう。

現代では自分だけにしか通用しない自己満足的な幸せは軽視されやすいが、安定した幸せや安らぎを得る決め手になる思考・感覚のヒントは、実は『他人が自分の幸せのレベルをどう評価してくれるか』よりも『自分の世界観・行動方針・好奇心(探究心)の魅力』を高められるかの側にあることが多い。

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部下に熱いラーメンのスープをかけられた20代の上官が失踪して懲戒免職に:自衛隊・警察など閉鎖的集団生活のトラブル

ラーメンのスープをかける行為は悪ふざけの度を越しているが、何をやっても怒らない奴と舐められたか。経験のない大人しい幹部候補に悪ふざけのマウンティングをしかける部下もいる。

部下に熱いラーメンの汁かけられ自信喪失、失踪 20代の幹部自衛官を懲戒免職

自衛隊は階級社会だが、実地経験のない新人士官だと古参のベテラン兵にからかわれたりいびられる問題もあり得る。概ね人は第一印象で『相手のくみしやすさ・相性の良さ』を見分けたりもするが、体育会系の閉鎖集団では『格下に見た相手をいじる行為』に親密さ・ふれあいだけでなく侮蔑・嘲笑・暴力が加わるリスクはある。

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AV出演強要事件から考えるリスク・対応(自衛)・誘惑:どうしてこんな子がという若い女性が出る現代の心理欲望的・社会経済的な問題と構造の分析

『AV出演強要』の一般的な構造は、スカウト担当者がアダルトの勧誘である事実を隠して、容姿を売りにする仕事の中で、『芸能界・グラビア・モデルなど若者にステータスのある仕事のスカウト』であるように見せかけて“判断能力・社会経験・自己規定”が未熟な若い女性を勧誘することから始まる。

AV出演の義務や違約金を定めた契約内容の詳細を伝えずにわざとわかりにくくして、とりあえずサイン(署名・捺印)をさせて身分証(実名・住所・大学など個人情報)の控えを取ることで、そのサインを契約内容の合意の証拠として出演を強要したり脅す材料にしたりする構図がある。

不本意にAVに出演させられる被害を未然に防ぐためには、『簡単に契約書にサインしないこと・一回の出演という既成事実(親にばらすなどの脅される材料)を作ってしまわないこと・サインしても一般基準において公序良俗に反する仕事内容を必ず履行しなければならない義務があるわけではないこと(弁護士や法律専門家のいるNPOにまず相談してみること)』を意識しておくべきだろう。

脅し・甘言・交渉でパニックになってもその場で同意・出演をせず、紋切り型のフレーズとして『弁護士に相談してから返事をします』と答え、その場をまず何とか離れることだが、実際に強要・脅迫のプレッシャーを感じている場合でも弁護士同伴で現場に赴いて契約無効の交渉をしてもらえば、相手も後ろめたい部分があるだけに面倒事を恐れて契約書をその場で破棄してくれる可能性は高い。

同じ女優であってもその経路が、『自分自身で応募してくる人(経済的困窮・興味本位・成り上がり)・風俗業界などで知人から紹介される人(AVと知りつつ報酬に納得して参加してくる人)・借金返済などの理由から参加する人・思慮が浅くお小遣い稼ぎの感覚で参加する人』と『容姿が魅力的であるために業者側から勧誘される人(中途半端な説明で雇用契約などにサインをさせられその後は脅し・甘言・報酬・既成事実などで言いくるめられて流れに乗せられる人)』では事情が異なると思われるが、出演強要が問題視されるのは後者だろう。

業界のスカウト担当者は若くて爽やかな清潔感のあるイケメン風の男であることも多い。悪意なさそうなイケメンがきちんとスーツを着こなして社会人としての礼節も守りながら、『容姿やスタイルがずば抜けて綺麗で目立っていたからちょっと声をかけさせて頂いたんですけど、芸能界やモデルのお仕事に興味はありませんか』と柔らかい物腰と爽やかな笑顔で声をかけてくる。

この時点ではコワモテな強要や威圧的な雰囲気などあるはずもなく、見た目さわやかで礼儀正しい感じの悪くない青年(あるいは自分もその事務所で仕事経験があるという眉目秀麗なスーツ姿の綺麗な女性かもしれない)が、『お時間がよろしければ、お仕事についてご説明だけでもさせていただきたいのですが、そちらのカフェでいかがでしょうか。説明はすぐに終わりますし、興味が湧かなければ断って頂いて全然構いませんから、気軽にお願いします』と来ると、押しに弱くて暇な女性やそれなりに容姿の自己評価が高くて芸能・モデルの業界に興味のある女性なら、お茶くらいいいかと思って話を聞いてしまう可能性はある。

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人間は何のために生きるのか?:考えることと感じることのバランス

喜怒哀楽の感情や人間関係・社会生活も軽視できないが、個人的には人に固有の知性や自我を活かして世界・社会がどのように推移していくかを観察しながら意味・価値を解釈して実践する事(常に落ち着いた思索・行為が可能なスタンスを維持するのも大変だが)が面白い。

人は何のために生きるのか(05月28日)

日常的には『人間関係・社会生活・仕事や経済・愛情や信頼・娯楽や遊び』などで達成感や満足感を感じる為に生き、それらが上手くいかなくて追い詰めらると人は『生きる意味がなくなった』と感じやすい。究極的には状況反応的な感覚・感情(自分)を超えた普遍・観察・洞察など『何か確実なものを知る為に生きる』側面も強い。

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中学2年生の女子2人が遺書のメモを残して自殺:現代を生き抜く力と楽観主義の大切さ

現代の少子化対策の難しさは『生きる希望や力を持つ子供の育成』も併せて考えなければならないことで、10~20代の自殺者数が微増傾向にある。まず模範を示すべき大人が人生をエンジョイできていないばかりか、自殺念慮・心中願望を抱いて自殺してしまう事件も少なからず見られる。

「死にたい」通学カバンにメモ複数 中2女子2人死亡

『生きていれば良いことがある』の建前では絶望した子供を救うことはできないが、『いじめ・家族不和・虐待・学業不振・進学就職の不安など具体的な問題』がある方がまだ対策や援助はしやすいかも。生きていれば良いことがあるかは分からないが、自分にとっての意味・価値・関係を作り出す試みの繰り返しを楽しむしかない。

生きていても意味がないとかつらくて死にたいとか言うのが、10?20代の若い人なら『生きていれば良いことがある』は、気持ちの持ち方や長い人生における確率論として正しい面がある。現代の生きづらさは自由・喜びと表裏の関係にある『個人間の差異の拡大』と『所与の居場所がない市場性(コミュニティ喪失)』にある。

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