○EUの20代失業率は15~25%以上で少なくとも5人に1人が無職だが、日本の若年層も長期定着しない間歇的失業を含めれば20%に近い。若者も高齢者も「就職・金を巡る親族間トラブル」は増加傾向にある。
夫婦切られ、夫死亡・妻重傷 殺人未遂容疑で息子逮捕 (朝日新聞デジタル – 12月24日 http://mixi.at/ajKF2m8)
貧困・低所得の人や自身の労働意欲(社会適応性・稼ぐ力)がそこまで強くない人が、結婚・子育てに消極的な理由の一つは「子供の就職・自立が失敗した場合のリスク想定」もある。昭和60年代以前なら実家の権威や親子の上下関係で「子を追い出すか、子が逃げたくなる自立促進」も可能だったが、現代は事情が変わった。
現実問題として、何らかの理由で挫折するか無気力になるかして、働く気がない人を働かせる方法は、「本人をやる気にさせる・本人が働く必要あるいは面白さに気づく」か「無理やりに働かなくてはいけない状況に追い込む・暴力や人格否定で追い込みをかける」かだが、後者は関係性や気質によっては事件化するリスクがある。
長期の失業・無気力・ひきこもりで怒鳴り合うようなケースでは、「仕事以前の段階で順調な人生設計からの逸脱挫折」「家庭環境・親子間の問題」があったり「メンタルヘルス悪化・対人関係の孤立(横並びの友人関係の途絶)」があったりするので、脅し・嫌味の圧力で相手が折れて「分かりました」で解決する可能性は低い。
今後の超高齢化社会では、若者と高齢者、親と子供の間で「仕事・お金を巡るトラブル」や「誰が働いていて誰が働いていないか・誰が介護や医療などの経費をどのくらい負担するかの家族間トラブル」は増加する危険性がある。子・孫に対して生活水準・進学・モノなどどこまで支援すべきかで、家庭別の格差も拡大傾向にある。
現代では、単純なサービス業のバイトであっても、本人が前向きな意識で取り組む姿勢がないと勤まらない仕事が増えており、給料が安い仕事や内容が簡単な仕事だからといって、ぶすっとした表情で嫌々ながら職場に行きさえすれば良いという話でもない。モチベーションが低く表情の暗い者の仕事は減り、職場でも歓迎されない。
続きを読む 若年者~中年者の失業問題(無気力化)は深刻化している、 2017年の出生数は過去最少、現代人はなぜ子供をあまり産まないのか?