「医療」タグアーカイブ

最近の医師はタメ口や権威的な態度は減っているが…:医師の能力・技量と接遇・話し方

医師が“お医者様”として権威的だった昔とは違い、最近の中年以下の医師で話し方や態度が傲慢なタイプは減った、丁寧な対応の人(機械的・冷めた人もいる)が増えた印象もある。医師は技術・知識・経験の方が重要だが、親しみのあるタメ口なら状態を話しやすい雰囲気作りにもなる。

医者にタメ口が多い2つの理由

時々行く開業医で大学病院の部長職などを歴任した人もいるが、人当たりや言葉遣いが柔らかく検査結果の説明も丁寧にしてくれる。小児科にも休日対応までしてほぼ年中無休でやっている精力的な所があったり、医師も色々な人はいるが真面目に地域貢献や患者対応している人は頭が下がるような人が多いのも確かだ。

続きを読む 最近の医師はタメ口や権威的な態度は減っているが…:医師の能力・技量と接遇・話し方

和歌山県の禁煙教育(タバコの有害性の教育)で喫煙経験率が10分の1に激減:今の人はなぜタバコを吸わなくなったのか?

たばこの健康被害・危険性を教えた効果もあるが、先進国全体で禁煙運動(喫煙のイメージ低下)の機運が高まり中学生の親世代の喫煙率も大きく下がった。公共空間で吸える場所も激減した。

喫煙経験率が10分の1に激減 たばこの危険性教えた効果テキメン 和歌山

タバコは『精神作用(依存性)のある伝統的な嗜好品』であると同時に『(ダンディズム・大人への背伸び・不良文化で)喫煙やその仕草をプラスに評価させるイメージ商品』だったが、ここ20年ほどでタバコのイメージそのものが急落した。中高生が格好付け(規範逸脱の悪の演出)で吸いたいと思わなくなった影響が大きい。

昔ならジッポライターやキセル、タバコケースなど喫煙道具へのこだわりや銘柄選定も趣味的な面白さがあったりしたが、近年はそういったブームや感受性自体がほとんど無くなっており、若者の共通認識が『喫煙は健康・法律の問題だけでなく余り格好いいものではない(吸っても友達に承認されない)』に傾き売れなくなった。

続きを読む 和歌山県の禁煙教育(タバコの有害性の教育)で喫煙経験率が10分の1に激減:今の人はなぜタバコを吸わなくなったのか?

第106回・看護師国家試験の難易度が高かったらしい、 プレミアムフライデーは根付くか?

○第106回・看護師国家試験の難易度が上がったというニュース。『長文読解(国語力)・マイナー疾患・医療関連法規(食品衛生法)・記入式の設問』などが要因らしいが、厚労省は『知識ベースの判断力・複数科目の知識統合』を今後重視し改変するという。当面は合格率9割は据え置き、合格基準点が下がるだけで影響は小さい。

看護師の人員不足は深刻化しており、(研修経験・状況判断が活かせるなど)国家試験の実践的な設問趣旨の変更はあっても、合格率90%前後を極端に落としてふるい落とすような試験にはしないだろう。次の国家試験から本格改変されるらしいが、看護師養成の専門学校も対応を急ぎ合格基準点の大幅下落も抑制されると思うが。

一方、仕事・収入の安定度から高卒者における看護師志望率(医療関連の専門学校希望者)は高まっているともされ、看護師養成学校は増設される可能性が高いようだ。希望者自体が大幅に増えれば合格率の若干の切り下げや基準合格点の最低ラインの引上げもあるかもしれないが、心身共にハードな仕事だけに定着率も課題になる。

続きを読む 第106回・看護師国家試験の難易度が高かったらしい、 プレミアムフライデーは根付くか?

障害者虐待が最多の3154人で、施設職員被害が増加:なぜ感情労働の介護・福祉の仕事は虐待が発生しやすいのか?

子供(乳幼児)の面倒を見ることさえ大変なように、『意思疎通・知的能力・身体能力』に大きな問題を抱えている他人の世話をしてケアをする仕事は、忍耐・奉仕が前提のストレスの大きな感情労働になりやすい。

<障害者虐待>最多3154人、施設職員被害が増加

障害者虐待を防止するためには『資質と意欲のある職員を採用して教育すること』『職員の給与や待遇を上げること』『職場の良好な人間関係とオープンな意思疎通を保つこと』『職員の悩みや不満を相談できる場所を作ること』などがポイントになるが、障害者施設の慢性的な人材不足・教育研修の不足・財政難が根底にある。

続きを読む 障害者虐待が最多の3154人で、施設職員被害が増加:なぜ感情労働の介護・福祉の仕事は虐待が発生しやすいのか?

中小企業への『ストレスチェック制度』の導入で従業員のメンタルヘルスは良くなるか?

従業員が正直に答えれば『ストレスチェック』でストレスの強度や対処方法の見立てを判断する事ができるが、会社で実施される質問紙の心理テストは『望ましい回答』を選びやすい。

【過労自殺】従業員50人以上の全事業所に「ストレスチェック」制度導入も課題あり

確かに本人の許可なくストレスチェック(心理テスト)の結果は会社に通知しないことになっているが、企業が営利を追求する競争環境である以上は『自分がストレスを感じている・職場の人間関係や仕事内容に不適応になっている』を知られたくないから、通院治療や休職・配置転換に消極的になるサラリーマンは多いように思う。

続きを読む 中小企業への『ストレスチェック制度』の導入で従業員のメンタルヘルスは良くなるか?

DeNAのウェルク問題から注目されたインターネット上の医学情報の真偽の見分け方:西洋医学のエビデンスと現代医学の限界

医学知識はネットでも得られるが、『医学の知識と治療の実践は異なる』の理解も重要だ。深刻な病気の科学的根拠のある治療は、通常素人にはできない。

「医師でもウソ発信」 ネットの医療情報、現役医師が教える見抜き方 国立がん研究センターに聞いてみた

勘違いも多いのだが『西洋医学の標準療法』というのは、『臨床試験・科学的根拠・合法性・保険適応』などが担保されている可能性が高いだけで、『絶対に当該疾患を治せる保証』があるわけではない。商業主義の根拠のない治療法に騙される人の多くは、『病院での治療でも治せない病気・病状』であることも多いだろう。

近年、アメリカなどの統計的研究で『抗うつ薬・抗精神病薬などの向精神薬の無効性・有害性』を指摘する研究者やメディアも増えているように、『臨床試験(治験)のエビデンス・特に精神機能への薬剤の効き具合』に関してさえ、西洋医学の標準療法は万能(間違えない)ではない。身体医学の薬は精神医学よりは確度は高いが。

精神医療は薬の効き目と副作用の境界が曖昧化しやすく、リスク対効果の焦点でも評価が変わるので特殊だが、病院でも治らない病気は『慢性的な体調の悪さ・不定愁訴・アレルギー(自己免疫)疾患・特定疾患(難病)』を中心に多いといえば多い。治らない患者は『経過観察・対症療法・慢性化』となり、一部が代替療法に縋る。

続きを読む DeNAのウェルク問題から注目されたインターネット上の医学情報の真偽の見分け方:西洋医学のエビデンスと現代医学の限界