ライフラインの要の電気が復旧して良かったが、被災地では『ストレス・不便の多い避難所生活』が当面続く。ガス・水道は管の損傷具合によって復旧が難しそうだが、清潔な水が出るだけで生活はかなり改善する。
熊本全域で電気復旧 ガス・水道は一部停止続く
飲料水、生活用水を全てペットボトルや給水タンクに頼らなければならない生活は相当に不便。水の残量を常に気にしておかなければならず必要なだけの水を思い切って使えない。下水道・水洗トイレが使用できないストレスも大きい。汲取りではない一般トイレで水が流せないと臭気に弱い人は使いづらく体調悪化の原因にもなる。
水が流せないトイレ施設は実質的にトイレとしての使用価値がすぐなくなるが、携帯トイレも慣れてないと使いづらく『人目を避ける場所・廃棄の場所』も必要だ。男性なら少し離れた屋外で用足しもできるが、汚物と距離を置く文明生活に慣れた現代人にとってトイレ外での排泄そのものがストレス、トイレの機能化は優先度が高い。
電気・水道・ガス・トイレは、現代の文明生活にとっては24時間いつでも使えて当たり前の公共インフラでありライフラインであるが、それが数日でも完全に遮断されると心身の調子を崩す人が出やすくなる。当たり前の日常生活の背後に、止まることのないインフラがあるが、震災や避難所はその必須性を改めて浮き彫りにする。
震災被害の急性ストレス反応(自律神経系から循環器・呼吸器の異常)、車中泊のエコノミークラス症候群は致命的疾患になる危険がある。避難所生活のストレスの影響や持病悪化、遅れて発症するPTSDも懸念される。
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スマホの聞きなれない音が鳴り、『緊急地震警報』が入った。熊本県熊本市で最大震度7の地震が起こったようだ。福岡県は震度3~4だったが、短時間だが結構揺れを感じた。阿蘇の震度5より熊本のほうが震度が大きいので、阿蘇山や霧島連山の噴火リスクなどと直結する地震ではないのだろうか。体感のある地震は久しぶりだった。山口県まで揺れたようだが。
九州中部に居住している人は、引き続き警戒が必要だと思いますので、十分お気をつけください。震度3~4まではそれほどの恐怖やパニックを引き起こさないが、震度5からは体感の揺れだけでなく室内の家具転倒、建物の倒壊もでてきて冷静な判断も難しくなる。熊本内陸部が震源のようだが、余震が起こらないことを願います。
昨日午後9時26分発生の熊本の地震は、阿蘇山に近い益城町で震度7を観測した。熊本市・玉名市で震度6。九州地方の震度7は1923年からの観測史上初という。死者も9人出ており被害が懸念される。
強い余震続く、死者9人に=重軽傷770人、3万3千人避難―熊本
熊本県益城町は震度7、マグニチュード6.5の大地震に見舞われたが、南北方向に断層が横に動いた『横ずれ断層型』の地震だという。地震のメカニズムは一般的な型だが、震源の深さが11キロで浅かったため震度が大きくなり余震も多くなる。熊本県内には南北101キロを縦断する布田川・日奈久の活断層帯が走っている。
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