「夫婦関係」タグアーカイブ

“夫婦(カップル)はどうして顔が似ているのか?”と“顔が似ているか否かの判断基準”

男女のカップリングは社会経済的要因を過度に重要視しない人であれば、社会的バランス理論によって『外見的・性格的な魅力のバランスが取れた相手』を選びやすいとされるため、一般的に何となく『お似合い(似たような雰囲気)のカップル』に落ち着きやすい。

男女相互の魅力のバランスの基準には、『外見・性格・価値観において自分との類似性が高い相手』も含まれているが、厳密にどのくらいの割合のカップルが有意に顔(外見)が酷似しているのかまでを調べた研究はない。

社会的バランス理論でも『総合的な魅力のバランスや類似性』のほうが強く働くので、『顔だけの酷似』がどれくらいの頻度で発生するかははっきりしないし、『カップルを見る側の主観的な判断・印象』にも相当に大きく左右される。

「夫婦は顔が似てくる」は間違い!そっくりカップルが生まれる意外な真相

本当に『夫婦は顔が似ている(自分や親に顔が似ている相手を無意識で選ぶ人が多い)』のかは統計的な根拠が確実にあるとまでは言えず、大きな財産や権力、地位が関与しないカップリングのケースでは、『自分の外見の一般的な評価水準』は『相手の外見の一般的な評価水準』と概ね同じ程度であることが多いということまでしか言えないだろう。

続きを読む “夫婦(カップル)はどうして顔が似ているのか?”と“顔が似ているか否かの判断基準”

“おひとり様”の将来不安・孤独感はどのように解消すれば良いか?:他者との会話や関係・相互扶助を維持する努力

“おひとり様”というのが『話し相手・遊び相手・活動に誘える相手』が一人もいない完全な孤独状態の延々とした継続であれば、9割がたの人は耐えられないというか、死なないまでも充実した面白い人生とは思いにくいだろう。

人間の感じる楽しさや面白さの多くは、『自分が面白い・楽しい・美しいといった感情を感じること』や『自分が物事を深く思考したり多面的に解釈したりすること』だけではやや不十分であり、それを誰かに伝えて共有したり反応してもらったりすることで楽しさや面白さの質感が高まるからである。

このままひとりだったら……「おひとり様」の将来への不安

ラカン派の精神分析では『人間の欲望とは他者の欲望の欲望である』という風にメタレベルの定義がなされたりもする。より噛み砕いて言えば、『自分が好意を持てる他者の自分に対する興味・欲望・反応(そういった他者から自分に向けられる欲望・関心にまつわる想像力を含む)』というものが完全にゼロになってしまえば、人間は『心理的な欲望』を持てなくなって『生理的な欲求(本能)』だけで命をつなぐような受動態の生き方に陥る。

典型的には誰も話し相手がいない独居老人が、ご飯を食べてテレビを見て寝るだけの生活パターンに嵌るようなものだが、同じおひとり様であっても『地域社会・地域行事とのつながり』や『友人知人とのコミュニティ(誰かと知り合ったり何らかの活動に自分を合わせたりしようとする努力)』があればまた違った形の『心理的な欲望』が芽生えるだろう。

続きを読む “おひとり様”の将来不安・孤独感はどのように解消すれば良いか?:他者との会話や関係・相互扶助を維持する努力

“3年目の恋愛終焉説・4年目の離婚危機説”は生物学的根拠を持って語られがちだが、

子育ての協力期間を終えてからも続く長期的な婚姻は『反自然的』なものであり、『持続させるための必要性・責任と努力・情愛(感謝や寂しさ)』か『持続したいと思う人間的魅力=二人の共有体験や会話の楽しさ、安心感』が必要になってくる。

相手を魅力的な異性として強く求める感情、性的対象として独占欲を感じる感情というのは、PEA(フェニチルアミン)やドーパミンが多く分泌される期間と相関しており、『3年以上の長期的かつ定期的な恋愛関係(性交渉を伴う)』や『生活時間の共有の増加(相手の隅々まで知っていき秘密の要素が消える関係性の日常化)』によって必然的に弱まっていく傾向がある。

「結婚4年目の離婚」が多い理由。4年以内に離婚するか分かる4段階の会話とは?

相手を魅力的な異性として強く求めていたり、自分のことを恋人(配偶者)に選んでくれてありがたいと思っていたりする間は、『相手が嫌がる言動・人間的な魅力が劣るように見える言動』をしないように気をつけているし、『相手が望んでいる言動』を頑張ってでもしようとするものだから、(恋愛に集中できない環境や性格・浮気心や飽きやすさの強弱はあるかもしれないが)大抵のカップルではそれほど大きな問題は生じない。

端的には、『相手が嫌がる言動』をしたら自分が嫌われて別れられてしまうのではないかという緊張感や選択肢がある間は、良くも悪くも『相手の良い部分』に意識をフォーカスして『相手の悪い部分』に寛容にさせてくれるわけだが、『交際の長期化・馴れ合いの深まり・結婚や出産の事実』などが出てくると、ここまで深い付き合いを長くしてきたのだから多少わがままや自己主張をしても許されるだろう、今になって別れたり離婚するとは言い出さないだろうという甘えが生じやすくなる。

続きを読む “3年目の恋愛終焉説・4年目の離婚危機説”は生物学的根拠を持って語られがちだが、

ショップ『オメガアルゲア』の閉店のお知らせと自分のプライバシーの暴露

経営しているショップの資金繰りが行き詰まって閉店したということだが、『ショップの閉店(個人事業の廃業)』と『私生活の女性関係・前科のウェブ(公共空間)での暴露』には直接の関係がなく、奥さんとの何らかの条件交渉で公開させられているのだろうか。

“閉店のお知らせ”で不倫告白、公式サイトに赤裸々な反省文掲載。

2011年開業で店舗経営の歴史は浅いのだが、開業当初からの顧客5人と不倫関係にあったというのは、仕事の売上に対しても貢献度の高い女性だった可能性もある。実店舗としてカフェを経営しながら、そのスペースを活用して作品を並べるギャラリーを開設したり、サイドワークの出版事業も手がけていたのだろうか。

なんでも屋の印象というか趣味的なやりたい活動の延長線上にあったのかもしれないが、ビジネスとして利益が上がりそうな感じは薄い(隠れ家としての別の賃貸を借りていたことや複数の不倫相手との交際費がかかったことが事業を更に圧迫していたのかもしれない)。

続きを読む ショップ『オメガアルゲア』の閉店のお知らせと自分のプライバシーの暴露

恋愛と結婚の違いについて。

『反復的な衣食住の生活・協働的な関係』に興味を持っているかどうか、『何気ない生活場面・メンバーが固定された関係性』を楽しめるか否かの違いによって、結婚生活の評価も大きく変わる。

既婚者が語る恋愛と結婚の違い9パターン

『生活そのものへの興味関心』が薄い人(衣食住・家事などは二の次で構わないというような人)だったり、『毎日顔を合わすような生活』への憧れが弱い人(恋愛で月・週に数回会うことさえ面倒に感じてしまう人)だったりすると、結婚生活への適応力は一般に低くなるが、『相手に干渉する度合い(自分と相手にとって心地よい干渉レベル)』のバランスも重要になる。

あまりうるさく構われたくない人(基本的に自分のことは自分でやる人)もいれば、もっと構って欲しい(あれこれ世話を焼いて欲しい)という人もいるわけだが、そのバランスが大きく崩れると一緒に共同生活を送ることが極めて困難になってくる。

昔の亭主関白のように『風呂・飯・寝る』の人は今では滅多にいないだろうが、自分だけが働いて給料を全て家に入れる立場だったりすると、それに慢心して自分が扶養しているのだから何でもかんでも優しくしてくれて当たり前のように思い、『平均的な家事育児・会話内容』に満足できないような人も出てくる。反対に、夫婦共働きだと『自分と相手との家事育児の負担』について、専業主婦(主夫)の人よりもセンシティブな不満感・不公平感を抱きやすくなるという問題もあり、『家にお金を入れている度合い+それに見合う自分への家族の感謝や優しい対応』にこだわることで、逆に結婚生活が破綻することもある。

中長期的にはどちらかが『以前と同じテンション・相手への好意や協力』を維持できなくなってくれば、夫婦関係も悪化していきやすいが、『それぞれの人生・活動・趣味・関係』を尊重する(いつもべったり一緒にいなくても良い・相互の自由時間を確保するために気を遣う)という適度な距離感が開いていくことで安定することもある。

続きを読む 恋愛と結婚の違いについて。

草食系男子の増加が言われる現代の性の欲望2:人の男女関係の後半戦に求められるもの

どんなに魅力的で献身的で優しい異性であっても、『永続的な異性(エロティシズムの客体)としてのアウラ』を伴い続けることはできないわけで、相手との交際・結婚期間が長くなるにつれて『性的なパートナー(興奮する相手)』としての意味合いよりも『情緒的・共同体なパートナー(安心する相手)』としての意味合いが強まりやすい。

毎日、協力して生活しなければならない夫婦が、いつも夜通し行為をしたいほどに興奮していてはメリットよりもデメリットのほうが多いだけである。『家族的な意識』が強まればインセストタブーも相まって性的関心は弱まることになる。身内感が強まると、性行為そのものの違和感や不潔感も強まりやすい(恋人時代の初期には進んでやりたがっていた行為も、いずれは義務的となりやがては不潔感なども感じやすくなる)。

たとえ、憧れの芸能人であっても一般人離れした美人であっても、セックスの機会が増大して日常化すれば、『異性としてのアウラ・魅力』は次第に薄れてゆき、妄想していた時ほどの圧倒的な神聖さや快楽の大きさを感じ取ることができなくなっていくだろう。

単純な身体的快楽だけにこだわるのであれば、リアルのセックスが面倒くさくて疲れるとか、オーラルや冒険的なセックスが汚らしいという心理になる人がでてくるのもそれほどおかしなことではないのだが、『身体的快楽以外の要素・必要性』を感じ取れる人同士がくっついているかどうかで、『性愛の賞味期限・持続性』はかなり可変的になってくる。

続きを読む 草食系男子の増加が言われる現代の性の欲望2:人の男女関係の後半戦に求められるもの