自分の子供よりも男・女との色恋沙汰を優先して虐待や殺人が起こってしまう事件はあるが『育児ノイローゼ(育児のストレス・疲労の限界と一時的な精神異常)』による虐待・殺害より無責任さは際立つ。
記事には、妻と子供(男児)と暮らしていたアパートを2005年頃に出たとあるが、アパートを出る以前に『妻との夫婦関係の破綻・妻が家から出てしまっている(別居・離婚した)状態』があったのか。妻がアパートに残っていれば、男児は死亡しないだろうから、既に夫婦揃っての養育環境は壊れていたのだろう。
自分の子供よりも男・女との色恋沙汰を優先して虐待や殺人が起こってしまう事件はあるが『育児ノイローゼ(育児のストレス・疲労の限界と一時的な精神異常)』による虐待・殺害より無責任さは際立つ。
記事には、妻と子供(男児)と暮らしていたアパートを2005年頃に出たとあるが、アパートを出る以前に『妻との夫婦関係の破綻・妻が家から出てしまっている(別居・離婚した)状態』があったのか。妻がアパートに残っていれば、男児は死亡しないだろうから、既に夫婦揃っての養育環境は壊れていたのだろう。
“家族関係の崩壊・貧困家庭・教育からの疎外”の問題も背景にあるのだろうが、元々、母親とその親である祖父母との親子関係が壊滅的に悪化していて恨みつらみをぶつけ合うような険悪なものになっていたのではないかと推測される。あるいは、母親とその両親とが既に絶縁(昔でいう勘当)のような状態に長くあったり、母親が両親からまともな養育・教育を受けておらず虐待的な境遇に置かれていたなど過去からの怨恨感情を鬱積させていたりというような可能性もあるだろう。
祖父母と母親が普通に会話したり相談したりできるような関係性であれば、強盗殺人などをせずに、『生活費(子供の学費)に困っているから少しお金を貸してもらえないだろうか・貸して貰えないにしてもこれからどうやって生活していくべきだろうか、行政のどこに相談すれば良いのか』というような会話を先にするはずであり、殺す殺さない(殺してから強盗するしない)などの物騒な選択そのものが生じようがない。
そういった会話もできないほどに、『母親の側の普段の素行が悪くて、祖父母が母親(娘)を嫌ったり絶縁したりしていた』のか、あるいは『祖父母の側の貧困や過去の虐待などの問題があって、母親が祖父母を恨んだり憎んだりしていた』のかといったことが推測される。
殺人を犯した母親とその息子の17歳少年が悪いのは当然だが、殺しても構わない(殺されて当然だ)という殺意を実際に行動化するほどの『険悪かつ修復不能な親子関係』が初めに既にあったということが、豊かで高学歴化する日本社会の表層から隠蔽されている『格差や貧困の連鎖・教育課程(及び道徳観念)からの疎外・それらを要因とする親子関係の険悪化』を突きつけるような型の事件だろう。
続きを読む 17歳の孫と41歳の母親による『祖父母の強盗殺人事件』とその背景にある家庭荒廃・経済困窮・教育欠如・社会格差の問題
母子関係の認定が『分娩』か『遺伝子』かは法律のテクニカルな問題だが、代理母には『契約履行を妨げる感情の絡むトラブル』『代理母死亡・障害児出産のリスクと事後対応』『貧困ビジネス化』の問題はある。
先端生殖医療の進歩が従来の妊娠・出産や母子関係の意味合いを部分的に変更する可能性はあるが、『他人の子宮の商品化』に対する倫理的反発は『金銭・科学万能主義』への反発につながる。金銭と身体・性との直接交換の禁忌(市場に乗らないもの)は、倫理の核であると同時に『聖性・特別さの付与』だが。
働く女性と専業主婦との『社会保険料負担の格差』は専業主婦が大半の時代には問題視されなかったが現代では不公平感も。家の仕事や感情ケアも立派な仕事だが不公平感改善の為に基礎年金の税化等を検討しては。
田母神俊雄氏の「批判されることを覚悟で女性の社会進出に反対するブログ」が話題
現状では、所得の大小に関わらず基礎年金(国民年金)は月額1万5240円が請求され、低所得者にとってはなかなか高額なため、これを3号で全額免除だと働く女性には不公平を感じる人もいる。一律にこの部分を消費税・物品税の間接税に置き換えるか、保険料を大幅値下げして、所得に応じた累進制に改めるといいかも。
“子守り(子供を預かること)”を仕事内容にする個人のベビーシッターには、法規制や業務独占資格などはないが、通常は十分な信用度が担保されない相手や機関、場所に自分の子供を預けること自体が考えにくく、どうして若い男性が単独でやっていて施設的な拠点もないベビーシッターを無条件に信用したのかは不可思議である。
仮にそういった男性個人が請け負っているベビーシッターに預ける場合でも、最低限、どういった場所に子供が預けられるのかどんな人物が実際の面倒を見るのか、他の子供たちもきちんと世話をされているかなど、自分でその場所・部屋にまで実際に出向いてチェックすることくらいはすべきである。
住所が明確な保育所や幼稚園のような施設・組織としての拠点(基盤)がないのだから、『個人と個人の信頼関係以上のもの』がそこにはなく、であればこそ『実際に世話をしてくれる相手』には対面して話してみたり預ける場所を観察したりして、その人間性や信用度(責任感)、託児環境の質を推し量るべきだ。
『子供を受け取る人』と『子供の面倒を見る人』が別であるというのもおかしな話だが、預けられる場所とは別の駅で子供を預けてしまうというやり取りもリスクが高いし、そもそも『子供がどこにいるかも分からないような預け方』はいざという時に迅速な対応ができず、親としては不安なはずである。
総合評価 90点/100点
祖母・松乃の死をきっかけにして、祖父の賢一郎(夏八木薫)が『二人目の夫』だったことを初めて葬式で知らされた佐伯健太郎(三浦春馬)は、祖母の初めの夫である宮部久蔵(岡田准一)が鹿児島県の鹿屋航空基地から米艦船に突撃した特攻隊員であったことを知る。
母・清子の血縁上の父親は賢一郎ではなく、特攻隊員として散った宮部久蔵であり、健太郎はフリーライターの仕事をしている姉・佐伯慶子(吹石一恵)の勧めもあり、実の祖父である宮部久蔵がどんな人物であったのかの調査を始めることになった。
ラバウル航空隊に所属していた元海軍のパイロットや戦友たちから嘲笑混じりに聞かされるのは、『海軍一の臆病者・卑怯者』『何よりも命を惜しむ情けない男』『戦闘を避けて逃げ回っているばかりの奴』など散々なもので、健太郎は話を聞く度に暗く情けない気持ちになり、調査を続行する気力を失いかけていた。
しかし、末期がんで病床にある元海軍の井崎(橋爪功,青年期:濱田岳)の話はそれまでの戦友の話とは異なっており、『宮部さんは圧倒的な凄腕のパイロットだったが、奥さんや娘の元に会いたいという思いから何としても生きて帰りたいといつも口にしていた。あの時代にそんな意思を持つこと自体が強い人だったという証拠だ。自分も死ぬことを考えず何が何でも生きる努力をしろと励ます宮部さんによって生命を救われた』といったことを語ってくれた。
右翼の大物らしき景浦(田中泯,青年期:新井浩文)にインタビューした時に、『うちの祖父は逃げ回るだけの臆病者だったらしいですが』と笑いながら前置きした健太郎は、景浦に切りつけられるような剣幕で叩き出されたのだが、井崎の話を聞かせてもらいもっと祖父の過去を詳しく知りたいという思いで、深夜に景浦の自邸を再訪する。